日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

作曲の仕方

2020年01月20日 | Weblog
今日JASRACの会報が届いた。源泉徴収のことかと思ったらそれは31日に発送だとのことである

私のオフステージという欄に作曲家の大野克夫氏の文章が載っていた

引用する

「作曲するときは一切楽器を使わない。頭の中で流れるメロデイを譜面にかきおこすようにしている」

このことは吉田正先生からも聞いた。そして習った。

楽器は一切使わないで、詩を頭に叩き込んで銀座へ出かける。

動いている間に頭の中でメロデイが出てくる。それをしっかり覚えておいて。譜面に書き下ろす。

僕の作品は80%はこうして出来上がった。

楽器は譜面にした音の通りに記譜されているかどうかをチエックするために使うけど。

こういう話だった。僕は直接先生の口から聞いた。

楽器など一切使わないで作曲するといえば、へーそんなものか、と人は思うだろう。

しかし作曲の現場はそうなのである。僕も楽器はほとんど使わないで頭に流れてくる

メロデイを楽譜にするだけである。あとは弾けないピアノで音を確かめるだけである

これから先が問題なのだ。その気になれば普通の人でも作曲ができるのか、そうでないのか

僕はメロデイの来る源泉は神の世界にあると思っている。

神の世界にあるメロデイを作曲家は受信する能力にたけている。

そこが普通の人とは違う点である。

集中すると受信しやすくなるのか、それとも頭を真っ白にしておくとおのずから入ってくる

のか、わからないけれども、そこにはメロデイが出来上がっている。

自分が作曲しておきながら不思議なことだと、思いながら作曲を続けている。

だから山田先生は旋律楽や対位法や和声楽について何も教えてくれなかったんだ

独学で一通り勉強したが、勉強したからできるものではないと今では思っている。

大野さんの文章を読んで自分の作曲法と符合したので自分の思いを書いてみた。