ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

皆でワイワイパーティジョイ ~【南総里見八犬伝ゲーム】~

2006年10月31日 18時29分42秒 | 八犬伝いろいろ


昔、角川ノベルと同サイズのボードゲームというものがありまして
角川劇場版の「里見八犬伝」を持ってました。
小学校の修学旅行に持ってったりして。
劇場版の登場人物が可愛い二頭身キャラで描いてあって、それだけで
満足していたりしてました。まあ、ゲーム内容はともかく。

卒業のどさくさで紛失しましたが・・・(泣

今回、紹介するのは上記のゲームではなく、バンダイから発売されていた
パーティジョイシリーズの11「南総里見八犬伝ゲーム」。
同シリーズで「ブッシュマン」も買ってもらった記憶があるので
そのくらいの時代のゲームだと思っていただければ、と。

内容は、角川劇場版の内容とキャラを更にアレンジしたものという感じです。

①伏姫によって生れた光の玉をもつ八犬士たちは、悪のかぎりをつくす
 妖魔大王をたおすべく旅にでた。

②迷路をぬけ妖魔の手下たちと闘いながらしだいに大幻城へと近づいていく。

③大幻城! そこは妖魔大王の城、舟虫がふたたびよみがえる。
 おおっ!! 城が動く、倒れる仲間たち。

④ついに対決の時がきた。蟇田素藤! 妖魔大王!!
 相手にとって不足はない。さあこい!!



ボードの表はくるくる回る回転盤マスがあったりするわりと普通のボードゲームです。
八人の中から好きなキャラを選んでプレイ。別に特殊能力とかそういうのは
無いですが、使える武器と体力数値が決まってたりして
・・・・・・信乃よわー。体力数値6。8人中8番目。
子供の荘助よりも体力が低いとはどういうことか。

ボード裏面に八犬士プロフィールなるものとイラストがありまして。
それがこれ↓

□ 八犬士 □
   
犬江親兵衛(仁)      犬川荘助(義)      犬村大角(礼)       犬坂毛野(智)

   
犬山道節(忠)       犬飼現八(信)       犬塚信乃(孝)       犬田小文吾(悌)

(上記カット:「南総里見八犬伝ゲーム」 ボードより引用)


イラストも角川映画版をモデルにしていると思うんですが、ちょっとずつ
何か違うんですよね。人物によって顔の濃ゆさが違うというか。
現八と信乃は薄いっぽいのに荘助と小文吾は濃い…かな。つーかくどい。
荘助なんか、フィンガー5のアキラくんが眼鏡とった感じに似てるっぽい。

ゲーム独自の設定とかもあったりして、説明文も下に書いてあるんですが、

信乃の欄 「外見から見る限りでは完全な女性」。
毛野の欄 「なかなかの美青年です。やさしくおとなしい性格

・・・・・・微妙に違うと思います。逆だと思います。イラストも。文章も。

時空を越えて君と逢う ~【シズカ八犬伝】~

2006年10月30日 22時24分06秒 | 八犬伝いろいろ

(集英社リボンコミックス「シズカ八犬伝」 藤田まぐろ 著)

犬耳学ランに萌えるという作者は、アニメにもなった「ケロケロチャイム」
も描いていたりする人。
読みきり短編集なので、表題の「シズカ八犬伝」も読みきり短編のひとつ。

「八犬伝」とタイトルにはついてるけど、「八犬伝」ではありません。
伏姫も八房も八犬士もゝ大法師も出てきません。
名前の片鱗も村雨丸も玉梓も舟虫も素藤も里見の名前も出てきません。

作者曰くの「時代物+犬ネタというだけでのこじつけタイトル」だそうで。

・・・かなりへーこーみ。購入するの恥ずかしかったのに・・・。

犬にとことんまで嫌われているらしい女子中学生のシズカは、
毎朝の登校途中にまで犬殺町の犬達に吼えられてしまう始末。
犬殺町の名前の由来となった原因の鬼姫=昔、国中の犬を焼き殺したと
いう静姫の生まれ変わりかもしれないと、オカルト好きの友人・彩子の
怪しげな催眠術によって、意識だけ静姫の時代へ。

そこは犬人間達が平和に暮らす街。犬達に愛情をそそぐ静姫は犬達から
慕われていた。そして犬人間の力丸と静姫は種族を超えた相思相愛の仲。
しかし、猫宗の企みによって犬達は捕らえられ、静姫は力丸達を救う為
猫宗と祝言をあげることに。間違った歴史を直す為、シズカは静姫を
助けに城に乗り込むが…。

と、まあ、こんなお話。

檻を脱走した8人の犬少年達が静姫とシズカを助ける為に城に乗り込む!

…みたいな展開ならまだ「八犬伝」として名乗ってもいいけど、八犬士
出てこないのに「八犬伝」って言われても……。

りぼん年齢層なら…うーん、いいの?

魔界水滸伝+ハイスクール八犬伝 ~【獣蟲記】~

2006年10月29日 21時24分16秒 | 八犬伝いろいろ
 
(講談社ノベルズ「獣蟲記」「双頭の蛇」 久美沙織 著)

帯のアオリもスゴイです。
『獣と蛇、六億五千万年の対決! 超「八犬伝」開幕!!』

八犬士に該当する八つの存在はその時代によっては全てが闇の存在であったり
半々に分かれて八犬士同士で戦いあっていたりしたという設定。

「魔界水滸伝」のグチョグチョなスプラッター展開+「ハイスクール八犬伝」の
読んでて軽くイライラするような友情・恋愛のこんがらがったキャラ関係。
全然爽快感が無い
ところがポイントですね。


一応三部作で完結予定だとかで、タイトルは発表済み。

・獣蟲記
・双頭の蛇 獣蟲記2
・獣の巣  獣蟲記3

・・・が、出ているのは2冊目まで。

本人も語るように大風呂敷広げまくったまま、収拾がほとんどついてないまま
2巻は終了。本当にあと1冊で完結するのか、完結するにはレンガ本@京極夏彦
ノベル位の厚みが無いと無理じゃないのかとか、それよりなにより3巻は
ちゃんと発売されるのかどうか。

獣蟲記は1994年、双頭の蛇は1995年。
そーしてそして、タイトル「獣の巣」として予定されている3巻目は・・・。

いつ出るんですか、久美先生。

無期延期状態だった『MOTHER3』だって発売されたんだから是非とも・・・!


新世界退魔英雄伝 八犬伝 ~東方八犬異聞~⑭

2006年10月26日 01時50分30秒 | 【八犬伝 ~東方八犬異聞~】
いち・ラキ表紙は信乃と犬姿の荘介。
巻頭カラーは5犬士。


浜路ちゃんの学園編かと思ったら、また信乃達のお話に。ちょっとがっかり。
教会の仕事を手伝う荘介。清廉潔白。但し、信乃に絡むことなら例外。
この世界での「教会」がとういう意味を持つからまだよく判らないけど、
宗教的な正義ってだけじゃないような気がする。

その荘介にまだ疑いの眼差しを向ける毛野。
信乃や道節達と同じように、一度死にかけて物の怪の力をもらって
蘇った人間…毛野と、彼に心臓を貸している夜叉姫。
九重姉さんは夜叉姫だったのか…。

信乃が気まぐれで十字架を渡した金色の瞳を持つ女性・琥珀。
「あなたに神のご加護がありますように」

余命わずかな彼女の望みを叶える代償に、その異質な眼を手に入れた男。
=もう一人の荘介。
毛野の故郷を襲い、毛野の命を奪った、毛野が仇として追う方の荘介。
顔は同じでも雰囲気が全然違う。そして荘介が失った昔の記憶をも持っている。

二人荘介。
『赤々丸』の赤々丸と白々丸のように、不良と真面目の2つの人格
・2人の人間に分かれてしまった白井くんのよう。
(『赤々丸』:昔、ウイングスで連載されていたSF漫画。いわゆる
優等生の白井くんが、次元の違う猫の世界へと迷い込んでしまい、
そしてその時のショックで、不良の赤々丸と正義の白々丸の2人に
分離してしまう。おりしもその世界は人間と猫人間との間で戦争の真っ只中。
2つの勢力の間で分かれてしまった2人の運命は? という物語。
絵柄も内容もかなりマニアックで濃いので、好き嫌いは分かれると思う。
最近、文庫版で復刻。)

あえて「黒荘介」と書くけど、黒荘介も信乃に会いに来たっぽいというのが
気にかかる。不気味だけど。信乃の記憶は2人とも持ってるんだ。
さて、本当の「荘介」はどちらなのか。気にかかるところで次回へ続く。

単行本④が出る為、1ヶ月休載。年内最後の号で真相は明かされるのかな。
7人目の犬士は年が明けてからかな。


SF+母を訪ねて三千里 ~【神・八剣伝】~

2006年10月25日 20時43分05秒 | 八犬伝いろいろ
 

テレ東だし、時間帯がちょっと朝早かったりしたので、ちょっと印象が
地味なアニメ。年齢層はやや低め。

CLAMP調の絵柄とデザインとキャラクター。
今も昔もベタと言われながらも人気の衰えない「少年+学生服+剣」。

これの元祖は「風魔の小次郎」なのかなやっぱり。ジャンプコミックスで
全10巻完結の作品なのに中身が濃い。全6巻+αのOVAが出て、続編が
20年近く経ってから再開して。「風小次」では幼児だった小桃ちゃんが
セーラー服のむちむち美少女になっていてビックリしたり。

ま、それはいいとして「八剣伝」。この作品に限っては「犬士」じゃないので
「八剣伝」。犬も一応出てくる。8人の内の一人として。それぞれの個人武器
というか道具に珠が埋め込まれていてそれが剣士としての目印。

ネタバレしてしまうとこれも皆殺し系の「八犬伝」。
可愛い絵柄のわりに内容はそれなりに入り組んでいてシビア。
登場人物ボコボコ死ぬし、もちろん主人公達も例外ではなく。

「仁義礼智忠信孝悌」の文字が、珠ではなくて、主要8人の名前に
組み込まれていること。それもカタカナで。
仁→ジンライ、信→ノブル、悌→ルーティなどなど。
主人公の孝→コウはそのまんまだけど。
正直、ルーティはなかなか気づかなかったけど。

ラストは哀しいけど。ちょっとだけ救いがある。

房総の狂犬

2006年10月24日 20時38分26秒 | 八犬伝いろいろ
ついさっき知ったけど「房総の狂犬」って・・・。

それってちょっとは「八犬伝」を意識してるよな?
氣志團リーダー・・・じゃなかった團長!
綾小路”セロニアス”翔!!

「房総スカイラインファントム」もアレだけど。

あの素晴らしすぎる昔ながらのパンチリーゼントはどうやってセット
してるんだとか、あのどことなく戦隊カラーを意識したようなツメエリと
いうか長ランというかは意味があるのか。

その少女漫画的なハイセンスな各々のネーミングは誰のセンスなんだとか。
カッコ内はツメエリのカラーの色。

綾小路 翔(赤)
早乙女 光(青)
西園寺 瞳(紫)
白鳥 松竹梅(緑)
白鳥 雪之丞(黄)
星グランマニエ(橙)

紫じゃなくて、橙じゃなくて、「桃」とか「白」ならホンットに戦隊チックな
昔の少女漫画ヤンキー的バンドだなぁと。
木更津キャッツアイにも出てたけど、作品世界にハマリまくってたなぁと。

今更ながらツッコミどころ満載の氣志團。
友人が貸してやると押し付けられかけたCD借りとけば良かった。
でもー、そのときはCDタイトルが読めなかったし。

「死無愚流 呼麗苦衝音+3」

・・・フツーに「シングル・コレクション」って書けよ!!

や、でも、嫌いじゃないです。
戦隊カラーっぽいから。(結局はそれ)

ゴッドマーズEDで燃える

2006年10月23日 17時52分40秒 | 自己カルト的
ゴッドマーズのED見たんですけど、EDだというのに胸湧き上がるような曲ですな。
こう感じたのは「ダンクーガ」EDや、「バクシンガー」ED以来。

「バースディシティ」という曲があって、「ゴッドマーズ」関連の曲
って聞いたけど、未だに未解決。なんか、ショッピングセンターとか
いくと子供向けのアニメ主題歌集ってあるじゃないですか。
誰が歌ってるのかわからないけど、お手ごろ価格なカセットテープのやつ。

で、子供時代に買ってもらったテープに、「ザブングル」「ダグラム」
「ブライガー」「バクシンガー」「サスライガー」「ハーロック」とかと
一緒に入ってたのがこの「バースディシティ」。
結構、良い曲で未だに覚えてるわけです。

同テープに入っていた「涙の法則」も、何の関連曲か判るのに
結構年月かかったし。←「ゴーショーグン」の劇場版の主題歌らしい。
「・・・眠りなさい 眠りなさい 僕の心よ」って始まり方の曲。

いい歌だし。マジに。

テロップの「背景」のひとりに「塀内夏子」ってあるけど
「オフサイド」とか「フィフティーン・ラブ」の塀内先生のことでしょうか。
昔のPN。別にどっちでもいいけど、ちょっと気になった。

私の中学生時代のテニス漫画(しかもちょっとキャラ燃えあったの)が、
この「フィフティーン・ラブ」。どこがどう、ってわけじゃないけど
あえていうなら「Gガンダム」みたいに各国の代表選手が非常に個性的で
シリアスだったりギャグだったりしてキャラが面白かったから。
もちろん、ストーリーも王道で、最後は優勝して終わり。

コミックス持ってたけど、人に貸しまくっているうちに失くしてしまったり。


かっぱっぱーるんぱっかー

2006年10月22日 20時03分15秒 | 自己カルト的

(「ヒゲとボイン」小島功 著)

マイナー好きの前は、読む年齢とのギャップがありすぎる漫画が好きでした。
いわゆる、オトナ漫画。小島功はまず、美女河童の絵で好きになり。
予てから購入しようと思って先送りにしていた愛蔵版の

「ヒゲとボイン」

出張ついでに大阪で買い、その夜泊まった友人宅で一気読み。思えば
これがいけなかった・・・。

こういう風刺的マンガは、粒コショウや粒マスタードのようにピリピリっと
くる毒が仕込まれているワケで。幕の内弁当のような、週間マンガ雑誌で
数頁ずつよむのが一番正しい読み方なのだと思う。一気読みはよろしくない。
一気にその手の毒がまわります。

結局、「ヒゲとボイン」は友人宅に。読んでもいいよ、とは言っておいたけど、
1/3くらい読んだところで読めなくなってしまったらしい。

他の知り合いにも「ヒゲとボイン」いらない? と薦めてはいるのだけど
挙手者は無し。
やっぱ私が持つべきなのかなぁ、と思いつつまだ友人宅に置きっぱなし。

それはさておき。これはやはり幼少時に見ていた「お笑いマンガ道場」
の影響がかなり入っていると思う。何よりも小学生時代「ドラえもん」以外
マンガ一切禁止だったことも要因のひとつで。新聞の四コマを切り取って
ホチキスで留め、マンガ代わりにしていたという涙ぐましい努力の思い出が。

あと、父がこっそりと買って隠していたスピリッツやらサンデー。今でも
覚えていて好きだったのは「魔物語」と「ド忠犬ハジ公」。「ドラえもん」
と同時期のマンガの思い出がコレ2つというのもちょっと問題あるような気がする。

新聞では「アサッテくん」「まっぴら君」、マンガ道場では、富永一朗の描く
鈴木義二の土管暮らし VS 鈴木義二が描く富永一朗のブタネタなどなど。
2人の描くいわゆる「鳩胸でっちり」の女性はインパクトあったなあ、と。

ちなみに、この2人を漫画家として世に出るきっかけを作ったのは故・吉行淳之介氏。
そのあたりのエピソードは「面白半分のすすめ」というエッセイに書いてあったり。

川島なおみに「お笑いマンガ道場」の話題をふったら嫌な顔されたという
某若手俳優の話がどっかの雑誌に載っていたけど、川島なおみと言えば、
「ワイン」ではなく「お笑いマンガ道場」の

「だん吉・なおみのおまけコーナー」

なのですね。これだけは譲れません。

山田優@犬坂毛野

2006年10月21日 19時48分12秒 | 八犬伝いろいろ
最近良くTVで見ます山田優。
曲聴いたら好きになりました。

「八犬伝」のときは昔の篠原涼子似の目鼻立ちの派手な女の子のイメージ
しかなかったけど。篠原涼子も、「東京パフォーマンスドール」→
「ストⅡ主題歌でブレイク」で、ちょっとオタク受け系アイドル。
そいえば、仲間由紀江も「パフォーマンスドール」出身。

私が彼女を知ったのは「ロックマン」の主題歌だったけど。
山田優も今、ちょっとオタクなフィギュア系な感じになってきて、
他のアイドルとの区別がつくようになってきました。エビちゃんは
まだ判らないのに。(現にドラマ出ててもどこにいるのか判らない)

逆にマイナー系ってわけでもないけど、山田優がゲストで出た番組は特に
チェックしているわけでもないのによく見てたり。ダンスプロモも見たけど、
このイメージの彼女なら、現代風の「八犬伝」の毛野って感じ。

華があって、男性的でもあり女性的でもあり。
母性的な感じもするなーと思ったら、年の離れた弟がいて面倒見てたって。
あー、なるほど。

ワタリ一族 ~【里見八犬伝】~

2006年10月20日 18時05分04秒 | 八犬伝いろいろ
 
(ポプラ文庫 しかたしん著「里見八犬伝」(上・下))


おじさんパワー炸裂の八犬伝

全体を通して出てくるオリジナル要素の一つに「ワタリ一族」と
いうのがありまして。白土三平の「ワタリ」を思い出すか、
又は半村良の「産子山秘録」のカラワタリとか。
私は「ワタリ」のワタリ少年でしたが。彼も下記↓で書いてる
片目隠しキャラでした。「サスケ」のサスケよりもちょっと年上。

「デスノート」でワタリというキャラが出たときに、
忍者か隠密かそれとも特殊能力持ちか? と、名前だけでそんな想像
してみたり。

イラストレーターさん、荘助がお気にらしく彼のカットが多いです。
怒り顔、憂い顔、笑顔。片目隠しキャラ=サンジ(ワンピース)、
ギンコ(蟲師)、ギョウ(神八剣伝)・・・違うな、もっと彼の印象は幼い。
宇宙太(ザンボット3)がもう少し優しくなった感じかな。
はしっこい山猫のようなイメージの荘助です。

自分が信乃ならこの荘助を襲うぞ(笑) 
正義感あふれて頭も良くて理路整然、剣の腕も立つ片目隠れキャラ。
いいねーカッコいいね。でも受けキャラっぽいけどね。

毛野がまた、今時の少年少女って感じでなかなかしたたかで可愛い。
小文吾に対する感情は本物ですか。
男に戻った後も、女装していろいろ問題を起こすので、一応「兄」って
ことで一緒に旅してる小文吾は大変大変で気もそぞろ。
旦毛野としての衣装の入ったつづらを大切にしてるところからも、
女装少年というより、男装してる少女って感じ。

他の八犬士も、若いながらも結構皆したたかで飄々としていて。
特に、少年っぽさの残る悪戯っぽい性格の毛野と道節は格別。

道節が幼いイメージの八犬伝って初めて読んだ。
また、なんというか<陽>のイメージのする少年で。
小生意気な自信にあふれた若様って感じ。特筆すべきは

笑いながら『うん』って答える道節

・・・『うん』ですよ、『うん』。
無愛想だとか人の意見を聞かないとか返事一つよこさない朴念仁・・・な
道節のイメージがガラガラと崩れ去り。

その代わり、大角と現八がやたらとジジむさい。

なんか登場人物が皆々若々しいのですね。
浜路もひなぎぬさんも死なないし。
若若し過ぎて危なっかしい場面も多いけど。その代わり、
現八の義父・見兵衛さんと小文吾の義父・糠助さんが忍者のような
「ワタリ一族」として、それこそ原作のゝ大法師のように犬士達を
陰日なたと助けて支えてくれたり。この八犬伝は、

ゝ大法師=八房

なのでなんとも不思議な存在になってる。
小文吾の設定が大きく変わっているので、ぬいさんいません。なので、
親兵衛も美貌の若尼僧の妙真尼さんに拾われた不思議な赤ん坊という設定。
その妙真尼さんに小文吾の義父である糠助さんは惚れていて、何かと世話を
焼いてあげたり、旅についていこうとしたり。

おじさん達は元気です。特に、無骨で強くて優しい見兵衛さん。
珍しくこの「八犬伝」では、犬士以外のキャラに惚れました。


「テニプリ」と「山田風太郎」

2006年10月19日 19時29分38秒 | 自己カルト的
「テニプリ」って「八犬伝」っぽくもあるけど、山田風太郎の
「忍法帖シリーズ」にも相通じるところがあるんじゃないかと。
また勝手に思い込んでます。
・・・スイマセン。もうこれは病ですから。

繰り返し書いてしまうけど、「忍法帖シリーズ」は、命令を受けて
一般人に術をかけて任務遂行とかでは無くて、敵味方での忍法対決・
忍法合戦が主。個々の忍法だけでも凄いのに、複数人数×敵味方の数だけ
それが出てくるわけで。それが山風忍法帖の見所読みどころであるワケで。

「テニプリ」の主人公チーム(?)もだけど、テニスの試合だというのに
人間離れした必殺技が多すぎ。

分身技(一人ダブルス)、
とんでもないジャンプ力(ハイジャンプに行け)、
双子でも無いのに入れ替わり(いくらなんでも赤の他人ではそれは無理)、
いきなり氷柱が降ってくる(ファイナルファンタジーか)、
相手の技をそのままコピー(人間技じゃない)、

無理でしょそれーってのが増えてる。

忍法帖シリーズでは、「時間を戻す」とか、「毛細血管を通じて相手の身体を
のっとる」とか、「身体を透明にする」「皮膚がそのまま鎧」「胃液で自分を
溶かしてまた再生」「腸を体外に出して手のように使用」
・・・やっぱり無理でしょーと思いつつも読んでしまう忍法帖。
そういう下地があるから、「テニプリ」を読んでしまうのかも。

とある通信カラオケに行ったら先日行ったのですが、テニプリの項目の曲が
V6よりも多くてビックリした。でも、歌い出し忘れてて調べようと思ったら
キャラ名で検索になっててちょっと困ったのですが。

キャラソンいくつ出てるんですかマジに。

八犬士八匹! ~【迷犬ルパンと里見八犬伝】~

2006年10月18日 19時12分40秒 | 八犬伝いろいろ


ほとんどこじつけに近い八犬伝。
「三毛猫ホームズ」に対する「迷犬ルパン」なわけですが。
このルパンは怪盗犬だとかそういうのではなくて、正義のルパンの方。
すなわち、三毛猫ホームズと同じく推理の手助けをする探偵犬。

「里見八犬伝」のドラマ化で、悪女役の女優が事故にあって行方不明に。
代わって白羽の矢が立ったのは、ランの後輩の新人女優・滝沢さとみ。
とある理由で田舎に帰っている彼女を呼び戻しに、ランとルパン達は田舎へ。
着いた先でラン達を出迎えたのは、さとみと大勢の犬達が暮らす犬屋敷だった。

犬達の行方不明事件と、事故のような事件のような死体発見が次々と起こり、
ついには、ルパン最愛のマルチーズのサファイアまでも巻き込まれ行方不明に。
事件の謎を解いて犯人を捕まえ、無事に犬達を取り戻すことはできるのか?

八犬士は、ラストのラストでこじつけながら登場。

このお話、年末時代劇の「里見八犬伝」のスピンオフみたいな感じで
ドラマにすれば良かったのに。作者は脚本家でもある辻真先だし。
タッキー主演の「里見八犬伝」見る前に読むとニヤリとするかも。

TV局の裏事情なんてこんなもんかも。

食玩で八犬伝~クリスタル宝珠~

2006年10月17日 18時43分50秒 | 八犬伝いろいろ

いわゆる八玉です。

こーゆーものまでカプセル系というか食玩系というかそんなものになる
時代がこようとは。でもコンプリートはちょっと大変。中の文字違うだけで、
皆重さも形状も一緒なんですよな。台座はそれぞれ少しずつ違っていて
書いてある名前も違うけど。振ってみるとか重さで検討をつけるって
方法が通用しないし。

一応、村雨丸がシークレット扱いだけど、別にシークレットと言うほど
凄いかなー。食玩お菓子のケーキシリーズみたいにシークレットが

「純白のウエディングケーキ」 

とか、部品のカチャカチャいう音が多くて判ってしまう「世界の七不思議」
シリーズの第何弾か忘れたけどシークレットの

「月面着陸」

とか。そのくらいのインパクトが欲をいえば欲しかった。

で、結局。ネットでまとめ買い。


箱買いです。

だって地元で売ってなかったし、
買う人がもの凄く限られてしまうこういうカルトな食玩は、すぐ市場から
消えるから呑気に構えてもいられなかったし。

まあ、カルト度合いでは筒井康隆ワールド食玩というべきの

「ポルノ惑星のサルモネラ人間」

に叶うものはなかろうな。タイトルだけで買うのが恥ずかったですよ。

んー、ちょっとデカイかな。
お守り袋に入れたらゴロンゴロンするかな。
でも「八房の梅」として大きさ割り出したんならこのくらいか。

この八個だけでも重いのに、小さめの数珠玉とはいえ、100個と
合わせて108個の数珠だとさぞかし伏姫様の首には重たかっただろうと。

これ、口の中に入れて痛みをこらえてた荘助とか、魚の腹からコロンと
出てきましたーの小文吾、飲み込んでしまった雛衣さんにいたっては・・・
・・・懐かしの駄菓子屋さんの10円アメ丸呑みするような感じですか。
いくら驚いてうっかりとはいえ、10円アメ飲み込むなんて出来ないよね。

「サムライトルーパー」の変身グッズは「仁義礼智信」の珠でした。
販促グッズのひとつとして珠が売り出されたけど、材質結局なんだったのかな。
手のひらにのせるとぼうっと光って文字が浮かびますってやつ。

謎の珠。ガラスじゃないことは確かだと思うけど。
ハマッていた人多いのに、意外とコレは持ってる人少ないんですよね。



台座ごとバラバラにするとこんな感じ。ケーキみたい。

TBS年末時代劇「八犬伝」の原作本

2006年10月16日 19時42分19秒 | 八犬伝いろいろ
読み進めて「?」、更に読み進めて「???」と頭をひねってしまったり。
うーん、なんでかな。
第一印象で感じたことを正直に書くと「文章に・・・がない」。
(あえて伏字)

「八犬伝」は「八犬伝」だけど、この本を原作として読んで、年末時代劇
というか、TBS「八犬伝」が本来の「八犬伝」だと思われたら正直いやだなあ・・・。

役に立たなくておどおどの荘助。
舟虫絡みでよく判らないキャラになってしまった道節と大角。
親兵衛は神格性とかそういう以前の問題。

私自身、パロというか、亜流な八犬伝は何でも読む方だけど。
最初に読む本って大事だよ。江戸の読み物だから翻訳者も何人かいる訳だけど
訳によってはもの凄く読みやすいのと、読みにくいのとがあったりするし。
ちょっと、内容が違っていてもその内容がとてもインパクトがあると
元の本を読んでみようかなってなると思うし。

私は角川の映画見て、角川ノベルの「新・里見八犬伝」読んだ人間なので、
内容が「エロス&バイオレンス」でキャーっと驚いた口だけど。
でも、あれはあれでちゃんと読めて完結した。内容が濃い過ぎるけど。

小学校で借りた「八犬伝」と、この「新・八犬伝」を読み比べて疑問に
思ったのが、私の八犬伝収集の第一歩だったような気がする。