ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

今年最後のオルフェンズ

2015年12月27日 18時27分06秒 | 八犬伝いろいろ
とりあえず、シノが死ななくて良かったと安堵した「鉄血のオルフェンズ」。
こういうムードメーカーっぽい軽いキャラは、こんな風な人死に回は要注意なので。

ちょこちょこと入ってくるシノとヤマギのミニエピソードがやっぱり気になります。
このふたりの関係が謎過ぎて。兄弟でも、親友でもないのに???

そして、毎回話の〆に三日月とクーデリアの会話がないと、落ち着かないと思ったら
まさかの進展。これで年末最後と区切るとか。

劇中BGMが民族音楽っぽくて、それも安心して見ることができる一因なのかも。
ロボットモノで民族音楽というと、「オーガス」のEDを思い出す世代です。

昨日のために涙 明日のために笑い

「オルフェンズ」も「オーガス」っぽい部分もあるといえばあるかも。
そしたら、クーデリアは”特異点”で、桂の立場なのかも。各勢力が狙う人物ってことで。
三日月はミムジィっぽい位置かも。ついでに、アトラの位置はモームっぽい。
でもそうしたら、クーデリアか三日月を庇ってどっかで死にそうなフラグ。



三日月の名前も、三日月・オーガスだから思い出したのもあるのかも。

搭乗機と共にどんどん強くなっていって、淡々と敵を殺す三日月がちょっと怖い。
オルガの言動次第では暴走特急と化すんじゃないのかと。

京伝と馬琴

2015年12月14日 22時02分53秒 | 八犬伝いろいろ
最近はこんな漫画を読んでます。

在原業平と菅原道真がコンビ?組んで「相棒」みたいに謎を解く「応天の門」とか
清少納言と紫式部が意気投合したりしなかったりの「姫のためなら死ねる」とか
最澄と空海がとにかく格好いい「阿・吽」とか
歴史上の人物で接点のあるふたり、別の視点から見れば…な漫画が面白いです。

だから、馬琴と京伝の若かりし頃の漫画とか小説とかがあったら面白そうだなぁと。
(だけど、付け焼刃的な中身ぺらぺらのBL系だったらやだなあ)

馬琴先生こと曲亭馬琴が、その書き物の先輩というか弟子入り志願した相手が山東京伝。
当時のお江戸のベストセラー作家だった京伝28歳に弟子にしてくれと押しかける馬琴24歳。

「弟子にしてください」
「駄目。だけどここに来たいんだったら来てもいいよ」

あくまでも想像です。そして弟子にはしてもらえなかったけれど、京伝の家に通い詰める馬琴。
時には長期間泊り込みで、口述筆記みたいなものをこなしたり。
そんな、このふたりの関係がちょっとどころか、かなり心魅かれるものだったりして。

大雑把に書いてのふたりの巨匠のイメージ。

おおらかで陽気で好奇心旺盛で実力もあって頼れるリーダー気質の京伝と
偏屈で真面目でひがみっぽくて正義感は強いけれど世渡りの下手なタイプの馬琴。

ふたりの関係は一般的には「ライバル」で「師弟関係」としか出てこないけど、なんとなく違うような。

明るい性格で面倒見のいい京伝を慕いながらもその才能と才覚に嫉妬しまくりの馬琴。
難しい性格のくせに驚くほどにロマン溢れる設定の物語を真面目に書き続ける馬琴に一目置く京伝。

いろいろ読むと、こんな風なイメージがこのふたりには浮かぶんですね。
この小説のイメージも大きいです →山東京伝の人物考【およね平吉時穴道行】

馬琴と京伝が出会ってから26年目。京伝は急死。
奇しくもそれから26年目の夏。長編「八犬伝」完結。
自分と出会ってから死ぬまでの「26年」の間に京伝が出した作品を越えてみせよう。
そう馬琴が思っていたなら、京伝が死んでからの「26年間」がタイムリミット。
偏屈な馬琴ならそんな風にも思っていたんじゃないのかなぁと。

琉球王国の王子の浪漫あふれる活劇奇譚の次は、宇宙樹(?)の下での男女の宿命の恋愛もの。
で、この次が因果が入り乱れまくりの、お姫様と獣との悲恋と、その宿命を受け継いだ
八人の青年たちの運命の物語「八犬伝」。

そりゃ、女性人気爆発になるわけですよ。
こうやってそれらしく書き出してみただけでも、読みたくなるもの。

「この作品であなたを越えてみせます」と馬琴が言ったかどうかは判らないけど
書き始めてから2年目でその京伝は死去。一番に読ませて張り合いたかった相手を失っても
必死必死で書いていった馬琴の心中やいかに。
眼が見えなくなっても、後半の親兵衛のひとり活躍ばかりの内容が延々と続いて人気が落ちてきても
「とにかく完結させる」と書き続けた執念はここにも一因あるのではないかと思うのです。


ゆーらりゆーらりゆーららら

2015年12月12日 02時19分24秒 | 自己カルト的


「現世は夢になり、夢は現世になる」
(ファウストが悪魔くんに伝えた最期の言葉)


訃報続きです。

水木さんの場合は悲しいというよりも、ついにあちら側の世界に行ってしまわれたんだな、と。

鬼太郎が前を歩いて、悪魔くんに手を引かれて、反対側には三平が歩いていて、その少し後ろでは
メフィストがシルクハットを脱いでこっち向いて「今まで世話になった」と礼を述べていて
サラリーマン山田くん(水木作品の脇役代表)が「大丈夫ですよ、まかせてください」と
あの眼鏡かけた顔で情けなさそうに笑いながらお辞儀してるんだろうな、とここまで想像。

子供に戻った水木さんの横を、のんのんばあが「ようやく来たんかいな」と手を引いていくのもいい。

妖怪の人気投票をやれば必ずベスト5に入るような御仁だったので、「死」というよりも
「別世界への旅立ち」で、これほど世間が納得していってらっしゃいと送り出される人物もいないだろうと。

鬼太郎は2代目と5代目が好きです。妖怪の為に人間を救ってるだけ感の強いこの二人が好き。
悪魔くんはアニメ版が神だったので、埋れ木真吾とメフィスト二世。
(声が弁天さまと諸星あたるというのがなかなか絶妙)
のんのんばあの血族かと思えるような、松下一郎@千年王国版悪魔くんの垂れ眼も捨てがたい。
でも、メフィストはひょろっと細長いメフィストのほうが好み。
(妖怪ロードのアレはフィギュアにして欲しい)
河童の三平は主題歌が好き。ドラマ画像はちょっとしか見たことないけど。

さっき、たまたまTVつけたら、「妖怪たちはどこへ行った~水木しげるのねぼけ人生~」を
再放送していて驚いた。水木さんがちょっとだけ若い。1989年だから26年前?
「悪魔くん」のアニメが放映されてた頃ですね。

四半世紀前なので、まだ「水木しげるロード」が境港にはない頃のはず。
この妖怪ロードも、今はにぎわっているらしいけど、8年くらい前は物凄く閑散としてて
ネットもそんなに普及してる時代じゃないから、良い評判ばかりが流れてても、実際は
全部の妖怪像の前で、楽々記念写真が撮れたくらい。スタンプラリーもやるひとが少なくて
正直言って、ロードにあるお店に活気がなかった。道路が広いから尚更それが目立ってて。

今はマニア向け・一般向け両方の観光地として成功した場所になったと思う。
気づけば実写版映画になってて、ウエンツがイケメン鬼太郎を演じて、奥さんの「ゲゲゲの女房」
もNHK朝の連続ドラマになってたり、コナン声の5代目鬼太郎アニメが放映されてたり。

ブログやFBが普及して、携帯からスマホに移ったおかげもあると思うけど。
ナビアプリを開発した人って神様だと思う。
(田舎は電車&バスの本数が極端に少なくて、地元民でも戸惑う乗り換えは死活問題)

話は反れましたが、日本で鬼太郎を知らないひとっていないんじゃないかな。
十年に一度アニメ化してる計算として、5代目鬼太郎まで。

でも、戦争イラストもポスターもたくさん描いてらして、学生時代は似た絵柄だと思っても
それが本当に鬼太郎@水木さんだとは思わなかったので。復刻本ブームでいろいろ読んで
鬼太郎も、救いようのない戦争漫画も水木さんだと再確認したときには軽いショックが。

「魔太郎」が「ハットリくん」「怪物くん」と同じ藤子A先生の作品だと知ったときと同じくらい?


転生を信じたいですよね 転生すればいいよね
何も無いって思うと寂しいですよね。
人間に生まれ変わるよりも、楽なものに生まれ変わりたい
人間は忙しい。
楽しまなきゃ。


25年前の水木さんの「もしも死んだら?」のインタビューへの答えの一部。
とりあえず今はゆっくりゆーららと向こう側の世界を歩いてください。

おつかれさまでした。水木先生。




先日カラオケに行ったら、特撮ジャンルに「科捜研の女」が入っていて悩んでいた友人に説明。

「『555』でホースオルフェノク@仮面ライダーカイザ@木場勇治を演じた、泉政行さんが
『科捜研』の準レギュラーだったから。だけど、今年の夏に若くして急逝されたからだと思う」

理由は不明だけど、『科捜研の女』は特撮ジャンルではないと思う。字面は似てるけど。
昭和ライダーと、平成ライダーのブレイドまで歌ってきました。

かなり遅い追悼になってしまったけれど。
『555』はちょっといろいろな諸事情であまり見てなかったけど、『科捜研』はずっと見てたので。

ご冥福をお祈りいたします。


我、空我、断空我

2015年12月04日 00時06分01秒 | 自己カルト的
今週の「オルフェンズ」が妙な感じに任侠モノっぽい展開で爆笑してました。

火星から、重要人物のクーデリアを地球に無事に届けるってことで、
「バイファム」っぽいような、子供達だけで苦難を乗り越えていく。
そんな感じなのかと思ってたら、いきなり「固めの杯」やら、なんやら。
儀式の前に名瀬を兄貴って呼んでしまって、「まだ早い」と笑われて赤面するオルガとか。
「家族」って言葉を強調する、オルガがプレッシャーに押しつぶされないように祈るばかり。

その儀式で使う為に名瀬が書いていた文字に興味深々な三日月。
オルガが、「御留我 威都華」だったので、自分の名前なら? と名瀬に書いてもらうと
「三日月 王我主」で、「我」の字がオルガと同じだと喜ぶ三日月。

クーデリアに教えてもらった文字よりも、こっちの方がいいって、素直過ぎる三日月。

そのクーデリアには女性相手というよりも、まだあまり親しくないけど仲間だからって感じの
厳しい感じで三日月が接してるのがいい。
三日月の言葉で、クーデリアも「もう後戻りはできない」って、腹を括ったようだし。
オルガも三日月には格好悪いところを見せられないからって頑張ってる感ありありだし。

MSの戦闘場面がなくても、ちゃんとお話は進む。

お菓子に喜ぶ年少組たちが可愛いな。
年長組を酒場に連れてって、ひとりだけ酔いつぶれてしまうオルガも可愛いな。

シノが女買ったらしいっぽい話で、年少組のヤマギが無言でそっぽ向く。
金髪青い目の無口な機械整備担当……のヤマギもしかして女の子?疑惑が急浮上。
シノは地味だけど、公式では昭弘の次に名前が載ってるから、もしかしたらこれから
重要キャラになるのかもしれない。

ついでに名瀬は「蛇亞瓶守」……これで「タービンズ」。……いいのかそれ! 笑ったけど!!


ついでに、予告でも吹いてました。
笑わせてもらって、感動して、ちょっとジーンときて、いい話だったとしみじみしていたら、
予告が昭弘の筋肉予告でした。

そして、予告での幼少時の三日月の顔がギャグにしか見えない。
いや、その背景は多分、過酷なものをいろいろと背負ってるんだろうけど。

OPで、バルバトスが刀持ってたので、「あれ?」と思ったら、
「テイワズ」にMSオタクみたいな爺様がいたので、どうやら、魔改造されてしまった様子。
だから、刀なのか。乗ってるのは三日月だから、いいかもしれない。

でも、「三日月」「刀」って検索すると、別の刀様ばかりが出てきます。はっはっは。

「オルフェンズ」は私にしては珍しく、「八犬伝」とは関係ないなと思ったら、シノとヤマギに
眼が行ってしまって、やっぱり少しばかり「八犬伝」意識しながら見てしまいそうです。

ヤマギも、気を抜いていると「ハマジ」に聞こえます。
多分、そう聞こえるのは私だけです。