トゥーロン国際大会グループリーグ第二戦、U23日本代表がU23オランダ代表に3-2で勝利しました。
攻撃陣、とりわけ2列目の選手がうまく機能し、その中でも宇佐美選手がかなり良いプレイをしていました。
「変わらない」ことがポリシーの?関塚監督らしからぬ、思い切った攻撃陣の入れ替えで、好結果につながりました。
期待の大型CF、セビージャの指宿選手ですが、ゴールを決めてくれたものの(ほとんど宇佐美選手のゴールと言っていい内容でしたが、あそこに走りこんでいたのはよかったです)、注文をつけるともう少し前線でボールキープができると、この世代では充実度が高い2列目からの飛び出しがより生きると思います。
またチームも、指宿選手を生かす意味で、この日のようにスペースに出すのではなく、彼の高さを生かして、ポストプレイを増やすと、より攻撃のバリエーションが増えるのではないかと思います。
一方でディフェンス陣には大きな課題が残った試合でもあります。
とくに左サイドバックの比嘉選手は相手のルカクにチンチンにやられまくっていて、まるで大人と子供の対決のようでした。
(3-2になってからは、宇佐美選手がDFラインの位置まで下がって、ルカクの対応をしていました)
そして試合終了前こそ少しよくなったものの、本来それをカバーするべきCBの山村選手の動きもかなり悪く(ずるずるとDFラインを下げすぎ)、はっきり言ってこのままでは五輪でレギュラーポジションを奪うのは難しいです。
右サイドの大岩選手も本来CBの選手ということもあり、攻撃参加はまだまだで、サイドのW酒井選手とオーバーエイジ枠に2人のCBを起用して、五輪本大会向けに、この日のディフェンス陣は総入れ替えする必要があると思われます。
"強豪オランダに勝利"という見出しが多いですが、忘れていけないことは、オランダU23代表はロンドン五輪出場権を逃しており、主力レギュラーメンバーはEUROに出場するA代表に参加していて、この日のチームは殆どBチームといっていい相手であったこと。
そんなモチベーションの低い相手に、この日のディフェンス陣は完全に格下と言っていいレベルで、やられまくっていました。
ボランチも決勝点をあげた扇原選手こそ比較的機能していましたが、そのパートナーはおそらくOA枠を使うことになるでしょう。
しかし次のエジプトに勝てば、すくなくとも決勝トーナメント出場が決まります。
今は1試合でも多くこなして、新しいメンバー間の連携を強化したいところなので、日程はタイトであるものの、欧州組、特にドイツで成長した宇佐美選手を1分でも長くみてみたいです。
それにしてもトゥーロン国際大会、40分ハーフの試合っていったい、、、。(汗)