ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

9人だけど8人 ~戦国甲子園 ~

2005年04月20日 03時12分28秒 | 八犬伝いろいろ
「忍空」の桐山光侍のサンデー連載作品。
自分の場合、「忍空」の漫画でFANになって、「忍空」って「八犬伝」っぽいな
と思っていたところに「戦国甲子園」なる漫画を知って、それならばっと
読んだわけですよ。

うーん微妙。面白いけど私としては「忍空」の方が面白いと思う。
「忍空」はいろんな事情があって未完になったけど。「戦国甲子園」は
なんで続き(というか、最終巻)が出ないんだろう・・・。

親子2代で「八犬士」。
「忍法八犬伝」も親子2代。親の気持ちなんか子供には判んないって。
どっちの作品も「不肖の息子達」かもしらんけど、本家の「八犬伝」
の主役8人みたいにまじめーに運命にしたがって抗って逆らうよりも
初めっから「んなもん知るかい」とばかりに思いっきり逆らっておいて
別の運命・・・というか、運メインの人生ではじけていた方が
面白いと思うんだけどー。

双子や兄弟を「二人で一組」にして、「9人だけど8人」。
そういう手もありなら、ジョージ秋山の「ザ・ムーン」も
「八犬伝」っぽい。あれは女の子も入っていて、双子もいての9人だから
「姫+8人」パターンでもいいかもしんない。

ライダーマンに萌える<2>

2005年04月18日 02時44分19秒 | 特撮


この爽やかそうな好青年がTV版とは似ても似つかぬ結城丈二。
頭のハネが気になってもう。
(パーマンのミツオ君をどことなく彷彿するというか)

で、髪の毛ハネハネまくりのGジャン少年(笑)が風見士郎。


TV版では歩み寄っていた(?)のは風見士郎でしたが、
この本では結城さんの方が歩み寄ってます。
大人っぽくない熱血漢の風見士郎と、ちょっとキザ入った結城さん。
TV版の二人の性格を逆にして詰め替えたみたいです。
好みとしては、こっちの設定の方が好きかも。
もちろん、TV版の結城さんも好きですが。

友人曰く、TV版の結城さんは
「ナイフを持っていきなりキレる中学生」のようなタイプだとか。
・・・・うー。

「V3 勘違いするな。おれはおれの為にこうしているだけだ」

 V3助けて共同戦線張ったり、見ず知らずの子供を助けて、
立花レーシングに預かってくれとやってきたり。
・・・いつの間にそんなに仲良くなったんですか。

「いつの間にやら当たり前のように立花レーシングにいる」
TV版では、あのヨロイ元帥からの年賀状の時期くらいでしょうか。
・・・「トリビア」になってましたがこんなのでトリビアになるとは。
「X」の「香典を届けにくるアポロガイスト」とかは駄目かな、アレも結構笑えるけど。

また反れた。ごめん。閑話休題終わり。




 ラスト付近。TV版でいうなら51話あたり。
TV版にはこーゆーシーンは無いのでとても嬉しい変身シーン。
変身前姿の時に、好意的に名前を呼び合ってくれるのはとても嬉しい。

 今更ですが、結城さんという人は、ヨロイ元帥への復讐と、
デストロン首領への忠誠心だけで動いているので、TV版では
別にV3が居ても居なくてもいいんですけどね。タイトルが「V3」だから
そんなワケにもいかないけど。

 でも、こっちのバージョンは、【V3打倒】の為の研究員なので

「お前をほんとうに殺すのはおれだからさ!!」

なんてこと言ってたりする。
(いやそれは絶対に無理だろうと、TV版と同じようにツッコミいれてみる)

善か悪かは別として、結城さんが自分自身の目的として決めていること。
ヨロイ元帥(ザリガーナ)の罠を知らせるのに、「個人的な話だ」
なんてわざわざ断ってることから、善悪の区別は一応ついているらしいけど。

「丈二! お前は敵か味方なのか?」
「オレはオレ! ただそれだけだ」


そしてラスト。
Dロケット(TV版ではプルトンミサイル)に乗り込み爆発させるライダーマン。

「このロケットを破壊できるのは、もと科学者だったオレだけだ!!」

この時の結城さんの心情ってどうなんだろ。
知らずにデストロンに加担していたことの対する贖い?
「正義」という名の自己犠牲に対する自己満足感?

科学者だったらしい父親と、実はデストロンに殺された母親。
学校にも行ってなさそうだった幼少の結城さんに目をつけていたデストロン。
デストロンが【正義】ではないことに気づいたあたりから、自分の両親の
死について気づいたのかも。もしかしたらもうずっと前から気づいていて
気がつかないフリをしていたのかも。

イカン。私が書くと思い入ればっかり入ってしまって駄目。
詳しい内容を知りたい方は「まんが秘宝」の「ライダーマン」
を参照のこと。一読の価値あり。

ライダーマンに萌える<1>

2005年04月18日 02時38分25秒 | 特撮


今回も「八犬伝」に関係ないです。
テレビランド版「仮面ライダー」③の紹介というか、ライダーマン萌えの話。

サブタイトルは「復讐の戦士・ライダーマン」
丸々1冊ライダーマンの物語。というか、結城丈二の物語。

 ストロンガーまでの7人中、過去に遡ってまで生い立ちを描かれて
いるのは彼だけ?もしかして。孤児になってデストロンのスカウトマン(?)に
連れられてデストロン養成所で成長して優秀な科学者になるまでのお話が前半。

 デストロンに優秀な人材を増やす為の純粋培養なワケだから仕方ないかもだけど。
「世界統一をめざす正義の組織ですよ」と素直に信じこんでいるのがオソロシイ。
絶対服従ってやつですね。

 でも、孤児になったばかりの結城さんは、スカウトマンからデストロンの話
を聞いたとき、少しはうさんくさい話だと思ってるっぽい。でもそれ以上に

「母親と苦労しているときには誰も助けてくれなかった」

な過去があるせいか(うわ、暗!)

(もうどこでどうなったっていいから手を差し伸べてくれる方に行こう)

とどうも流され人生演歌な方向って感じで諦めている感じがあるというか。
 もー、駄目よ、結城さんってば! まだ若いのに!!

 石ノ森先生の他作品であるけど「サイボーグ009」のジェロニモもこんな
感じの「諦め」でサイボーグになってたんですよな。

誇り高きインディアンである自分のいる居場所はもうない。だからどこへでも行く。

 インディアンってだけで差別される自分の人生に悲観・・・したってわけじゃない
だろうけど。諦めの極致で自分からBG(ブラックゴースト)に入って改造された
のは彼だけで。他のメンバーはさらわれたり、だまされたり、おどされたりして、
気がついたら改造人間。

閑話休題。話戻して結城さん。

 優秀な科学者になり、部下達からは尊敬されて慕われる存在として成長。
幹部候補にまでなってしまって、そのせいでヨロイ元帥から逆恨み。
ヨロイ元帥あまりにも勝手すぎ。養成所に入りたての結城さんに

「わしを父のように思いなんでも相談しろ」

なんつって、特待生にしたくせによー。しかも

父親

だと?


 ライダーマンというお話でのキーパーソンである右腕切断はビミョーに違います。

こっちのお話では、硫酸プールのちゅうぶらりんでは無く。
代わりにヨロイ元帥のチェーンソー(?)で腕ちょん切られ瀕死状態。(痛そう)
仲間のデストロン科学者達が右腕の改造手術を行い、自分達の命と引き換えに脱出
させてくれ、ようやく結城さんはデストロンの真実に気づき始め・・・。

ジェノサイド <非大団円>

2005年04月10日 02時57分46秒 | 八犬伝いろいろ
打ち切りでした。


や、ここまで思いっきり唐突に打ち切られるとかえって
すがすがしいというか。

最終回で残りの十勇士もツラ見せとばかりに皆集合。
「サスケ忍伝」の最終回を思い出しましたよ、ええ。
アレも思いっきりな打ち切りだったし。
こっちはこっちで、「ええ! お前十勇士の1人だったの!?」
な展開で、最後まで十勇士モノだと気づかなかったり。

で、「ジェノサイド」。

十勇士は、網タイツくノ一な鎌之介、遊女な甚八、
十字架な剣背負ってのアラブ系な海野六郎。
お約束な男前の霧隠、姉貴よりもまつげびしばしな伊三。

初期のシルエットにあった、アフロというか昔のジャニーズヘアの
若造はどこにいったんだとか。でも、そいつが上記のどれかの
元の姿だとしたらそれにまつわるエピソードもあったんだろうし。

打ち切りにさえならなかったらな。

対する八犬士は結局、道節と荘助が出ないまま。

なぜ、出ぬ(涙)


「テニプリ」でいえば、手塚と大石にあたるような人物だというのに。
納得いかん。せめて、単行本に 
キャラ設定だけでも(切実)。


そして、結局、何も明らかにされずに終わった「ジェノサイド」

八犬士を蘇らせたのは何者だ、とか。
十勇士のそれぞれの能力はどんなのだ、とか。
千姫の子供は結局どうなるんだ、とか。

「劇団☆新感線」絡みだというので、とてもとっても奇想天外な
話を期待していたというのに。

八犬伝ジンクスはやっぱり健在・・・。


吾妻ひでお版「好き!すき!!魔女先生」

2005年04月07日 03時02分06秒 | 特撮

(アニメージュコミックス「好き!すき!!魔女先生」吾妻ひでお 著)

「失踪日記」で最近また復活してきた感じの吾妻氏の「魔女先生」。

 TV版の原作というか、「好き!すき!!魔女先生」の漫画というならこっちの方
が内容は正しいような気が。「チョコレートデリンジャー」のチョコちゃんや、
「アメイジングマリー」の元祖マッドサイエンティスト眼鏡美少女のマリーとか、
そういった吾妻テイストなので、やっぱりドタバタギャグ。
 でも、魔女先生可愛いし。TV版の方がもっとワケ判らん感じだったような
気がするので、これはこれで結構良作。



可愛くておっちょこちょい

 石ノ森先生の「魔女先生」・・・原作の「千の目先生」は「シリアス学園モノ」
で、ちょっと暗い感じの超能力モノ。実はあまり、こっちは好きじゃない。
とにかく明るいTV版のハチャメチャさは無いし、生徒も小学生じゃないので
ほとんど別物。石ノ森版「メアリー・ポピンズ」みたいなものかも。

 この「魔女先生」はアニメージュコミックスなので、「ぐるぐるめだまん」
も同時収録。あずき洗いがやっぱり可愛いです。こっちはモロに吾妻テイスト。
おもらしネタ多し。シモネタ多し。もうTV版のまんまのノリ。
 吾妻氏がキャラデザだし。

 不条理でSFで時代劇な「贋作 ひでお八犬伝」を書こうと思ったけど、
読んでて頭痛くなるような内容なので、とりあえずこっちが先。

取り出しましたるカゲマン電池

2005年04月07日 02時54分35秒 | 自己カルト的
「カゲスター」はこの「名探偵カゲマン」をヒントに作ったらしいそうですが、
「カゲスター」も充分に面白いです。変身後の姿がちょっとモダンアートというか。
初めて見るとギョッとするけど話はなかなか。ぐるぐるめだまん。

 こっちは二人組ヒーロー。

 社長令嬢の鈴子とその会社に勤めるさえない青年・姿影夫。鈴子の誘拐事件で
逃げる途中、誤って高圧電流に2人して触れてしまって、そのショックでそれ
ぞれの影が意思を持って実体化するようになった。
 それが影夫の「カゲスター」と、鈴子の「ベルスター」。

 珍しいのが、それぞれカゲスターとベルスターを呼び出すと、影夫も鈴子も
意識の無い抜け殻状態になってしまうということ。
 でも、カゲスターとベルスターに、影夫と鈴子の意識があるワケでは無く。
全くの別人格(?)を持って悪人と戦うということ。

 で、影である彼らが実体を持つとやはり影が出来るワケで。「カゲロベェ」
として、カゲマンにおけるシャドーマンのように、これまた別の意思を持って
いろいろとカゲスター達の役にたってくれるワケですね。巨大な影になって
空飛んでるヘリコプターを引きずり落としたり、道沿いにスルスルッて伸びたり。

スカパーで再放送なので、今度こそ録画せねば。

そのときカゲマン少しもあわてず

2005年04月07日 02時49分53秒 | 自己カルト的
去年、愛蔵版が出ました。もちろん買いました。「名探偵カゲマン」全3巻。

 そうそう、19面相の双子の娘ってビューティ19って言ってたんだ。
これだけ思い出せなくて長年やきもきしていたのがようやく解消。
それにしてもこんなにたくさんのエピソードというかお話があったんですか。
 あと、作者の人。山根あかおにさんか、山根あおおにさんかも疑問だったけど、
あおおにさんの方だったのか。ふーん。

 一発笑いのギャグマンガじゃなくて、風刺というか当時のCMやいろいろな
ものが詰め込んであるシンプルでいて描き込みのすごいマンガ。
「ウォーリーを探せ」みたいなあんな感じ。

NHKでちょっと前に放映してたアニメ版も実は好きだったり。

 こっちは、初代カゲマンの孫のお話。ちょっと設定が違うけどシャドーマン
もちゃんといる。「少年探偵カゲマン」って、漫画版の方も一応小学生年齢の
探偵だったりするんですが。
 私はずっと、漫画の方っておじさん探偵かと思ってたので。顔が老けて
見えたし、19面相は娘も息子もいるおじさん怪盗だったし。愛蔵版で読み
返すまで小学生だったとは知らなかった。うん。

 で、アニメの「カゲマン」にも悪人がいたりして、カゲマン少年は推理勝負を
したりするんですが。これが、19面相の孫だとか、弟子だとかじゃなくて、
初代カゲマンの探偵学校時代のライバルだった人物という設定に不覚にも萌え。

 その過去話の放映回があって、初代カゲマンの時代のお話というので見たら
結構シリアスで。探偵学校時代のお話。初代カゲマンと主席を争っていた彼
=シャーロック黒沢は、探偵学校の卒業試験の時に謎の組織の罠にはまり
そのまま裏の世界へ。なエピソード。

 少年時代の黒沢くんの風貌は、黒髪のヤッターマン1号@ガンちゃんみたい
な感じ。ちなみに声は斎賀みつきさん。声のイメージでどういう人物かあらかた
お判りでしょう。
 協調性の無い、負けず嫌いでどこか世間を斜にかまえてみるような少年です。

 で、結局はシャーロック黒沢くんはその後ずっと裏の世界で、初代カゲマン
は探偵学校を卒業して探偵となり・・・黒沢くんとずっと対決していたらしい感じ。
 白ひげ生やしてすっかりおじいさんの初代カゲマンは、自分の孫と元ライバル
が戦っているのを、悲しいというか寂しいというかそんな視線で見ていて。彼を
救えなかった自分に憤りを感じつつ、彼を表の世界に戻す最後の賭けとして孫に
探偵術を教え込んで後を託したというそんな感じ。

 一部想像。なんかこう書くとBL系っぽい。このエピソードがちょっと異色な
だけで、その他はほとんどが推理コメディ。というか、どたばたギャグアニメ。

 本編マンガはギャグだけど、学習雑誌の付録についてきた推理ブックは宝物。
ガードミラーに指紋、とか、氷の中心に毒物とか、小学生向けの付録雑誌とは言え、
結構本格的な推理クイズだったなあ、と。

 それでいてギャグマンガ。ホント、マジにカゲマンは面白いマンガだった。

(今回、ちょっと「八犬伝」から反れてます)