夕方から深夜まで幻想的なアブラゼミの羽化が始まりました。
我が家の居間の照明に、白熱球を使った壁面用スポット照明が3箇所あるが、築後25年を経過すると、メッキを施した金属も汚れが目立つようになり、サビも発生する。見た目も悪く、どうにかしたいと以前から思っていた。趣味の一つで、ペーパークラフトを作るのは古くから行っていた。ペーパークラフトは、建造物、乗り物、動物、おもちゃなど結構題材も多く、時間を費やすのは格好の趣味の一つである。現在ではパソコンから素材をダウンロードして印刷し、切り抜いて作る。写真を印刷する印画紙を用いると光沢のある丈夫なものが出来上がる。この時期はモビールなど、僅かな風での動くものがおもしろい。
ペーパークラフト素材をエプソンや、キャノンなどのメーカーがサービスでサイトを持っている。千代紙も各種の模様を再現できるコーナーもあり、簡単に手元にはいる。千代紙は、江戸時代からある木版印刷の一つで、お目出度い模様が多く、千代に栄える意味があるようだ。女子のお遊びに使われることが多く、小箱に貼ったり、姉様人形などの着物に用いられてきた。
伝統的な塗装方法に和紙を竹籠など竹製品に貼り、漆で上塗りした一閑張りは軽くて、丈夫な塗り物である。石膏ボードに貼る壁紙も、紙に印刷し、裏にのりを付けたもので、広く室内に施工されている。紙(和紙・洋紙)は印刷によって、多くのデザインが作成可能であるため、用途も広い。金属面に紙を貼ることは発錆の関係で通常は行わないが、室内の汚れた照明器具を再生するには簡単であるため、用いることにした。小箱に千代紙を貼る要領である。そう何年も放置するのではなく、気分を変えるためでもある。再度、張り替えるには水に浸けておけば糊が水溶性のため、直ぐに剥がすことが出来る。
壁に固定されているので、取り付けねじを外し、手元スイッチをオフにし、通電を止め、電線をニッパーで切断する。素手で行っても感電しないので大丈夫である。取り外した一式を分解し、それぞれのパーツに分け、錆をサンドペーパーで落とす。防錆剤を必要があれば塗布しておく。千代紙をパーツの大きさの1~2割広めに切り、でんぷん糊を裏面に付け、各パーツに貼り付ける。後は元の状態に組み立て、電線を接合し壁に取り付ける。
この応用は、プラスチックなどどのような素材でも千代紙を貼ってデザインや色彩を楽しんでみては如何であろうか。一味違う効果が出ること請け合いである。