橋本治氏が亡くなられたらしい。
これで四半世紀以上待ち続けた「ハイスクール八犬伝」も未完となり、
魔界となった東京で男の子たちはBL展開のまま葛藤したまま、
女の子たちはプリキュアのように日常生活に悩みながら、
「気持ちの悪いもの」になってしまった先生や親友や大人に
翻弄されながらもがいている最中だというのに、物語は強制終了。
「仁」の珠は出てきていないので、該当人物が登場して
いるのかいないのかすら謎のまま。
八王子に揃うはずという思わせぶりなくだりはどうなったのか、とか。
ライトノベルのはしりのように、ころころ変わる視点からの語りや
支離滅裂に近い展開の読めなさなど、中毒性のある橋本文体は
好きとは言いがたいけれど、登場人物の心情が当時としては
かなりリアルで退廃的で淡々としていて夢中になったことは思い出すのです。
「魔界水滸伝」(栗本薫 著)がもう少し人気があって続いていたら、
第三部は「八犬伝」展開だったらしいとかいうのもかなり悔やまれることで
でもどんなに読みたくても作者が亡くなってしまうと、どうあがいても
それはもう叶わないことでしかなくて。
先月の横田順彌氏の死去もかなり堪えたというのに……
デビュー短編集?「宇宙ゴミ大戦争」はタイトルでかなり
損をしているんじゃないかと思うSF短編集。
でもまだそんなドタバタしていない作品ばかりを詰め込んだもので、
筒井康隆氏と星新一氏の中間くらいの作風というか、
少しのロマンチックと淡々としたSF展開が好きでした。
これで四半世紀以上待ち続けた「ハイスクール八犬伝」も未完となり、
魔界となった東京で男の子たちはBL展開のまま葛藤したまま、
女の子たちはプリキュアのように日常生活に悩みながら、
「気持ちの悪いもの」になってしまった先生や親友や大人に
翻弄されながらもがいている最中だというのに、物語は強制終了。
「仁」の珠は出てきていないので、該当人物が登場して
いるのかいないのかすら謎のまま。
八王子に揃うはずという思わせぶりなくだりはどうなったのか、とか。
ライトノベルのはしりのように、ころころ変わる視点からの語りや
支離滅裂に近い展開の読めなさなど、中毒性のある橋本文体は
好きとは言いがたいけれど、登場人物の心情が当時としては
かなりリアルで退廃的で淡々としていて夢中になったことは思い出すのです。
「魔界水滸伝」(栗本薫 著)がもう少し人気があって続いていたら、
第三部は「八犬伝」展開だったらしいとかいうのもかなり悔やまれることで
でもどんなに読みたくても作者が亡くなってしまうと、どうあがいても
それはもう叶わないことでしかなくて。
先月の横田順彌氏の死去もかなり堪えたというのに……
デビュー短編集?「宇宙ゴミ大戦争」はタイトルでかなり
損をしているんじゃないかと思うSF短編集。
でもまだそんなドタバタしていない作品ばかりを詰め込んだもので、
筒井康隆氏と星新一氏の中間くらいの作風というか、
少しのロマンチックと淡々としたSF展開が好きでした。
昨日、やっと橋本治氏の死去を知り、そう言えばあの読みかけだった「ハイスクール八犬伝」の続きはどうなったのだろうと検索をかけてこちらを拝読しました。
結局25年間続きは書かれなかったのですね。
あの頃、続きが読みたくて何度も本屋に足を運んだものです。
ずっと心に引っかかっていましたが、ついに諦めざるを得なくなったことを知りちょっと呆然としています。