Corriere della sera 2018/08/31
Politecnico di Torino, ai test d’ingresso con mamma e papà
トリノ理工科大学の入学試験会場は親子連れの受験生でいっぱい。
全国から3000人の受験生がトリノにやってきた。その大半が、精神的に支えてあげたいからという親に付き添われている。一方、それを受け入れる大学側には困ったことが。。。
ルイジの母親Anna Gualanaoは息子の夢をよく心得ている。「あの子は小さいときから大人になったら宇宙に行ってみたいと言っていたの。宇宙工学コースに入学するためにはどうしてもこのテストに合格しなければならない。ルイジはこの夏ずっと試験勉強していたし、私は近くにいて助けてあげたいと思って。」彼の試験の番が来たとき、彼は母を抱きしめ、「お母さんのためにこのテストには絶対合格するからね。そしていつか月に連れてってあげるからね。」と。彼らはFoggiaから1千キロの道を、お父さんの運転する車に乗って8時間かけてここトリノにやってきた。昨日金曜日はまず1次試験が行われた。2969人の受験生の第1関門だ。成年に達したばかりの男女たち。
南部から来た受験者の親たちは試験会場に入ってくる勢いだ。1時間半の数学、口頭試問、論理、物理の42の質問に答える必要がある。PC画面上で、あるアルゴリスムで選択された質問がなされる。これに対し、複数の回答が用意されているので正解をクリックするというもの。隣同士で質問は異なるので回答を盗み見しようとしても無駄だ。合格するためには100点満点で60点以上をとらなければならない。心配そうにしている親もいる。Luigi Corasanitiは53歳、スーパーのレジ係りをしている。18歳の娘のAnna Ritaが試験会場から出てくるのを、歩道を行ったりきたりして待っている。彼らはカラブリアから電車でやってきた。「電車の中では試験のことは一切話さなかった。不安にさせたくなかったからね。娘には人生は戦いだ。勝つか、引き分けるか、負けるかだ。ゴールさえ取れれば、最後の瞬間でも逆転はあるんだ。」と話す。男の子の親なら、重要な事はゲームに参加することだというだろう。もはや子供ではない、Serie Aに出場する歳だというわけだ。
「息子と金曜日の朝、プーリアの家を出た。特急Frecciabiancaで着たんだ。昨日はホテルに泊まって、今またこれからブリンディジに帰るところなんだ。母親は家で待っているんだけど、不安で仕方ないらしく、電話ばかりかけてくるんだ。」話すのはFrancesco De Gaetani 52 歳、息子のLuciano 19歳に付き添ってきた。Luigiもまた宇宙工学士を夢見てやってきたのだ。ここ最近の5年間で、このトリノ理工学大学の試験に親子連れの受験生が急に増えた。金曜日午前、お昼前にもかかわらず、100人をくだらない人たちが、階段やベンチに座ってお昼を食べたり、受験生たちの合格お祈りする人たちがいたり。そして受験生の親たち。大勢の人たちだ。
いまトリノ理工科大学では1つ問題が起きている。それは親たちが試験結果を知らせるメールのパスワードを教えろと言ってくることだ。大学側としてはたとえ親でも受験生はもう成人で、プライバシーがあるから簡単に教えるわけには行かないのだ。
まるで子供のエンジニアだなぁって?さてそれはどうか。明らかに受験生の親たちが以前よりいっそう心配性になったということはいえる。Macerataで弁護士をやっているという、 Marco Gentiliは、今年は娘たちの入学試験のためを考えた夏の休暇を計画した。ルガーノ、ミラノで過ごした後、ここトリノにやってきたと話す。統計によれば、トリノ以外の出身者が60%を占め、ほとんどが南部と外国から出身者だ。そしてそんな受験生たちが親に付き添われてやってくる。
(原文)
https://torino.corriere.it/scuola/18_agosto_31/politecnico-torino-test-d-ingresso-mamma-papa-2a364258-acfa-11e8-aed0-106e9275cc0a.shtml
Politecnico di Torino, ai test d’ingresso con mamma e papà
トリノ理工科大学の入学試験会場は親子連れの受験生でいっぱい。
全国から3000人の受験生がトリノにやってきた。その大半が、精神的に支えてあげたいからという親に付き添われている。一方、それを受け入れる大学側には困ったことが。。。
ルイジの母親Anna Gualanaoは息子の夢をよく心得ている。「あの子は小さいときから大人になったら宇宙に行ってみたいと言っていたの。宇宙工学コースに入学するためにはどうしてもこのテストに合格しなければならない。ルイジはこの夏ずっと試験勉強していたし、私は近くにいて助けてあげたいと思って。」彼の試験の番が来たとき、彼は母を抱きしめ、「お母さんのためにこのテストには絶対合格するからね。そしていつか月に連れてってあげるからね。」と。彼らはFoggiaから1千キロの道を、お父さんの運転する車に乗って8時間かけてここトリノにやってきた。昨日金曜日はまず1次試験が行われた。2969人の受験生の第1関門だ。成年に達したばかりの男女たち。
南部から来た受験者の親たちは試験会場に入ってくる勢いだ。1時間半の数学、口頭試問、論理、物理の42の質問に答える必要がある。PC画面上で、あるアルゴリスムで選択された質問がなされる。これに対し、複数の回答が用意されているので正解をクリックするというもの。隣同士で質問は異なるので回答を盗み見しようとしても無駄だ。合格するためには100点満点で60点以上をとらなければならない。心配そうにしている親もいる。Luigi Corasanitiは53歳、スーパーのレジ係りをしている。18歳の娘のAnna Ritaが試験会場から出てくるのを、歩道を行ったりきたりして待っている。彼らはカラブリアから電車でやってきた。「電車の中では試験のことは一切話さなかった。不安にさせたくなかったからね。娘には人生は戦いだ。勝つか、引き分けるか、負けるかだ。ゴールさえ取れれば、最後の瞬間でも逆転はあるんだ。」と話す。男の子の親なら、重要な事はゲームに参加することだというだろう。もはや子供ではない、Serie Aに出場する歳だというわけだ。
「息子と金曜日の朝、プーリアの家を出た。特急Frecciabiancaで着たんだ。昨日はホテルに泊まって、今またこれからブリンディジに帰るところなんだ。母親は家で待っているんだけど、不安で仕方ないらしく、電話ばかりかけてくるんだ。」話すのはFrancesco De Gaetani 52 歳、息子のLuciano 19歳に付き添ってきた。Luigiもまた宇宙工学士を夢見てやってきたのだ。ここ最近の5年間で、このトリノ理工学大学の試験に親子連れの受験生が急に増えた。金曜日午前、お昼前にもかかわらず、100人をくだらない人たちが、階段やベンチに座ってお昼を食べたり、受験生たちの合格お祈りする人たちがいたり。そして受験生の親たち。大勢の人たちだ。
いまトリノ理工科大学では1つ問題が起きている。それは親たちが試験結果を知らせるメールのパスワードを教えろと言ってくることだ。大学側としてはたとえ親でも受験生はもう成人で、プライバシーがあるから簡単に教えるわけには行かないのだ。
まるで子供のエンジニアだなぁって?さてそれはどうか。明らかに受験生の親たちが以前よりいっそう心配性になったということはいえる。Macerataで弁護士をやっているという、 Marco Gentiliは、今年は娘たちの入学試験のためを考えた夏の休暇を計画した。ルガーノ、ミラノで過ごした後、ここトリノにやってきたと話す。統計によれば、トリノ以外の出身者が60%を占め、ほとんどが南部と外国から出身者だ。そしてそんな受験生たちが親に付き添われてやってくる。
(原文)
https://torino.corriere.it/scuola/18_agosto_31/politecnico-torino-test-d-ingresso-mamma-papa-2a364258-acfa-11e8-aed0-106e9275cc0a.shtml