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ISTAT発表:イタリア人の飲酒動向について

2017-04-12 22:33:15 | 社会
Corriere della sera 2017/04/12

Alcol: Istat, si beve meno ogni giorno ma in eccesso nel fine settimana
ISTATによれば、イタリア人の飲酒は平日は減少、週末に増えている。
Aumentano il consumo fuori pasto e la bevuta smodata legata meno al vino e
più a superalcolici e birra, specie tra i giovanissimi. Consumatori abituali di vino rimangono gli uomini sopra i 60 anni; regioni «maglia nera» nel Nord Est


食事時以外の飲酒が増えており、ワインを飲んだ酔っ払いよりもビールやリキュールで酔っ払っているものが多い。それはとりわけ若者の間で顕著だ。ワインを主に飲んでいるのは60代の人間で、地域的にはイタリア北東部の”Maglia Nera"地域だ。
ここ10年では5人に一人のイタリア人が飲酒をしている。量は減っているとしても。ISTATの発表によれば、11歳以上の飲酒人口のうち、51.7%がワイン、47.8%がビール、43.2%がリキュールを飲んでいる。食事時以外の飲酒が増えている。11-17歳から44歳までの若者や青年層に関して言えば、好みはビール、リキュール、そしてワインの順番だ。しかし、そのひとにより差がある。概して男性はビールだが、24歳までの女性で言えば、食前酒や食後酒的なもの。45-64歳またはそれ以上の年配者となるとワインが一番だ。
青年層では、日常も特別な日でも飲酒量は著しく減少している。多いケースでも一晩で6杯程度だ。飲みすぎに注意しなければならない場所は、ディスコ、スポーツ観戦、コンサートだ。これはとりわけ44歳までの年齢層の人々。18-24歳の青年層では、男性で5人に一人、女性の10人に一人が中毒的な飲み方をしている。どの世代でも女性より男性が多く飲酒する。18歳以下ではまだアルコールの分解能力が低いので特に健康に注意が必要だ。
とは言え、直近10年ではどの世代でも飲酒量は減っている。44歳までの層では毎日飲酒する人口は減っている。一方、45歳以上では飲酒人口が増えている。とりわけ女性の食事時以外の飲酒の機会が増えているようだ。年に一回以上飲酒するのは男性77.3%, 女性52.9%。しかし、18-19歳の層では女性のそれは63.3%だ。毎日飲酒する人の割合は、年齢とともに上がり、60歳以上では男性が50.8%, 女性が17.6%だ。
地域的な飲酒傾向(食事時以外)としては、もっとも飲酒量が多いのはイタリア北東部の地域で、男性63.1%, 女性44.1%。男性ではTrentino-Alto Adige, Friuli-Venezia Giulia, Valle d’Aostaで60%以上。女性で一番高いのはTrentino-Alto Adigeの58.2%だ。人口1万人までの小都市では昨年比で、イタリア支部地域で48.9%から51.%に増、イタリア中央地域では39.1%から41,8%に増、1万人以上の大都市でも、41.5%から45.0%へ増。一方、2000人以下の規模の小都市では4.8%の減少だった。
子供の飲酒には親の影響が多いとも指摘。親が大酒飲みの場合、その子供の30.5%がやはり大酒飲みの傾向にある。一方、その比率は、親が普通の飲酒量である場合には16.2%まで低くなる。

(原文)
http://www.corriere.it/salute/pediatria/17_aprile_12/alcol-istat-si-beve-meno-ogni-giorno-ma-eccesso-fine-settimana-a12d5c36-1f6e-11e7-a630-951647108247.shtml