ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

長野中央警察署がなんだかおかしい

2013年12月14日 04時14分24秒 | おすすめBL
長野中央警察署の新しいイメージキャラクターがイケメンとシブメンになりました。

中央署のおにいさん&おじさんとして、穂苅士朗さんと手塚衛さんの
イメージ画とプロフィールが載っているのですが…ある意味萌えキャラ少女や
ゆるキャラよりもインパクトが大きいというか…。

「ふたりのお仕事ぶり」
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/keisatsusho/chuo/character/shigoto.html


……そこはかとなく漂うBLっぽさがなんというか。

アメコミからBLが【In These Words】

2012年12月17日 04時13分10秒 | おすすめBL

(「In These Words」Guilt|Pleasure 著)
(画:咎井淳 原作:Narcissus)

およそBLノベルズというには猟奇的過ぎる頭蓋骨と美青年の図。

ついにアメコミからBLが! というので、9月頃にちょっと話題になった漫画です。
そしたら、アマゾンでの販売数で上位に入ってしまっててまたちょっと話題に
なってました。【In These Words】。

アメコミ作家さんの描くBLコミックで、舞台は日本。
精神科医と連続殺人犯のサイコパス的なBL風味というか。
たとえ身体の関係は無いとしても、相手の事をひたすら強く思っていたら
それが憎しみでも愛情でも“love”という範疇に入るという結構王道っぽい内容かも。

どっちかというとハード系です。アメコミなので筋肉や骨格がしっかりと。
でも、絵柄が綺麗なのでそれほど違和感無く読めると思います。

刑事モノや猟奇的モノ、犯罪モノはもう括弧くくりでBLのジャンルとして
確立してるのでそれなりに需要はあるんじゃないかと。

ただ、続きがいつ出版されるのかが微妙です。



「骨」といえば。

【忍たま】における、善法寺伊作。

怪我人を見つけると敵味方区別無く手当てしてしまう保健委員長。
優しすぎて忍者に向かない。不運体質の持ち主。
という肩書きでどこか保護欲をそそられるキャラで、好戦的な六年生の中では
好感度ナンバー1の筈…なのに。

私物の骨格標本コーちゃんの存在で一気にどこかしら狂気を背負った人物に。

伊作イラストにおける頭蓋骨率の高さは半端では無く。
学研の忍者図鑑じゃなくて、骨図鑑の方がお役立ち度が高そう。

差し詰め、タカ丸さんは【トリコフィリア(毛髪性愛)】。
仙蔵なら【サディズム(加虐性愛)】と書きたいけど、それはイメージ先行なだけなので、
どちらかといえば【ピロフィリア(火炎性愛)】っぽい。

他には、骨フェチ、穴フェチ、毒フェチ、火器フェチ、豆腐フェチ。
…最後のひとつがなんだかちょっと浮いていたり。


破壊と滅びの夢物語  ~【破壊王】~

2010年12月15日 01時39分29秒 | おすすめBL
【山尾悠子作品集成】に収められている未完の物語。

耽美主義とか猟奇的というか、とにかくそういう時期に
一度だけ読んで強烈な印象を受けた物語【破壊王】シリーズ。

著者は伝説の女流SF作家の呼び声も高かった山尾悠子氏。
かなりハイレベルなSFファンタジー(と括ってはいけないかも)
を書いていたにも関わらずある時を境に断筆。
この【破壊王】のシリーズも未完のままで。
(ようやく断筆を解かれたので、もしかしたら…)

この【破壊王】のシリーズは「千年帝国」という滅びの象徴に
運命を蹂躙される少年少女達、と、未だ幼き「千年帝国」の皇帝が
その生まれながらの強大な力を持って、大量殺戮と破壊で
大陸を血に染めていく滅びへの物語。

人物名は漢字。あえて似たような雰囲気というならば
【十二国記】シリーズの救いの無い展開バージョンというか
BLゲー【帝国千戦記】のバッドエンドバージョンというか。

血にまみれた少年達の絶望と、抗うことの出来ない「千年帝国」
という滅びへの恐怖。

とてもじゃないけれど感想とかレビューとか書けません。無理。
あえて書くなら、毒を持った精巧な飴細工といった感の。
爽快感とは真逆のモノを味わいたい人向けの物語。

あいすくりん続編

2010年11月14日 22時49分12秒 | おすすめBL
【アイスクリン強し】の続編が出たので早速。

【しゃばけ】シリーズはイマイチ好きにはなれなかったけど
(面白くないとかじゃなく10年くらい前なら多分ハマっていたと思う)
この【アイスクリン強し】は甘党小説としても面白い。

世が世なら名のあるお城の若殿さま達が、時代が変わって
文明開化維新前後の日本にて、奇怪な事件に巻き込まれててんやわんや。

続編(というか【アイスクリン】に繋がるエピ)の【若様組まいる】も
設定同じで、やはり若様たちにいろいろ起こるらしいとか。
甘味処の風琴屋も出てくると嬉しい。

帝都が舞台の怖くない【帝都物語】 。
もしくは、【夢幻紳士】のスチャラカ編ちょっとアダルトバージョン。

ミミつき少年達の苦悩  ~ 【愛犬】 ~

2010年09月29日 23時15分48秒 | おすすめBL

(【ウサギ狩り】【泥棒猫】【愛犬】 鈴木あみ 著)

伝染病によって全ての女性<雌>が滅びて10年。
男性ばかりの世界の中で、極々一部の男性に変化が現れる。
突然変異で動物の耳と尻尾が生える通称<ミミつき>。
男性を魅きつけるフェロモンを出し希少価値として狙われる。

この<ミミつき>シリーズはその<ミミつき>になってしまった
少年又は青年が主役のシリーズ。一話一冊完結なので
世界観は繋がっているけれどそれぞれでも読めます。

一年に一冊のペースで、今日書店に出ていたのが3冊目。
ウサギ耳の【ウサギ狩り】、ネコ耳の【泥棒猫】、に続いて
イヌ耳の【愛犬】。同時にドラマCD化も決定。万歳。

で、主役はイヌ耳となってしまった八尋。と義兄の犬養主基のお話。
ただ、前作のウサ耳の一羽と、ネコ耳の春季のキャラの性格付けが濃い
せいか、今回の<ミミつき>の八尋はちょっと影が薄い。

名前にちょっと反応しました。

男性ばかりの世界というテーマなら萩尾望都先生の【マージナル】
が真っ先に浮かびますが、この<ミミつき>シリーズには
子孫繁栄とかそういう重いテーマは表に出てこないので
割りとあっさりと読めます。

このシリーズはシャレード文庫、【しもべと犬】でルチル文庫、
大体がラヴァーズ文庫なので、益々BL系本棚が濃いめに。

滅亡した国アシハラをめぐる海洋SF浪漫の【アシハラ】シリーズも
同ペースで刊行していてドラマCD化。なかなか続刊が出ないけど…。




【凍る月】シリーズ

2010年06月08日 00時21分17秒 | おすすめBL




(【凍る月】【銀月夜】【花の慟哭】【花の残像】 夜光花 著)

「獣人」に変身する種族がいる。
その「餌」になる種類の人間がいる。

「契約」を交わして、「餌」と認めた人間と同化する。
「餌」の人間の身体にある「珠」に血を注いで身体に戻せば終了。
互いの痛みや居場所などが判るようになる。

最初のお話が出てから3年。登場人物が増え、
本によって、主人公になる獣人&人間も変化。
主要ストーリーでは、主人公側。
外伝ストーリーでは、敵の獣人組織側。

つい先月出た最新刊では、一つ前のお話に出てきたキャラが主役。
また別の獣人の視点から進む主要ストーリー。

平成特撮、特に【仮面ライダー】のように「変身する者」「戦う者」
の理由がそれぞれにあって、主人公側からでは敵になるけれど
敵側にも秩序があって戦う理由がある。それを「BL小説」として
括りたくない面白さを持つ要素にして取り込んでいるのがこの作品。

ルチル文庫の【犬としもべ】(玄上八絹 著)のシリーズ
…もとい「一水博士シリーズ」のように、このシリーズも
「BLっぽい濡れ場」を取り除いても充分面白い。


そういうシーンをすっ飛ばして読んでいる為、
BL小説の読み方としてはかなり邪道の横道外れ。

天国で聞くきみの「ごちそうさま」

2010年02月12日 02時34分14秒 | おすすめBL
鶏と貴族の恋愛モノ「鶏肉倶楽部」。
「食べてしまいたいほど可愛い、愛しい」とくれば、
食べられてしまう側にとっては究極の「与える」愛情。

食べられてはいないけど「あらしのよるに」のガブとメイだって
これに近いし。どのタイトルかは忘れたけど「火の鳥」にも
鳥人を奥さんにした男が、鳥肉がどうしても食べたくなって
我慢が出来ずに殺して食べてしまうというのがあったけど。


  
「同級生」「卒業生 冬」「卒業生 春」

猟奇的でグロ系なモノも多い、中村明日美子さんの作品では
珍しくゆっくりとした「BL」という感じの学園モノ。
卒業して物語は完結。その後がどうなったのかの後日談が
入っていないのがいい。潔い終わり方でいい。


海洋冒険BL小説

2009年06月05日 23時14分58秒 | おすすめBL

(【黒豹の騎士】【金獅子の海賊】 橘かおる 著 ガッシュ文庫)

自分、いわゆる「腐女」なのでBLも読みます。
但し「絡みのシーンを取り除いても読めるもの」に限りますが。

画像はBL系でも珍しいジャンルかもしれない
「SF要素を含むファンタジーテイストの入った海洋冒険モノ」
【黒豹の騎士】とその続編【金獅子の海賊】。

謎の崩壊を遂げた『技術立国アシハラ』を背景に、その技術を
手に入れようとする軍事国家や、アシハラの生き残り、
海賊や青年科学者や美貌の若き提督などが思惑を絡め合って
進んでいく物語。

「黒豹の騎士」が多くの魅力的な謎を残したままだったので
続刊「金獅子の海賊」がその1年後の今月に出たのは本当に嬉しい限り。
でもまだアシハラ崩壊の謎は残ったままなので、シリーズモノっぽく
なりそうな感じ。

喋る黒船の葵姫がこれまた魅力的な人物(?)で。
ソノラマSFの「歌う船」シリーズのシェル・パーソン達みたいだな、と。

合わせて、時代背景がこれまた自分の好きな「修道士カドフェル」シリーズ
っぽいなとか(12世紀のイギリス周辺が舞台)。シリーズラストの方の
カドフェルの息子のオリヴィエっぽいキャラがいそうだなとか。

要は、面白そうなシリーズなので完結までが楽しみで仕方が無いという
お薦めBL小説なワケで。作者の人も「原案は10年以上前から温めていた」
とあとがきで書いているからには主軸設定の「アシハラ崩壊」が
どんな展開で書かれていくのかが楽しみです。


「八犬伝」関連モノと同率ペースで本棚に急激に増えてきたBL小説ですが

「事件が起こってちゃんと結果が納得できた刑事モノ」とか
「『女の役目』の女性がいなくても違和感ない企業モノ」とか
「理論がしっかり書いてある弁護士モノもしくは法廷モノ」とか
「脇役に魅力的な女性がいても読んでいて楽しいファンタジーモノ」とか。

読むのに時間かかりそうなBLばかりというか。
家にあった古い「六法全書」と共に本棚に居座ってます。