渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第三章 漢方薬は何に効くか
4 味覚による食事療法
p196 砂糖を作る人・食べる人
砂糖を摂りすぎると糖尿病になるといわれますが、もっとそれ以前に切実な問題があります。
われわれが毎日のように食べている真白な砂糖は、製糖会社が精製という工程で、脱カルシウム、脱ビタミンをしたものです。
この砂糖を食べると、体内で二つのブドウ糖に分けられ、分解消化しているのです。
いわば、製糖会社のムダな精製のために、人間が分解消化に無駄なエネルギーを消費しなければならないわけです。
真白な、便利だと思った砂糖は、実は人間の体にとっては負担のかかる、不便でやっかいな代物なのです。
砂糖は食べた以上、いやが応でも分解しなければ体外に排泄できません。
分解するには、ビタミンB1とカルシウムがなければ分解できません。
いったん口に入ったら、カルシウムがないから出せないというわけにはいかないのです。
なければ歯や骨から身を裂かなければならないわけです。
せっかくのビタミンB1だって出さなければならないのです。
砂糖を食べてわが身をけずっているのだから、骨が弱くなったり、歯が悪くなったり、あるいはビタミンB1欠乏症ということになってくるのです。
水あめや蜂ミツなどの天然の甘いものは、はじめから分解されています。
麦芽やいものデンプンからとった水あめなどは、食べればそのまま吸収するばかりか、水あめの中にビタミンB1も消化酵素も入っているのです。
消化のために分解する必要もありませんし、すぐに栄養がとれるわけです。
真白の砂糖を食べた時は、カルシウムやビタミンB1はとられっ放しですが、天然の水あめはビタミンB1などの栄養を付加するのです。
同じ甘いものを食べても、白砂糖と天年水あめでは、分解消化のメカニズムは、一方では栄養が出て行き、一方では入るというように、全く逆なのです。
これが幼児の場合は砂糖を食べすぎると、脱ビタミンで皮膚が弱くなり、虫歯が多くなり、成長がおくれてきます。
一般に砂糖を食べている人は虚弱だといわれるのは、栄養がとられてしまってわが身を裂かれているからなのです。
白い砂糖は、食べる人たちが自己犠牲を強いられながら食べているということです。
では本当の甘いものはというと、天然の水あめもそうですが、蜂ミツということになります。
花のミツというのは二〇%の砂湯液です。これを蜂が八〇%に濃縮して、人間が分解するべきものを蜂が果たしてくれているのです。
だから、蜂ミツを食べていれば、カルシウムもビタミンB1も消耗されません。
それどころか、ミツの中にちゃんとカルシウムもビタミンB1も栄養として入っているのです。
蜂ミツの研究で、ネズミ五十匹を蜂ミツをエサにしたグループと砂糖をエサにしたグループに分けて、排泄物を調べてみたところ、蜂ミツを食べているネズミの排泄物からはカルシウムは二〇%も出てこないのに、砂糖を食べているネズミは八〇%もカルシウムを大小便で流していたのです。
これからみても砂糖を食べているネズミは、体液中に濃厚なカルシウムを集めているということがわかります。
小便にカルシウムが多いことは、やがて膀胱結石とか胆石がたまる原因にもなるのです。
真白な砂糖は、製造する人、運ぶ人、販売する人、料理する人に便利なようにつくられて、それぞれの利益を得ているわけですが、食べる人はその犠牲となり、精根をつかい果していることになるのです。
精製しない黒砂糖は、ビタミン類やカルシウムなどのミネラルを含んでいますが、それら有用な成分はそのままに残して精白し、吸湿性をなくし、日常の使用に便利な本当の精製法は、今日の科学では残念ながらまだ開発されていません。
砂糖の薬味薬性は 甘寒
味は甘く、食べると体を冷やす作用がある
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