ここ数年、ずっと気になっている欧州でプレイする日本人サッカー選手の1人に、ルーマニア1部FCアストラのボランチ、瀬戸貴幸選手(27歳)がいます。
Jリーグのトライアウトで不合格となるも、自費で高卒後にブラジル留学したり、アルバイトしながらサッカーを続けて、ルーマニア3部からキャリアをスタートし、レギュラー&キャプテンとして、チームを1部昇格まで導いた苦労人です。
欧州でもルーマニアはマイナーリーグで、他のEURO圏と比較して貧しく生活も厳しいものの、中東のクラブから2度に渡り、年俸1億円以上の高額オファーを受けたにも関わらず、瀬戸選手はそれを拒否してアストラに残留しています。
それもいつか欧州のクラブチームでUEFAチャンピオンズリーグに出て、あのアンセムをピッチで聴きたいという夢と、29歳となる年に開催されれるブラジルW杯で、日本代表としてブラジルに凱旋したいという夢をかなえる為に、欧州に残りたいと思ったからなのだとか。
金より夢を実践している姿に大きな魅力を感じますが、やはりその夢をぜひ実現してもらいたいと思います。
Youtubeでしかまだそのプレイをみたことがありませんが、足元もしっかりしていてゲームの組み立ても出来、代表では鹿島の柴崎岳、C大阪の扇原貴宏らに加えて、ポスト遠藤の候補に成り得る選手だと個人的に期待しています。
ただ現実問題として、ブラジル大会のメンバーに名を連ねるには、2013年中に少なくとも数回は代表に呼ばれる必要があるので、夢の実現の為にこの夏の移籍を目指して、トーマス・クロートさんのような、現地のクラブチームとコネクションがある日本人押しの良い代理人と契約して、ドイツやフランス、オランダの1部チームに売り込んでもらうのが良いのではないかと思います。
夢の実現には、実力はもちろんのこと、タイミングを含めた運や良い出会いは不可欠です。
個人的に苦労しながら頑張っている才能に、陽が当たって欲しいと常々思っているので、ぜひその手で運をつかみとってくれることを祈っています。