今日から欧州内出張です。
アイスランドの火山噴火による欧州各地の空港閉鎖ですが、昨日のイタリアに続き、ドイツでも本日から空港が再開か?と言われていますが、依然不透明なので今週は陸路移動です。
チャンスがあれば旅先から更新したいと思います。
アイスランドの火山噴火による欧州各地の空港閉鎖ですが、昨日のイタリアに続き、ドイツでも本日から空港が再開か?と言われていますが、依然不透明なので今週は陸路移動です。
チャンスがあれば旅先から更新したいと思います。
13~14世紀に建てられたリューベックのマリエン教会です。
8512本のパイプを持つ世界最大級のパイプオルガンがあることで有名で、かの若き日のJ.S.バッハ(1685~1750年)が、この教会のオルガン奏者だった(1668年4月から亡くなる1707年までの約40年間)ディートリヒ・ブクステフーデの情熱的なオルガンに感動し、無断で休暇を延長してまでこの教会に通ったという逸話が残っています。
バッハがこの教会を訪れた1705年11月から2年程遡った1703年には、あのヘンデルがブクステフーデの後任オルガン奏者候補としてこの教会を訪問したものの、当時30歳近かったブクステフーデの娘との結婚が条件と聞かされると、その話を断りハンブルグへ帰ってしまったのだとか。
一方、その当時娘はブクステフーデの弟子だったヨハン・クリスティアン・シーファーデッカーと恋仲で、ヘンデル等(他にも候補がいたとか)との話は親が勝手に進めたらしく(そういう時代なのでしょうが)、その後娘と無事結ばれたシーファーデッカーが後任オルガン奏者となりました。
そんなバロック時代の巨匠達の逸話に思いをはせながら、この教会を訪れたのでとても感慨深いものがありました。
13~14世紀の最盛期にハンザ同盟の中心地であったリューベック(Lübeck)。
そのリューベックの象徴、ホルステン門です。
1464~1478年の建設と言われており、建設中にその重みで地盤の弱い地面にめり込んでしまった関係で、2つの塔が傾いています。
門の入口にはラテン語で、「リューベックには団結を、外には平和を」と金色の文字が刻まれています。
旧市街へと続く門の背後には、その旧市街を囲むようにトラヴェ川(&トラヴェ運河)が流れています。
首都ベルリンに次ぐドイツ第二位の都会であるハンブルグから電車で約40分。(北東に約55キロ)
旧市街はユネスコの世界遺産にも指定されており、中世の雰囲気が残る穏やかなバルト海沿岸の町リューベックに住みながら、毎日ハンブルグの職場に通う人々も多くいるようです。
ライン川下りの古城で最も有名なものの1つ、ねこ城(Burg Katz)です。
ザンクト・ゴアルスハウゼンの町の背後にある城で、ライン川下りというと、このお城の背後から眺めたライン川の写真等をよく見かけます。
ねこ城という名前は、城に猫がたくさんいるからではなく、14世紀にこの城を建てたカッツェンエーレンボーゲン伯爵(猫の肘の意味)の名前からきているとのこと。
ライン川沿いには、他にもねずみ城等のユニークな名前のお城があります。
ようやくいつもの生活に戻りました。
しかしアイスランドの火山噴火の影響でフランクフルトを含む欧州各地の空港が閉鎖されたりと、通常飛行機移動をしているところも全て陸路移動になっています。
来週も欧州内出張があるのですが、早く欧州の空の便の混乱が収まって欲しいところです。
ザンクト・ゴアルスハウゼン近くにある伝説の岩山、ローレライです。
ライン川で最も狭い場所にあり、昔から舟の事故が多く、ローレライ伝説の舞台となってきました。
伝説では恋人の裏切りに絶望した乙女が、この岩山から身を投げ精霊となり、その美しい歌声で船乗り達を誘惑し、水底へ引き込んだと言われています。
また岩山の下にはニーベルングの黄金が眠っていると言われ、この伝説はリヒャルト・ワーグナーの「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」のモチーフになったと言われています。
伝説のローレライは現在、ユネスコの世界遺産にもなっているライン渓谷中流上部をクルーズする、ライン川下りのハイライトとなっています。