ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

人狼と狩人と少女 【伏 ~贋作里見八犬伝~】(完結)

2010年10月31日 00時00分22秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
良い獣と書いて「狼」。獣を守ると書いて「狩」。

最終話。
浜路と道節は各地に潜んでいる”伏”を狩る為に旅立つ。
馬琴の【南総里見八犬伝】がついに完結したと、冥土も二人に付いて行く。

旅立ちEND。 でした。

そして細かい謎の残り過ぎるモヤモヤENDでもあったと思う。






だが…狩人が
いなければ俺も
生きがいがない

さあ 森に帰ろう
そこが俺達の場所だ
永遠に続く殺し合いの世界だ……


(【夢幻外伝Ⅱ】収録「狼と狩人と女」より)

読み終えて細かい設定とかいい具合に忘れて
【伏 ~贋作里見八犬伝~】を思い返すと、上記の
「追うもの追われるものの宿命の物語」の短編と
似たような感じかも、と。


(【夢幻外伝Ⅱ】 高橋葉介 著)

その後の【戦国魔神ゴーショーグン】

2010年10月30日 21時57分27秒 | 自己カルト的

(【戦国魔神ゴーショーグン 時の異邦人】 首藤剛志 著)

脚本家の首藤剛志さんが亡くなられた。
それを知ってふっと頭をよぎったのは、
【ポケモン】でも【モモ】でもなく、【ゴーショーグン】。

アニメージュ文庫から出ていた【その後の戦国魔神ゴーショーグン】
シリーズも未完に終わるのだなぁと。

【時の異邦人】が自分の中では最高潮。次点は【狂気の檻】。

それぞれに暗い過去を持つくせに明るい魅力ある主人公達と敵幹部達が
「ビムラーエネルギー」なるものを巡って戦うロボットアニメ。
というより、自分の中では【ビーストウォーズ】と同括弧くくり。
アドリブ掛け合い漫才コンゲーム。唯一の子供のケンタがいなかったら
いったいどういうロボットアニメなのかと説明のしがたい物語。

TVシリーズ終了後の主人公側3人と敵対側の3人が共に旅をするという
設定のシリーズ。主要人物である男の子と同化(?)した主要ロボットが
宇宙へ旅立ってしまった時点で、両者が争う理由が無くなってしまったので。

個人戦闘能力はそれぞれに特化しているので、この6人が協力して
事件にぶちあたるとこれがまた面白く。熱血そうでどこか冷めているようで。
そこがまた面白かった。そのせいか打ち切りに近い終わり方だったけど。
あれは子供向けのロボットアニメでは無かったと思うし。

今頃流行りの【戦国】という単語がくっついているくせに
戦国武将とは何の縁も縁もなし。子孫とかそんなのも皆無なのも。

その後シリーズ復刻してくれないものか。
【時の異邦人】以外は嫁ぐときに処分してしまったので。
劇場版の主題歌「涙の法則」も復刻希望。もう何年も望んでる。

眠りなさい 眠りなさい 僕の心よ
眠りなさい 眠りなさい 愛が目覚めるまで



ご冥福をお祈り致します。





5年ろ組魔法組<2>

2010年10月25日 20時39分55秒 | 自己カルト的
兵庫の旧友と、仕事知人にそれぞれ「久々知」「食満」を見せたところ
読めるのが当然。そして「きれうりわり」「はなてん」はどーよと
それぞれ聞いてきたことに驚いたり。面識のない2人から同じ地名を
言われるということは、兵庫県民にとってそこはツッコミどころなのかも
しれません。
(はなてん」は花屋さんでは無く。地元民には「~中古車センター♪」で
通じる場所。)


自分で勝手に書いて勝手に想像するのもアレですが。
「忍たま」の5年生は「実は魔法の国から修行に来たのです」
なキャラがいても良さそうな気がしてきて。

双忍の片割れの鉢屋三郎。よく同人設定では忍者の一派「鉢屋衆」の跡取りとか
その流れを汲む優秀な血筋とか書かれてたりする。イタズラ好きの
おふざけ大好き、得意技は変装術。そんなんでも優秀な忍たまで実はろ組委員長。

その三郎になんでか執着されていて容姿をコピーされているのが不破雷蔵。
双忍のもう片方。名前は男らしいのに癒し系で5年生の良心的存在。

なんだか動物操っていて会話もしていそうな竹谷八左ヱ門。レッドワン郷史郎か。
(→【超電子バイオマン】のレッド。祖先は武士なのに動物と会話能力を持つ)
上記の双忍と同じろ組のせいかイマイチ出番が少ない。

真面目で優秀な忍たまだけど感情乏しくてでも豆腐に異常な執着の久々知兵助。
とりあえず、年上後輩の斉藤タカ丸と絡むようになって感情が豊かになってきた
系の設定多し。忍たまワールドの綾波レイちゃん。

勘ちゃんこと尾浜勘右衛門。16年ぶりの再登場でよくまだ判らない部分が多いけれど
優秀な兵助と同じ組での学級委員長ってことは優秀なんだろうと。
演算能力とかあと一歩間違えればそれは超能力? な、特化能力持ってると面白い。


戦隊モノっぽい感じになってきたのも良。

余談ですが。
出張で大阪や東京に行くたびに某同人ショップとか
のぞいて来るんですが、行く度に本棚が50センチ幅ずつ倍々に
増えてるなと。先月大阪のショップに行ったら本棚片面が全部
「忍たま」になっていたのには驚いた。半年前はまだ50センチの
本棚一枠くらいしかなかったのに。しかも仕切りが「4年」「5年」
「6年」「教師」「海」「その他」だったかな。6年は更に組で仕切られて
いたけれど。海男さん達も仕切りができる程人気があるのかとこっちにも驚き。

【伏 ~贋作里見八犬伝~】のその後

2010年10月23日 23時38分00秒 | 特撮
【伏 ~贋作里見八犬伝~】に続いて、江國香織さんの
【やわらかなレタス】も終わってしまって哀しい…。

そんなわけで、毎週週刊文春買うのもこれで終了。

蜷川幸雄氏の次女さんが新しい担当さん…。
正直驚いた【おんなの窓】。
長女の蜷川実花さんは情熱大陸か何かで見たけど。

姪御さんの蜷川有紀さんは昔【光戦隊マスクマン】で見た。
謎の美女セイラの役で、人間の男を次々と赤い砂の塊に変えてしまう
怪人(?)。ケンタ@ブラックマスクと両思いになりかけるも…
な悲恋話。「マスクマン」は何気に脇役女性が死んでしまう話が
多くて。思えば、レッドと敵幹部妹との悲恋話が物語全体の
主軸だし。戦隊シリーズ初の6人目(正確には0番目)戦士も
出てくるのだけれど、戦士になったことで恋人が地底帝国チューブに
殺されてしまって失踪してしまうやっぱり悲恋。

で、話戻して。次女さんが新しい担当さんというわけで。
やっぱり【おんなの窓】はこういうノリのヒトコマ漫画でないと。

子育て漫画は別の雑誌で描いてください。

【美童浪漫大活劇八犬伝<第一部>】 DVD発売予定

2010年10月21日 20時00分25秒 | 八犬伝いろいろ
【美童浪漫大活劇八犬伝<第一部>】 のDVDが11月12日に発売予定。

<第二部>の敵役(?)の織田信長(!?)に元・光GENJIの
大沢樹生が出るのが気になる。ミキオさーん、ミッキー。
ウッチー、キノッピー(内海光司)も出るなら友人誘って観に行くのに。

少年が孕む忍法 【くノ一紅騎兵】

2010年10月20日 00時46分47秒 | 自己カルト的

【山風短1】原作:山田風太郎/漫画:せがわまさき

・【バジリスク】(【甲賀忍法帖】)
・【Y+M】(【柳生忍法帖】)

に、続くせがわまさき版の【忍法帖】シリーズ。
今度は短編集から。第一弾が【くノ一紅騎兵】。
アオリ文句やあらすじでまず驚いて、ラストでちょっとしんみり。
そんなちょっと切ない短編からスタート。


上杉景勝は美女ではなく美少年を好むという前提から。

直江山城兼続に「衆道の奥義」を知りたいと彼に近づく美女
…もとい、美女に変装していた美少年・大島山十郎。
直江から奥義を習得し、見事に景勝の寵愛を受けることに。

そしてその結果……子供が誕生。

直江曰くの

男子でも孕むことがございまする。快美恍惚の涅槃境においては


美少年忍者が使用した【背孕みの秘法】。
その真実とは?

いやいやいやいやいやいや、ちょっとちょっと。

科学的にも、生物学的にも男性でも子供を孕むことは可能って
証明されてるらしいけど、いくら山風忍法でもそれってありですか。

【信玄忍法帖】には、男性器を自由自在に取り外して
男にも女にもなれる”六字花麿”、【外道忍法帖】にも、
顔の真後ろに生きている美女の人面疽を持つ”秩父八十八”とか
いるけれど。

山田風太郎忍法の中でも異彩を放っていて、且つそんなにグロテスクでもなく。

女性が刺身のように骨だけ残してしゅるしゅるからりんとさばかれる包丁人
(【忍法忠臣蔵】)とか、隠れ身を得意とする忍者が、愛する女性を
妊婦のように見せかけて救う為に、その女性の体内に潜む話(タイトル忘却)
などはその逆。

【山風短】シリーズ、その内【忍法幻羅吊り】も漫画にしてもらえないものか。
吉原の廓を舞台とした少女くノ一の復讐譚。華やかで奇想天外でエロティック。

筒井康隆氏が忍者モノを書いたらこんな感じだろうかと思うような
馬鹿馬鹿しさ満載の【お庭番地球を回る】。漫画向きだと思うので
是非これも。

【学園八犬伝】ミュージカル化

2010年10月14日 23時05分35秒 | 八犬伝いろいろ
【美童浪漫大活劇 八犬伝】の舞台と同時進行で連載中の原作(?)
【学園八犬伝】も舞台になるようです。

たまたまSTC事務局がキャスト募集の案内出していたのを発見。
・里見義成(理事長)、犬村大角、犬川荘助、蟇田素藤、
・キム・イルソブ(主人公)

がオーディション告知の出ていたキャスト。

…今月発売号のピュアリでは次の犬士が出てくるっぽいけど
蟇田素藤も今後のストーリーのどこかに絡んでくることですか。
って、ことは浜路君とかもどこかで出てくるとか。

ただ、ちょっとなんか舞台の方、思っていた内容と違う…。
キャスト募集見ても、主人公が八犬士じゃないし。うーん。

◆ストーリー◆
ある日、里見財閥が運営する男子校「里見学園」に、交換留学生として韓国から
10名の少年が転入してくる。しかし、彼らは魔人たちに操られたテロ国家が
日本に送り込んだ武装集団だった。八犬士とテロ少年たちの戦いの火ぶたが
切って落とされる。学生服姿で日本刀をふり回し少年たちが戦う姿も本作品
の見せ場のひとつだ。



来年の夏公演なので、また何か変わるかもしれないし。
気長に待ってみましょう。





最終回少し前 【伏 ~贋作里見八犬伝~】

2010年10月14日 22時36分49秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
こっちの地方では週刊文春は明日発売だというのに、先にネットで
【伏 ~贋作里見八犬伝~】の書籍の発売情報を見つけてしまった…orz


【伏 贋作・里見八犬伝】
桜庭 一樹/著 

出版社名 文藝春秋
発売予定日 2010年11月下旬
予約締切日 2010年10月28日
予定税込価格 1,700円
分類 小説・エッセイ



ということは、今週号で最終回ですか。
「俺たち(私達)の旅はこれからさ!」みたいな王道ENDだったら泣く。



伏を狩るモノ達  【伏 ~贋作里見八犬伝~】

2010年10月13日 01時55分46秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
何かと裏の顔を持っていそうな船虫が団子と冥土新聞最新号を持って登場。

冥土新聞を読んでもらい、「内容が違う!」と怒り心頭の浜路。
それをなだめる道節。先週号に続いてようやく兄妹っぽく。

気のいい女将といった感じの船虫は、浜路に読み書きは出来るように
なったほうがいい、夕方から店を手伝えばいいと、世話を焼くが。

幕府公認の通行手形をもらい、「伏狩者」として江戸から旅立つ決意の二人。



「狩」という字はバラバラにすると「ケモノを守る」。
伏狩りとはいうけれど、浜路は信乃以外の伏にはそれほど躊躇せずに撃ちそう。
唯一、信乃以外の判明している伏といえば子供の親兵衛くらい。

雛衣が伏として登場したから、これから出てくるとすれば道節絡みで
ひくて・ひとよ・おとね・妙真さんとか。

未だに雛衣が伏であった意味がよく判らないけど。

そういえば、網乾左母二郎に該当するような人物出てないかも。
休載中だけど【東方八犬異聞】にも出でいないような。

【トランスフォーマー】シリーズ(BW含む)の迷悪キャラ
「スタースクリーム」(通称スタスク様)のような存在なので
是非とも個人的には出てきて欲しいところ。





5年ろ組魔法組

2010年10月08日 18時33分42秒 | 自己カルト的
特に意味は無く。
【忍たま】アニメやらサイトやらを見ていたら、山田風太郎先生の
小説を読みたくなって、もう。

忍たま5年生は「い組」の2人と、「ろ組」の3人だけ名前が判明と
知りまして。で、”ろ”の字が”3”の字に見えたので。
「5年3組魔法組」に見えるかも、と。
ちょうど、5人組になったことだし、いいんじゃないかと。

「は組」はおらんのかな。いたとして、あと何年で登場か。

ツキノヒカリ  【伏 ~贋作里見八犬伝~】

2010年10月07日 23時52分30秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
村雨丸の歓喜。
現八の最期。

天守閣から落ちそうになっていた浜路を寸でで道節は捕まえる。



頭上まで昇って、落ちてまた頭上まで昇りそのまま死んだ伏姫
頭上まで昇って、落ちかけて頭上まで引き上げられ戻った浜路


こう漢字を並べてみると、「人」+「犬」の「姫」の伏姫は
今更ながらだけれども、浜路の「水」+「兵」の「路」。
兵士で、ソルジャー。猟師だけのことはある。


信乃との再会は月光の下でかもしれない。

東宝で八犬伝だ! 【深説・八犬伝 ~ 村雨恋奇譚 ~】

2010年10月04日 03時10分13秒 | 八犬伝いろいろ
東映だけでなく、東宝もついに【八犬伝】きた!

舞台 【深説・八犬伝~村雨恋奇譚~】


始まりは戦乱の里見に起きた悲恋伝説
霊珠に導かれ、集結する運命の八犬士たち
やがて彼らは、妖刀・村雨丸を手にする
悲しき過去の因縁を断ち切るために



これはと思ってキャスト見ていたらヤバイ。

不二@霧風@古川雄大、伊武@真墨@齋藤ヤスカ、

…どっちが毛野なんだろう?

白桜鬼@永倉新八@中村誠治郎、テニミュ木更津亮@高橋良輔、
窪寺昭、高橋一生…なんか戦隊やライダーで見たことある名前…。

【戦国BASARA ~蒼紅共闘~】も春に再演決定。
この戦国BASARAの脚本・演出・振付の西田大輔さんという方が
この【深説・八犬伝】も手がけるらしい、と。

是非是非、観に行きたい。
でも、テニミュ俳優さん目当てでチケット争奪凄そうかも…。

ロックミュージカル【BLEACH】も新生公演決定。
こっちはまだキャストは未定。

シアタークリエ【深説・八犬伝~村雨恋奇譚~】
来年2011年2月11日~24日まで、日比谷シアタークリエにて公演予定。
チケット予約は、2010年12月18日から。

生きている刀  【伏 ~贋作里見八犬伝~】

2010年10月03日 23時17分10秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
女のような”伏”の信乃 VS 少女猟師の浜路

二人の対決はお城の天守閣まで持ち越されるも、信乃は
雪の中、白い闇の中へと身を翻し姿を消す。
浜路は冥土の【贋作・里見八犬伝】の中で伏姫が八房を
手に入れるために天守閣から飛び降りた出来事をふと思い出しながら
天守閣から落ちていく。

男性の”伏”の現八 VS 懸賞金稼ぎの男・道節の対決。

道節がいろいろな偶然から持っていた村雨丸は、
生暖かい感触を持って、”伏”の現八を
露を濡らしながら嬉々として斬りかかって行く。

現八は”伏の刀”としての村雨丸を取り戻そうとし
道節と対決する。



抜けば玉散る氷の刃

「冷たい凛とした、人の運命を狂わす魔性の刀」の自分内イメージが
「尋常でない人間の想いが詰まった生臭い獣のような生きている刀」
のイメージに。

角川版の【新・里見八犬伝】には「生きている城」が出てくるけれど
獣のような生臭さというならどっちが上だろう。

対照的に角川版での信乃は浜路を失ったことで、あっさりと村雨丸を
捨ててしまう。「この刀のせいで…!」…で、ラストの悲劇に拍車を。


変装  ~ 【探偵ドゥ一族】 ~

2010年10月02日 23時42分59秒 | 自己カルト的
【忍たま】を読みながらあれこれ考える。

雑渡さんの第一印象は、【不気味が走る!】(吾妻ひでお 著)の不気味先生。
いえ、あーゆー片目しか出ていない面相で、きちんと正座座りってあたりで。
【贋作ひでお八犬伝】に収録されているので見直してみたらイメージだけ
記憶が先行していました。でもどっちもヘンな人に変わりは無く。

ついでに、五年生の鉢屋三郎(変装名人。同級生の不破雷蔵の顔を借りている)
のキャラクター見ていたら、こっちは【探偵ドゥ一族】(石ノ森章太郎 著)
が思い浮かんでみたり。自称『多重人格者』の女性探偵・闇(アン)。

名無しを表す”Do”。
”動”一族の若い女性・アンとして、ある時は青年である「兄」の幻(ゲン)に、
車椅子探偵の老人「父」の無妙に変装し依頼された事件を解いていく。

かなり好きな作品。全2巻なのがもったいないほど設定も物語も面白い。
「なぜ変装して探偵をしていたか」の理由は最終話の最後のコマで語られる。

 
【探偵DoW一族】(石森章太郎 著)

【WILD CAT】がアニメ化されるそうで、お約束の他作家によるリメイク版と
して単行本が出たけれどこれも断然、石ノ森版の方がいい。
ククルククパロマのエスパーとしてスカウトされてジャングルから
都会にやってきた野生美女のネネ。無邪気でグラマーで可愛いのに超・超能力者。
あのネネは、昔の石森章太郎時代の絵だからこそ魅力ある人物。

【009ノ1】のような感じでアニメにするなら勘弁。【WILD CAT】は、
言葉遊びのような台詞回しや、少し昔のSFパロ(バーバレラとか)
が盛り込まれているのが醍醐味であり楽しさであり面白さなので。
(個人的には『トランプル』の話のテンポとノリが好き)

今、リメイク続編みたいな感じが流行っているけれど、【どろろ梵】(→【どろろ】)
【Satanikus ENMA ケルベロス】(→【どろろんえん魔くん】)、
【バビル2世 ザ・リターナー】(→【バビル2世】【その名は101】)
【PURUTO】(→【鉄腕アトム】)、【仮面ライダースピリッツ】(→【仮面ライダー】)

それなりにそれぞれ面白いと思う。特に【仮面ライダースピリッツ】。
完結まであと5年くらいかかりそうだけど、面白いから待つ。

『本気』と書いて『マジ』と読む

2010年10月01日 02時48分10秒 | 自己カルト的
白泉社が今みたいに少し方向が?になる前は「花とゆめ」もその
周辺雑誌も面白くて良作な漫画がいっぱい連載や読みきりで載っていたと思う。

中でも、花とゆめ読者よりもやや年齢層高めの雑誌に連作短編で連載
されていた【風家族】が好きだった。不倫やらなんやらな話なのに
すっきりと終わるのはコレを描いていたのが立原あゆみだったから。
不倫モノの女性心理が優しいけど辛らつで、ドロドロな展開のはずなのに
清涼感さえ漂わせながら終わらせるってどうよ、と。
看護婦達が職場への不満をモチベーションとして立ち上がる話とか
バラバラの家族が元に戻ろうとする話とか。
大人向けの少女漫画家(今でいうレディースコミック)の立原あゆみはすごい!
はっきり書くと、ファンでした。

【本気!】とかの極道モノも描けるのかが不思議だったので、
女性ではなくて男性作家だと知ったときの驚きといったら…。

だってですね。【風家族】シリーズの表紙は、なんていうか昔の「暮らしの手帳」
の表紙みたいなイラストなのに。クセはあれど「上品な」絵。

それで、小学生時代の学習雑誌では、猫漫画とか連載していたし。
当時珍しい美少年っぽい男の子が主役の【麦ちゃんのウィタセクスアリス】とか
【スーパーアスパラガス】なんて、少年が女性化して正義の味方になって
宇宙の敵と戦うってそれは「男の娘」さん。【うさねこちゃん】とか
あのあたりは一歩間違えばロリータモノっぽいのにそこまで嫌らしくないし。
レディースものはしっかりと女性視点のベッドシーンもあるのにねとねとしていない。

いまだに男性漫画家だと信じられないし、「極道モノ」も描ける女性漫画家と
思い込みたい。

ちなみに【本気!】の実写映画の主役は若き頃の少年隊の東君。
立原あゆみの女性向け漫画を実写化しても東君はぴったり雰囲気が合ったと思う。