ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

舞台「スタンレーの魔女」

2019年07月30日 23時08分04秒 | 自己カルト的
タイトルと内容を別々に覚えていて、今回の舞台であらすじを知って「これだったのか!」と。

読んだのは小学生の頃だと思うので、どう感情として表現したらいいのかは判らなかったけど、ラストが強く印象に残っていたから自分内に何か大きな今世紀を残していたんだと思う。

今風に表現するなら「メリーバッドエンド」ってやつなのかも。
というか「戦場まんがシリーズ」はほとんどがメリーバッドエンドだと思うんだけど。
男性だけの世界観での美徳というか、敵味方関係無く戦場での生死での勝ち負けでもないというか、男のロマンとでもいうのか。

女ではちょっと真似できないと思う。

舞台観に行きたいけど、東京はちょっと遠い……。

おせいさんが逝く

2019年06月12日 22時26分51秒 | 自己カルト的
田辺聖子さん死去のニュース。
令和になってから一番ショックで会社を休みたくなった出来事。

遡ることウン十年前の高校生時代。
当時流行っていたファンタジー系ノベル(~戦記、~年代記、~サーガなど)を読み漁り過ぎて中2病にどっぷりと浸かりつつあった頃。これはイカンと危機感を覚えて「エッセイ」に手を出しはじめて、いろいろ読んだ中で一番自分に合って面白かったのが、田辺聖子さんの「カモカのおっちゃんシリーズ」。

関西圏の文化や地理やイベント、宝塚関連を中心に、カモカのおっちゃん、スヌーピーぬいぐるみのスヌー、佐藤愛子さん、その他いろいろな方々との掛け合いや出来事からなる人情味溢れる大阪らしいオチのエッセイが好きで好きでたまらなくて。

のちに家族に反対されながらも関西の大学に行って、その後またいろいろあって人生の後半を伊丹の近くで暮らそうと思ったのも、このエッセイで繰り返し読んだ関西のイメージと自分の水が合っていたことに気づいたから。

何年か前に朝ドラで「いもたこなんきん」が始まって、ラストの話でゲスト出演されたのを見て、一度実際にお会いしてみたいなーと思っている内に……お亡くなりになってしまわれて。

人間動ける間は「その内に」なんて思わずに実行した方がいいのだと、改めて感じて反省しきり。

数年前から、田辺さんの昔の古典ものが最近のファンタジーイラストの表紙で再販されていて。やっぱり今読んでも充分に通用する少女漫画的展開で、宝塚好きの田辺聖子さんじゃないと書けない世界だなぁと思い返してみたり。

特にオススメの「隼別王子の叛乱」は現在品切れのサイトが多いけど、 氷室冴子さんの「クララ白書ぱーと2」でも劇中劇として演じられているので一読の価値はあるかも。主人公のしーのがクララ入寮テストでの借りを返すという名目で上級生のお姉さまたちと宝塚もどきの演劇をすることになっててんやわんやとなるエピソード。

当時は田辺聖子さんといえば大阪人情エッセイで自分内イメージは固まっていたので、のちのち本当に驚いたのもいい思い出。

本当に本当にご冥福を御祈りいたします。

「その女、ジルバ」読了

2019年05月12日 01時13分07秒 | 自己カルト的
「その女、ジルバ」(有間しのぶ 著)を読了。

1巻はいつも通りのノリというか、シリアスとギャグと食べ物のシーンがほどよいバランスですいすい読めて、「面白い!」と素直に感想に出来るけど、2巻の中頃辺りから戦前戦後を挟んだブラジル移民の話が重たくなってきて、読み終わるのに体力が必要だった。

それでも、ジルバの生きざまに絡んで、戦前戦後の辛酸を舐めて酸いも甘いもほどよく昇華して60、70、80代でもまだまだダンス現役で人生まだまだとしたたかに日々を謳歌している熟女ホステス達のパワーには圧倒される。
(40歳の新が「ギャル」「嫁入り前の娘」と呼ばれているのが面白い)

ラストの新がちょっと「?」だったけれど、重いテーマを現代に生きてる新と福島地震にも絡めながらここまで描き切るのは凄いパワーだと思う。

思えば、幼少時に父親が買ってた雑誌で「ぢょしこうマニュアル」を読んで、「モンパト」を二十代頃に読んでたから、この人の漫画との付き合いも結構長い。「モンパト」のスピンオフのようなBL漫画も読んでたし。
絵柄は殴り書きみたいな感じだけど話は結構エグい。妙な部分で「……これ私もだ」と共感させて古傷をえぐるようなエピソードが入ってくるので、柔らかな「鬱」漫画かもしれない。

話がそれるけれど。
「その男ゾルバ」は白黒映画を大学時代に見て、藤田まことさん主演舞台の「その男ゾルバ」も観に行って。「龍騎」では悪徳弁護士の北岡さんにハマって写真集の「その男、ゾルダ」を今でも手元に持ってたら、その役者さんが熟年ムード歌謡曲アイドルとしてデビューして紅白にまで出てしまったりして。

……なんだか、あともう一回くらい「ゾルバ」系の何かに遭遇しそうな気がする。

空海

2018年03月14日 22時24分51秒 | 自己カルト的
「空海」を観に行ってきました。
そして帰ってから、「沙の悪霊」(飯田耕一郎 著)を引っ張り出して読みふける。

中学生の頃、メディウムを読んで真言密教系を調べたきっかけとなった漫画。というか、「シュラト」が放映していたからという背景があったせいもあるけど。

悩める若き空海と時空を越えて女子高生真魚が出会うお話。映画「空海」の原作者・夢枕獏先生の文体を漫画にするとこんな感じかなって雰囲気の漫画なので、読む人を選ぶ漫画かもしれないけど。
「姫野命」シリーズも好きで揃えて持ってるけど、夢枕先生の「陰陽師」シリーズが好きな人なら楽しめると思う。

羽生結弦さんが「陰陽師」で世界を制したと思うと、こうした日本独特のものって極めるように深く関わっていくととんでもない力を放つのだなあと。

あと「空海」の漫画といえば、「阿・吽」(おかざき真里 著)
個人的に絵柄が大好きなんですが、この絵柄がネックで読めない人も多いと思う。
実直に感想を述べるなら「絵柄が少女漫画過ぎる火の鳥」。
読んでると手塚先生の「火の鳥」読んでるような錯覚に陥るというかそんな感じ。
何かにつけて主人公は仏の教えに振り回されて、主人公の為だけにあっさりと周囲の人間が死ぬような。キャラ萌えなんて考えるな、物語に燃えろと焚き付けられてるような。
「阿・吽」は考えながら読むので時間がかかるし、カタルシスを感じるのが難しい漫画だけど、最後まで読んだらきっと何かが残るような作品だと思うのです。

追加として「シュラト」のこと。
地元での放映はなし、まだレンタルも高かった時代での小説本というのは切望の固まりだったわけで。
その中でもエニックス文庫の「シュラト」はかなり読みごたえがあって「シュラト」知らない友人にまで読ませたり。但し途中で急に刊行しなくなってそのままずるずると未完結。
ちゃんと完結させて欲しかったよあかほりさとる。

この世界にひとりだけ<2>

2017年04月25日 02時20分12秒 | 自己カルト的
【けものフレンズ】見ました。
深夜枠で放映していたので、見てみたらその回が最終回。
公式サイトであらすじを追ってからもう一度見直して。

で、感想。

けも耳と服と尻尾で擬人化の女の子たちがわらわら登場。
皆とは違う存在らしい「かばんちゃん」が何者なのか確かめる旅。
かばんちゃんを助けよう。
サーバルちゃん頑張る。皆もがんばる。
今度はひとりで旅に出る。
後からこっそり付いて行くサーバルちゃん。
終わり。

最初から見たとしても全12話? で、展開ももとがゲームだからか
それっぽい区切りでキャラと場面が入れ替わり。
確かにせりふは全体的にゆるい。
絵は凄く綺麗というわけじゃないけど、キャラが妙に印象的。
世界観がちょっとだけ不気味。

なんでこんなにブームになるのか不思議だったけれど、
声優さんがそのキャラのコスプレしてMステに出たのを見たとき
「あ、似たようなものにハマッたことあるわ」と思い出復活。

昔、オリエンタルラジオにハマっていたとき、「吉本無限大」という
毎日コント演目を変えながら、オリラジのふたりが司会を務める舞台
がありまして。それの木曜日が大人向けの着ぐるみショーの「オリラジランド」。
当時の若手芸人が動物に扮してドラマ仕立てのショートコント劇を演じるというもので。

当時のブログ → 大人の絵本なオリラジランド

けも耳だけつけて衣装もポンキッキ風というかにこにこぷんというかそれっぽく。
オリラジは中田のあっちゃんだけがけも耳つけて「ウサギのウサタン」。
芥川賞とったピース又吉は「ヤギのまったん」。NY行ったピース綾部は「狐のべっそん」。
その他も狼やらサルやらライオンやら。
乾いた笑いとゆるさと脱力感がちょうど上手い具合にかみ合っていたというか。
なんかちょっとした事件を起こって、皆でわいわいやって、変な方向に向かうのを
オリラジ慎吾が演じる「しんごおにいさん」がつっこみつっこまれつつ解決。

なんで「オリラジランド」には人間がいないのか、とか。
「しんごおにいさん」にはどうしてけも耳がついていないのか、とか。
雰囲気はゆるくても内容的には絶対に子供向けではない着ぐるみショー。

あのゆるさ加減を楽しみに仕事終わりに連日通ってたのを思い出した。

オルフェンズ最終話

2017年04月18日 22時45分18秒 | 自己カルト的
本当に、第一期のOPラストのぼろぼろになったバルバトスの前にたたずむクーデリアはいったい何の意味があったのか。

オルフェンズ最終話。
もうある程度予想はついたし、三日月も昭弘もガンダムに乗って殉職するんだろうなとは思っていたけど。
アトラの子供も、まあ生まれて何年後とかのエピローグがつくだろうなとは思ったけど。
三日月と瓜二つの暁がなんか気持ち悪いし、本編で語られない公式設定とかでアトラとクーデリアが
同性婚して暁を育てているとか、よくそんな気持ち悪い内容を物語の締めにぶっこんできたもんだと。

第一期を見ていたとき、もしクーデリアが男で鉄火団の一員としてガンダムに乗っていたら
「ダグラム」のクリンのようだと以前書いたけれど、「ダグラム」の最後もけっこうグダグダだったような。

さすがにかなり昔の記憶なので少しあいまいだけど。
惑星デロイアの独立をかけて「太陽の牙」は戦っていたのに、妙な感じにデロイアが独立となってしまってそのせいで「太陽の牙」とクリン達はよく判らないまま地球側から独立の敵とみなされてしまって。

でも、地球のいいとこのボンボンだったクリンがダグラムに乗って戦うきっかけを作った博士が
身を挺していろいろ尽くしたので、降伏じゃないけど「太陽の牙」が皆殺しにされる道だけは回避されて。

でもダグラムはクリン達の手で燃やされて。
燃やされることによって、デロイア独立戦争は区切りがついたという象徴とする為なんだろうけど。
だから、多少ラストに不満はあっても、物語最初からの謎として「朽ち果てたダグラム」の存在が
重要な複線としてずっと一線張られていたから、「ああ、このラストを迎える為にダグラムは存在したんだ」
と納得したんだと思う。


「オルフェンズ」は第二期がグダグダでよく判らないままにキャラが死んでいく、しかも死に方も
「?」なB級どころかC級任侠もどきだったからなんじゃこりゃ。
第一期の勢いのままに、第一期のOPのラストが物語ラストで生きるような展開になってくれれば良かったものを。
「クーデリアが『革命の乙女』として、鉄火団や裏の世界の力を借りながら、火星の独立を果たす物語」
にどうしてならなかったのか。

「ダグラム」風に、火星独立を果たした後に火星でバルバトスを三日月やオルガが破壊してもうこれは
必要なくなったエンドでも良かったのでは。

クーデリアと三日月の関係はうまく書けばかなり面白い展開になったと思うのに。
本当にこんな最終回を目指していたのなら、何故クーデリアを少女として出す意味があったのか。

「このガンダム世界では百合カップルもBLも公式なんだよv でも孤児への差別はまた別の話だからね」
……最終回後にこんな意味不明な公式設定知らされて喜ぶFANがいるのは、もうそれくらいしかあのラストでは喜べないからなんだと無理矢理自分を納得させておく。

新しい地図を

2017年01月12日 23時55分20秒 | 自己カルト的
NHKの「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」の再放送があっ
たのでこれ幸いと視聴。
自分のドラクエ歴はリアル世代なので、「4」まで。
受験挟んだからしょうがない。部活とかも忙しかったし。

次に「ドラクエ」に興味を持ったのは、SMAPミュージカル第2弾「ドラゴンクエスト」。
京都南座のこけら落とし公演のひとつだったんだっけ?
とにかくうちわ持って、京都まで何度か通いました。

その時はまだ光GENJIがいたから、チケットも楽勝。午前中見てまだ時間あったから
午後の公演を観ようかって南座窓口でチケット購入して二階席一番前で観ることも可能。

中居が主人公側の主役で勇者アレル。木村が日光に弱い旅の戦士のライアン=悪人側のラスボスでゾーマ。
他の四人はキングレオとかハーゴンとかをヅカ風メイクの黒タイトな衣装で。
マントつけてポーズ決めてるパンフレットは同行者曰く、「昆虫図鑑……」

ドラクエ30周年なのに、これは黒歴史にされちゃってるのか。
解散騒動がなくても、SMAPの舞台映像とかは絶対に流されないだろうし。

ミュージカルだから、ドラクエの聞き覚えのあるBGMに歌詞ついてるんです。
「3」のマップ上での冒険BGMに合わせて歌う曲がまた良かった。
これを聞きたくて、なんども南座に通ったような感じ。

あたらーしい、地図をーみんなで、描こう地図ーをー
ぼうけんのーとびらをー

しかし今となってはうろ覚え。
ミュージカルのちょうど真ん中辺りでライアン=ゾーマかも? な急展開を絡めつつ
アレルたちが気球に乗って舞台を後にするという演出で。
そのときに歌う歌。

ミュージカル映像とかはもう無理って判ってるから、せめてこの歌の歌詞を知りたい。

ゆーらりゆーらりゆーららら

2015年12月12日 02時19分24秒 | 自己カルト的


「現世は夢になり、夢は現世になる」
(ファウストが悪魔くんに伝えた最期の言葉)


訃報続きです。

水木さんの場合は悲しいというよりも、ついにあちら側の世界に行ってしまわれたんだな、と。

鬼太郎が前を歩いて、悪魔くんに手を引かれて、反対側には三平が歩いていて、その少し後ろでは
メフィストがシルクハットを脱いでこっち向いて「今まで世話になった」と礼を述べていて
サラリーマン山田くん(水木作品の脇役代表)が「大丈夫ですよ、まかせてください」と
あの眼鏡かけた顔で情けなさそうに笑いながらお辞儀してるんだろうな、とここまで想像。

子供に戻った水木さんの横を、のんのんばあが「ようやく来たんかいな」と手を引いていくのもいい。

妖怪の人気投票をやれば必ずベスト5に入るような御仁だったので、「死」というよりも
「別世界への旅立ち」で、これほど世間が納得していってらっしゃいと送り出される人物もいないだろうと。

鬼太郎は2代目と5代目が好きです。妖怪の為に人間を救ってるだけ感の強いこの二人が好き。
悪魔くんはアニメ版が神だったので、埋れ木真吾とメフィスト二世。
(声が弁天さまと諸星あたるというのがなかなか絶妙)
のんのんばあの血族かと思えるような、松下一郎@千年王国版悪魔くんの垂れ眼も捨てがたい。
でも、メフィストはひょろっと細長いメフィストのほうが好み。
(妖怪ロードのアレはフィギュアにして欲しい)
河童の三平は主題歌が好き。ドラマ画像はちょっとしか見たことないけど。

さっき、たまたまTVつけたら、「妖怪たちはどこへ行った~水木しげるのねぼけ人生~」を
再放送していて驚いた。水木さんがちょっとだけ若い。1989年だから26年前?
「悪魔くん」のアニメが放映されてた頃ですね。

四半世紀前なので、まだ「水木しげるロード」が境港にはない頃のはず。
この妖怪ロードも、今はにぎわっているらしいけど、8年くらい前は物凄く閑散としてて
ネットもそんなに普及してる時代じゃないから、良い評判ばかりが流れてても、実際は
全部の妖怪像の前で、楽々記念写真が撮れたくらい。スタンプラリーもやるひとが少なくて
正直言って、ロードにあるお店に活気がなかった。道路が広いから尚更それが目立ってて。

今はマニア向け・一般向け両方の観光地として成功した場所になったと思う。
気づけば実写版映画になってて、ウエンツがイケメン鬼太郎を演じて、奥さんの「ゲゲゲの女房」
もNHK朝の連続ドラマになってたり、コナン声の5代目鬼太郎アニメが放映されてたり。

ブログやFBが普及して、携帯からスマホに移ったおかげもあると思うけど。
ナビアプリを開発した人って神様だと思う。
(田舎は電車&バスの本数が極端に少なくて、地元民でも戸惑う乗り換えは死活問題)

話は反れましたが、日本で鬼太郎を知らないひとっていないんじゃないかな。
十年に一度アニメ化してる計算として、5代目鬼太郎まで。

でも、戦争イラストもポスターもたくさん描いてらして、学生時代は似た絵柄だと思っても
それが本当に鬼太郎@水木さんだとは思わなかったので。復刻本ブームでいろいろ読んで
鬼太郎も、救いようのない戦争漫画も水木さんだと再確認したときには軽いショックが。

「魔太郎」が「ハットリくん」「怪物くん」と同じ藤子A先生の作品だと知ったときと同じくらい?


転生を信じたいですよね 転生すればいいよね
何も無いって思うと寂しいですよね。
人間に生まれ変わるよりも、楽なものに生まれ変わりたい
人間は忙しい。
楽しまなきゃ。


25年前の水木さんの「もしも死んだら?」のインタビューへの答えの一部。
とりあえず今はゆっくりゆーららと向こう側の世界を歩いてください。

おつかれさまでした。水木先生。




先日カラオケに行ったら、特撮ジャンルに「科捜研の女」が入っていて悩んでいた友人に説明。

「『555』でホースオルフェノク@仮面ライダーカイザ@木場勇治を演じた、泉政行さんが
『科捜研』の準レギュラーだったから。だけど、今年の夏に若くして急逝されたからだと思う」

理由は不明だけど、『科捜研の女』は特撮ジャンルではないと思う。字面は似てるけど。
昭和ライダーと、平成ライダーのブレイドまで歌ってきました。

かなり遅い追悼になってしまったけれど。
『555』はちょっといろいろな諸事情であまり見てなかったけど、『科捜研』はずっと見てたので。

ご冥福をお祈りいたします。


我、空我、断空我

2015年12月04日 00時06分01秒 | 自己カルト的
今週の「オルフェンズ」が妙な感じに任侠モノっぽい展開で爆笑してました。

火星から、重要人物のクーデリアを地球に無事に届けるってことで、
「バイファム」っぽいような、子供達だけで苦難を乗り越えていく。
そんな感じなのかと思ってたら、いきなり「固めの杯」やら、なんやら。
儀式の前に名瀬を兄貴って呼んでしまって、「まだ早い」と笑われて赤面するオルガとか。
「家族」って言葉を強調する、オルガがプレッシャーに押しつぶされないように祈るばかり。

その儀式で使う為に名瀬が書いていた文字に興味深々な三日月。
オルガが、「御留我 威都華」だったので、自分の名前なら? と名瀬に書いてもらうと
「三日月 王我主」で、「我」の字がオルガと同じだと喜ぶ三日月。

クーデリアに教えてもらった文字よりも、こっちの方がいいって、素直過ぎる三日月。

そのクーデリアには女性相手というよりも、まだあまり親しくないけど仲間だからって感じの
厳しい感じで三日月が接してるのがいい。
三日月の言葉で、クーデリアも「もう後戻りはできない」って、腹を括ったようだし。
オルガも三日月には格好悪いところを見せられないからって頑張ってる感ありありだし。

MSの戦闘場面がなくても、ちゃんとお話は進む。

お菓子に喜ぶ年少組たちが可愛いな。
年長組を酒場に連れてって、ひとりだけ酔いつぶれてしまうオルガも可愛いな。

シノが女買ったらしいっぽい話で、年少組のヤマギが無言でそっぽ向く。
金髪青い目の無口な機械整備担当……のヤマギもしかして女の子?疑惑が急浮上。
シノは地味だけど、公式では昭弘の次に名前が載ってるから、もしかしたらこれから
重要キャラになるのかもしれない。

ついでに名瀬は「蛇亞瓶守」……これで「タービンズ」。……いいのかそれ! 笑ったけど!!


ついでに、予告でも吹いてました。
笑わせてもらって、感動して、ちょっとジーンときて、いい話だったとしみじみしていたら、
予告が昭弘の筋肉予告でした。

そして、予告での幼少時の三日月の顔がギャグにしか見えない。
いや、その背景は多分、過酷なものをいろいろと背負ってるんだろうけど。

OPで、バルバトスが刀持ってたので、「あれ?」と思ったら、
「テイワズ」にMSオタクみたいな爺様がいたので、どうやら、魔改造されてしまった様子。
だから、刀なのか。乗ってるのは三日月だから、いいかもしれない。

でも、「三日月」「刀」って検索すると、別の刀様ばかりが出てきます。はっはっは。

「オルフェンズ」は私にしては珍しく、「八犬伝」とは関係ないなと思ったら、シノとヤマギに
眼が行ってしまって、やっぱり少しばかり「八犬伝」意識しながら見てしまいそうです。

ヤマギも、気を抜いていると「ハマジ」に聞こえます。
多分、そう聞こえるのは私だけです。

良い意味で昔のサンライズ

2015年11月26日 01時38分28秒 | 自己カルト的
「鉄血のオルフェンズ」にハマッてます。

理由は多分
1)まず、きらびやかな顔のキャラがいないし、したり顔で叫んだりしない。
2)ロボット戦が肉弾戦。ビームでよく判らない間に戦闘終わりってのがないのがいい。
3)いい意味で泥臭い。出てくるキャラはほとんどが男子の年齢だけど、良い具合に幼い。
4)恋愛よりも友情。家族のいない孤児たちが主人公側。
5)よく判らない自己中なうるさいだけのスタッフ贔屓の女の子が出てこない。
6)クーデリアがなんかいい感じ。
  才女でお嬢様だけど、リリーナほど無愛想じゃなくてちゃんと女子。(女の子ではなく)

サンライズのロボット物は一昔前のものなら好きなんですが、
ガンダムシリーズには絶対にハマらないだろうな、と思っていただけに意外です。

主人公の三日月の無愛想加減もいいし、孤児だから文字の読み書きができないってのも。
読み書きできないから、背中に阿頼耶識システムなるものを埋め込まれて、脊髄直結(?)で
メカを操作できるようにされて、こき使われていたというのもなんかリアル。
(三日月だけではなく、その会社にいた子供のほとんどがそう)

読み書きができないくらいだから、作戦を立てるのとか、小細工を考えるのとかは苦手。
だから、自分にできるのはロボット操ることくらいだから強くなりたい。
この単刀直入さがたまりません。
その三日月の無二の親友、というよりも兄貴分なのが、鉄華団のリーダーのオルガ。
三日月が阿頼耶識システムのせいで成長しないので、もしかしたら同い年かもしれない。

このふたりがものすごく依存し合っているというか、犬猫の兄弟みたいな依存っぽいというか。
途中でオルガ死亡フラグでも立ちそうですが、三日月だけだと話が進まないので多分それはなさそう。
(ゲッターロボ紛いのロボットモノで似たような主人公たちがいて兄貴分が途中で死んでましたが、
 あれは作品そのものがちょっと自分的に……なのでどうでもいいです)


さて、気を取り直して「オルフェンズ」。
一昔前のサンライズの黄金の流れ時代というか、「ダグラム」の世界観に、「ザブングル」のノリ
を放り込んだような感じ。親はいないが、バイタリティあふれる子供たちの生き様みたいな。

だから、クーデリアって、「ダグラム」の主人公だったクリンが女の子だったらこんな感じかなと。
クリンも地球の有力な政治家の子供だけど、デロイアの独立運動を妨げようとする父親の思惑を知って
「太陽の牙」に入って、ダグラム乗って独立運動のために戦うキャラだったし。
クーデリアも、知らず知らずに鉄華団にはなくてはならないキャラっぽくなってるし。

自分でも変なこと言ってるなってのは判ってるんですけどね。

「ザブングル」はとにかく、ノリが楽しいというか、主人公は全然格好良くないのに格好良いというか。
「ダグラム」はとにかく暗いというか。あんなに地味で暗い話が一年以上もよく打ち切りにならずに続いたものだと。

とりあえず、話の前半はこのクーデリアを地球まで無事に送り届けるまでで終わりそうな感じ。
話の主線軸がとても判りやすいのもいいことだと思います。


ついでにキャラ見ていて思うのが「皇国の守護者」はやっぱり未完のままなのかな。面白いのに残念。

しっぽを立てろ! 【ガンバの冒険】

2015年06月14日 01時45分24秒 | 自己カルト的
「ガンバの冒険」といえば。

・”超”名作。
・ぐだぐだとまわりくどいこと無しにストーリーが進む。
・喜怒哀楽が判りやすく、どのキャラでも感情移入ができる。
・ちゃんと理由があって、キャラがぼこぼこ死ぬ。
・「しっぽを立てろっーー!」という言葉を聞くと、はっ! とする、

私的には「号泣セラピー」の教材にして欲しいくらいです。いやマジに。

そんな”超”名作アニメが3DCGアニメーション映画としてリメイクだそうです。
「GAMBA ガンバと仲間たち」としての3DCGアニメのキャラデザインが本日より解禁…

これは絶対に違う

というかさ、なんで日本が世界に誇る「KAWAII」キャラ作りを徹底無視して、こんな海外ピクサー
アニメもどきを作るのかな。「STAND BY ME ドラえもん」のときも気味の悪い3DCGアニメだと思った
けどあんな感じで、薄っぺらい感動もどきを押し付けるのかな。


ボーボはどっちだと言いたくなるような食いしん坊キャラが二匹。
……戦闘能力は無いけど、酔っ払って他愛のない詩を読んで場を和ませる、医者もどきの
手当て担当のシジンはどこに!?

アニメのボーボ=原作のマンプクで、ガンバの幼馴染設定は刷り込みされてるんだから
なぜにここに混乱させるように二匹同時に持ってくるのかなぁ!
食いしん坊でぽっちゃり担当は二匹もいらぬ。
戦隊モノだって、グリーン(ブラック)がいなくてイエローがふたりいたら怒るよねっ!

シジンを消すのなら、おじいちゃんなオイボレとか、006みたいな穴掘りが得意のアナホリとか
代わりに入れたほうがいいと思うのに。
新作のボーボとマンプクにどのキャラが重ねられてるかは知らないけど、
殺気立ったときに皆の雰囲気を和ませるキャラがいなくなってるじゃないですか。
イカサマはコンドルのジョーみたいないかにも系キャラになってるし。

いっそのこと、昔の”超”名作アニメの復刻じゃなくて、原作を原作通りに忠実に作ればいいのに。
名作と銘打ってあるアニメ版を、「更に自分流にアレンジしてみました!」な作品ならいらない。
原作からどのキャラを取り上げて、どのエピソードを入れるかとか全部、一からやり直すべき。

そしたら、ちゃんと原作ラストは忠実に、悲恋のメリーバッドエンドにしないとね。
アニメでは子供向きのせいでこのシーンも変えられたけど、それまでのアニメ展開もキャラも
とても良かったから、すんなりと「ああ、終わった! 良かった! 良かったよー!!!」って
泣けたのを思い出したり。

「ガンバの冒険」は結構舞台向けだと思うんですね。
要所要所の見せ場がばばーん、っと大音響と集中線フラッシュを同時に使ってるような感じだから。
舞台でなら、原作の「ガンバ」のラストシーンがとても生きてくる。
号泣するシーンだけど。

本放映ではなく、NHKBSでの再放送を高校生くらいのときに見た世代ですが、ED&敵がとにかく怖かった。
残酷な白いイタチの「ノロイ」の声は静かで不気味で怖かったのです。どこかふざけているような
感じのする怖い声。調べたら、故・大塚周夫さん@忍たまの山田先生でした。
あ、あの声はそう言われたらそうかも!
強くて優しくて頼れるお父さんみたいな先生の声は「史上最も恐ろしい悪役」の声だったと言うわけで。

「ガンバとカワウソの冒険」でも残酷な敵として黒い野良犬のブラックが出てくるんですが
調べたら、こっちの声は息子さんの大塚明夫さん@二代目・山田先生でした。

ひょんなところで「忍たま」とつながってるとは。

絵がちょっと劇画チックで荒くて見るのがちょっと……とためらっている人は人生損してると思う。
新作の3DCG版があまりにもあんまりだったので、「八犬伝」関係ないけど本日の書き込みです。

罰当たり?

2015年05月22日 19時40分33秒 | 自己カルト的
YAHOOなどのネットニュースで昨日今日とあちこちで見かけて気になっている

「墓石壊して石垣に 兵庫城で“罰当たり”築城術」

タイトルそのままの

「城を作るのにお地蔵さんや墓石、五輪塔が使ってあってけしからん」

という内容のニュース。神戸市教育委員会の学芸員さんが発端らしいんですが

「石材が貴重だった時代とはいえ、現代の感覚では考えられない」
「五輪塔のほとんどが上部を切断されていること」→「後ろめたさがあり、魂を抜こうとした」

推測するのは勝手だけど、今さっき地元ニュースでもこのことが取り上げられてて
ニュースタイトルの内容しか出さないで一般人インタビューなんてしてるから
「罰当たり」とか「気持ち悪い」とかそれだけの感想しかTVでは発信されてないし。

YAHOOニュースの後半でも奈良市の元興寺文化財研究所とか、考古学の意見も
記載されているけれど、「墓石に対する宗教的な意識が希薄」とか上記の
学芸員寄りでなんだかしっくり納得できないというか。
専門の人間じゃないなら口出しすんな、みたいに言われそうだけど、偶像崇拝についてとか
城の建築とかについては、「八犬伝」絡みで大学でも少し調べたことがあるから
なんだかなーってもやもやが出てきているわけです。
(ちなみに「新・里見八犬伝」。お地蔵さんや呪い、当時の星の動きとか本当かなって調べた)


なんで、自分、そこまでこだわってんのって。
いや、だってですね、「落第忍者乱太郎」の54巻。P130~135にはまさにそんな状態になってる
城の石垣への説明と解説がされてるから。去年出た単行本だけど、ニュース見たら思い出した。
神戸市の学芸員さんの質問は、漫画の中で一年生のきり丸や兵太夫、庄ちゃんたちが

・「石垣に墓石? しかも逆さま?」
・「首なしのお地蔵さんが逆さまで石垣の中に?」
・「石が足りなくて墓石を使ったの?」

こんな風に疑問に出して、守一郎がその疑問に答えてるから。

原作者の尼子騒兵衛さんはこういった時代考証に関することや、呪術的なことはかなり詳しく
調べて描く漫画家として有名なので、子供向けに噛み砕いて描いてあるとは言え、おそらくは
膨大な文献から、正確に知識を抜き出して描かれている内容だと思うのです。

それでも一方的に鵜呑みにするつもりはないけど、小学生が読んで、忍たま好きの大きなお友達が
読んでる漫画に答えらしいものが描いてあるのに、この学芸員さんはいったいなにをされたいのかな、
と思ったのでここに。

二代目山田先生の声

2015年05月04日 18時21分20秒 | 自己カルト的
ある意味予想通りというか、一番文句の出なさそうな声優さんでした。

大塚明夫さん。

亡くなられた大塚周夫さんのご子息。
今日辺りから、声が変わるかなと思ってたら、声がちょっと違うかな、って感じで
ああ、息子さんの声になったのかもとEDを見たらドンピシャリ。
落ち着くところに落ち着いたって感じかも。

私にとっては、二代目のムーミンパパで(よく考えたらこのときの二代目ムーミンは
高山みなみさんだから、乱太郎と山田先生という組み合わせにもなったわけで)
大好きなモンタナ・ジョーンズで、平成版009の005の声の人。

先週は、浜守一郎がエレン声でちょっとマイフィーバーでしたが、今週は若返った
山田先生の声でしみじみさせてもらおうと思ってます。

落乱57巻発売

2015年04月28日 18時30分06秒 | 自己カルト的
「落第忍者乱太郎」の最新刊57巻が発売。
忍たまもあと3冊刊行されたら60巻で、「横山三国志」と並ぶなぁと勝手に感心してみたり。

それはそうと、一番新しい忍術学園の生徒である浜守一郎が本日のアニメから登場。
アニメ新シリーズでは、山田先生の新しい声も気になっていたけど、話の流れ的に
新登場となる浜くんの声優さんが誰になるのかも気になっていたのですが、

叫び声というか、雄叫びがまんまエレンな梶裕貴さんでした。

無駄に声優が豪華なアニメと言われる「忍たま乱太郎」ですが、準脇役とはいえ上級生役。
それなりの人気の若手声優が来るだろうな、と思っていたのである意味予想内だったというか。

そっか、エレンが浜くんなのか。

大塚周夫さんの訃報

2015年01月17日 12時14分34秒 | 自己カルト的
ほぼ毎日聞いていた声がもう聞けなくなる哀しさで
もう昨日から涙がとまらなくてどうしようって感じです。

「忍たま乱太郎」では、先生として乱太郎達をたしなめたり、怒ったり、長屋で寮生活のように
暮らしている忍たま達のお父さんのような存在で、忍者としての腕前は当たり前に凄くて
尊敬されてるのに、似合わない女装が大好きで気持ち悪すぎて生徒たちから怖がられたり
天涯孤独の忍びだった土井先生を忍術学園の先生になるように手助けしてくれたり
息子の利吉さんから尊敬されつつも女装はいい加減にしてくださいと呆れられたり
単身赴任で生徒優先でなかなか家に帰ってこない美人の奥さんに頭が上がらず、でも
その奥さんからこの上なく愛されている

……そんな愛すべきキャラクターだった山田伝蔵もとい山田先生。

自分的には、「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王のイメージも大きいし、
宮崎版「名探偵ホームズ」のモリアーティ教授も大好きだったし、怖いはずなのに
憎めなくて面白いおじさんなイメージの声の方でした。

大塚周夫さんのご冥福をお祈りします。