昨年の12月末で店を閉めた近くの理髪店の閉められたまゝのシャッターを横目にして車で駅前まで走る。
永年通い慣れ気心も知ったほゞ同年輩の店主とは趣味のハゼ釣りや鈴虫栽培など話題で話が続いたものである。
時には気持ち好ささについいびきをかいて眠ってしまった事も今では懐かしい。
今迄は徒歩で直ぐ近くで気軽に行けたものであるが、新たな店は今回で2回目となり徒歩では遠過ぎ車で5分と掛からないが、慣れていないせいかわざわざ出かける感じである。
空いているであろうと昼前に店に入ったが予想通り待つ事なく即散髪にと椅子にどっかりと腰を下ろす。
駅前と言う立地条件の良さもあり最近繁盛している低料金の理髪店で従来の店と違って短時間で仕上げてくれる。
若者は美容院へ足を向けるがこの店はもっぱら老人が多く早い安いが人気だそうだ。
最初に訪ねた時には今迄の半値で毎月一回は身綺麗に来れると帰宅して妻に話していたが、
どうしてどうして約2ヶ月近く遠退き見苦しくなって来たと妻に背中を押されやっと本日の訪問となった。
サッパリしたと帰宅後の我のセリフに妻に含み笑いをされてしまった。