ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

良い意味で昔のサンライズ

2015年11月26日 01時38分28秒 | 自己カルト的
「鉄血のオルフェンズ」にハマッてます。

理由は多分
1)まず、きらびやかな顔のキャラがいないし、したり顔で叫んだりしない。
2)ロボット戦が肉弾戦。ビームでよく判らない間に戦闘終わりってのがないのがいい。
3)いい意味で泥臭い。出てくるキャラはほとんどが男子の年齢だけど、良い具合に幼い。
4)恋愛よりも友情。家族のいない孤児たちが主人公側。
5)よく判らない自己中なうるさいだけのスタッフ贔屓の女の子が出てこない。
6)クーデリアがなんかいい感じ。
  才女でお嬢様だけど、リリーナほど無愛想じゃなくてちゃんと女子。(女の子ではなく)

サンライズのロボット物は一昔前のものなら好きなんですが、
ガンダムシリーズには絶対にハマらないだろうな、と思っていただけに意外です。

主人公の三日月の無愛想加減もいいし、孤児だから文字の読み書きができないってのも。
読み書きできないから、背中に阿頼耶識システムなるものを埋め込まれて、脊髄直結(?)で
メカを操作できるようにされて、こき使われていたというのもなんかリアル。
(三日月だけではなく、その会社にいた子供のほとんどがそう)

読み書きができないくらいだから、作戦を立てるのとか、小細工を考えるのとかは苦手。
だから、自分にできるのはロボット操ることくらいだから強くなりたい。
この単刀直入さがたまりません。
その三日月の無二の親友、というよりも兄貴分なのが、鉄華団のリーダーのオルガ。
三日月が阿頼耶識システムのせいで成長しないので、もしかしたら同い年かもしれない。

このふたりがものすごく依存し合っているというか、犬猫の兄弟みたいな依存っぽいというか。
途中でオルガ死亡フラグでも立ちそうですが、三日月だけだと話が進まないので多分それはなさそう。
(ゲッターロボ紛いのロボットモノで似たような主人公たちがいて兄貴分が途中で死んでましたが、
 あれは作品そのものがちょっと自分的に……なのでどうでもいいです)


さて、気を取り直して「オルフェンズ」。
一昔前のサンライズの黄金の流れ時代というか、「ダグラム」の世界観に、「ザブングル」のノリ
を放り込んだような感じ。親はいないが、バイタリティあふれる子供たちの生き様みたいな。

だから、クーデリアって、「ダグラム」の主人公だったクリンが女の子だったらこんな感じかなと。
クリンも地球の有力な政治家の子供だけど、デロイアの独立運動を妨げようとする父親の思惑を知って
「太陽の牙」に入って、ダグラム乗って独立運動のために戦うキャラだったし。
クーデリアも、知らず知らずに鉄華団にはなくてはならないキャラっぽくなってるし。

自分でも変なこと言ってるなってのは判ってるんですけどね。

「ザブングル」はとにかく、ノリが楽しいというか、主人公は全然格好良くないのに格好良いというか。
「ダグラム」はとにかく暗いというか。あんなに地味で暗い話が一年以上もよく打ち切りにならずに続いたものだと。

とりあえず、話の前半はこのクーデリアを地球まで無事に送り届けるまでで終わりそうな感じ。
話の主線軸がとても判りやすいのもいいことだと思います。


ついでにキャラ見ていて思うのが「皇国の守護者」はやっぱり未完のままなのかな。面白いのに残念。