拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

ボルシア・ドルトムントvsFSVマインツ05(マインツ/ドイツ)

2011-09-25 | 欧州サッカー&日本代表


ドルトムントの香川選手を応援する為、フランクフルトからローカル電車でマインツへ行ってきました。

マインツは昨年までブンデスリーガ最小のスタジアムだった為、チケットが非常にとりづらいと言われていましたが、今シーズンから3万4千人収容の新スタジアムとなった関係で、ひょっとしたら当日券があるのでは?と思い直接現地へ。

マインツ中央駅前(駅を出てすぐ右手)から無料シャトルバスでスタジアムに向かい、ゲート横のチケット売り場へ行ってみましたが、残念ながらこの日は全席売り切れとのこと。

ならばダフ屋頼みだとばかり、白紙に「Ticket」と書いて掲げていると、結構な人数が声をかけてきて、それなりにチケットがあまっているようでした。

自分が選んだのは、ドルトムント側のGuest用チケットで28EURのゴール裏席を倍ほどの約50EURでGET。

ブンデスリーガでもアウェーの洗礼は厳しいですが、どうせなら黄色い応援団の中で、香川選手を応援したいじゃないですか。


試合は圧倒的なドルトムントペース。昨シーズンブンデスリーガを制覇した、ポゼッションフットボールスタイルの戦術は今期も継承されており、圧倒的なボール支配率。

しかし昨季と大きく違うのは、縦への動きが殆どなく、サイドチェンジを繰り替えし、なかなかゴールに直結するようなプレーが見られず。


注目の香川選手も何度かクリエイティブなプレーがあったものの、トップ下の香川選手や、この日1トップで先発出場のレワンドフスキに殆どボールが入りません。

やはり昨シーズンまでチームの心臓として、中盤の底でゲームメイクしていたシャヒン(今期前にレアルへ移籍)の穴は予想以上に大きく、いわゆる「出し手」がいない状況。

前節のホームゲームも同様の展開で負けており、これはちょっと深刻な状況かも。
このままではチャンピオンズリーグを勝ち抜くことも、夢また夢なのでは?とそんな印象を受けました。


そんな嫌な予感が頭をよぎった瞬間、一瞬のワンプレーでマインツが先制。

そしてイライラするもどかしい試合展開のまま前半が終了。


後半になって少し縦へのプレーが出るようになり、香川選手もゴール前でシュートを放つ場面が出始めた頃、ペリシッチのゴールで同点。

よし乗ってきた!と思った後半25分に、香川選手は交代。


しかし変わりに入ったライトナーはうまく機能しておらずミスを連発。

これだったらなんで香川を変えたんだよ~とボヤきたくなる程。
(故障明けで調子が上がってくるまで、あまり無理をさせたくないのかもしれませんが)



このまま引き分けか?と思った後半45分、ゴール前の混戦からDFピズチェクのシュートが決まって、そのまま逆転勝利。


周りのドイツ人ドルトムントサポーター達と抱き合って、勝利の喜びを分かち合いました。


試合後は、アウェー側のサポーターとホーム側のサポーターが同席しないよう、入り口ゲートまで別に隔離されたアウェー側のみ、スタジアム前にシャトルバスが横付けされ、ホームの赤い服をまとったサポーターを横目に、一足先にバスで中央駅へ。しかもパトカーが同行しての護衛付。(ちょっと大げさだと思いますが。苦笑)


バスの中でも、帰りの電車でも、熱狂的なドルトムントサポーター達は、ずっとぴょんぴょん飛び跳ねながら、チームの応援歌を大声で歌っていました。

こいつらアホやな~と思いながらも、なんだかこちらも楽しくなってきます。

自分も試合中は「ボルシア~♪」と、他のドルトムントサポーターと共に歌いながら応援していたので、スタジアムへ来て日頃の鬱憤を晴らしている、ドイツ人ワーカーの気持ちがちょっとわかった1日でした。
(さすがに電車やバスでは歌いませんが。笑)


※写真:相手ゴール前の香川選手(23番)