公立高校の過去問題集を買いに本屋に行った時…。
中坊 「あー…こういう所に来ると小説が買いたくなる…」
──としみじみ言いました。
うわ…。
本を全く読まなかった子からこんな言葉が聞けるようになるとは…。
成長ってすごい…(笑)
読解力も含め、とにかく本を読んだ方がいいと言っても、どんな本が読みたいかも分からない状況では何の興味も湧きません。
今では何の本がキッカケだったか忘れましたが、ガリレオのドラマなんかで東野圭吾の原作から興味を惹かれたような気がします。
そこから少しずつ本を読みだし、推理系が好きなんだとようやく分かってきました。
そのあとは池井戸潤もお気に入りで、更には他の作者の小説も自分で選ぶようになっていきました。
あんなに興味がなかった読書も、ほんと出会う作家のキッカケって大きいと思いましたね。
それがドラマからだったとしても、好きなジャンルが分かるだけで「探そう」という気にもなるし。
私も子供時代は全く本を読まなかったですけど、氷室冴子さんの小説だけは好きだった。
漫画も小説も作者買いをする性格なので、他の作者の小説は全く興味がないんですけど、氷室さんの本だけは全部買って読んでました。
ただ中坊は…。
国語の読解力というか、人の気持ちを汲み取る力は弱いようです。
国語の過去問を解いている時に、「登場人物の心の動きが正しいものを選べ」という問題で躓いていました。
私も問題を読んで解いてみましたが、幸いにも私は正解しました。
ドラマはその表情、漫画は顔や背景の色などで気持ちを表現できますが、小説は文章からその時の気持ちを汲み取らなければならないので、かなり難しいんだと思います。
あと経験値でしょうかね。
小説の登場人物の気持ちになっても、その気持ちが「腹立たしい」のか「憎しみ」なのか「失望」なのか…適切な感情が分からない…というのかな。
大人になった私なら「腹も立つけど、ここは悲しいとか失望とかそういう気持ちだろう」と思えても、多分、子供の時なら「腹立たしい」という気持ちが「憎しみ」という表現になっていたかもしれません。
そういう意味では、説明をしても中坊はいまいち納得できませんでした。
英語も沢山の単語を知っている方が有利になるように(それだけじゃないですけど)、国語も言葉を沢山知っていないと適切な表現ってできないですもんね…。
そういう意味でも、本を読むって大事だと思います。
あとはもう、経験と文章表現の中に含まれている人の気持ちなんかを感じながら読んでもらえたら…と思います。
さぁ、ここでもうひとつ。
成長したなぁ…と思うのが、そう、机の上。
6年前の机の上は、勉強する気がないような状態でしたが…。
お風呂に入る前の中坊の机の上は、こんな感じです。
えらいもんだ。
直前まで過去問をやっていましたが、ちゃんと片付けてからお風呂に行きました。
しまいには、机が狭いとまで言い出すし。
まぁ、左側にあるモニターが邪魔なんですけどね。でも、私は最初に言いました。
習字でもそうですが、「左側のスペースは教科書や参考書などを置くから広くとっといた方がいいよ」と。
でも、「大丈夫だって、そんなの」と言って、モニターと本体を反対の位置に設置したんですよね。
旦那も「大丈夫だろ」と言っていましたが、それはそういう経験をしてこなかったから。
案の定、資料や参考書など多くの本を並べるようになった今だからこそ気付いた机の狭さ。
中坊よ、その机の狭さは単純にスペースの使い方ミスだとかーちゃんは思うぞ。
──とはいえ、本体をつなぐ配線がギリギリなので左側には移せない。
モニターを右に持ってきたら、中心が右側にズレる…とか、解決策が出ないままこの状態が続いています。
解決するには何かしら新しいものを買わなければならないのでね。
だから、最初からかーちゃんの言う事を聞いておけば…と思ってしまいます。
さてさて、どうなる事やら…。