支離滅裂

ワクチンって、公衆衛生のための公共財的なものと思ってたけど、イベント開催のために恣意的に使うお道具だったんだね。

 

国民の生命財産を守るためであれば、医療介護関係者や救急隊員などを優先的にワクチン接種対象にするはず。その人たちが守られて業務にあたることは、新型コロナがあっても通常並の生活を送ることができる基盤になると思うから、国民はそれを納得して受け入れる。それが突然高齢者優先となり、医療従事者はワクチン接種が未だ完了していないし、救急隊員にはまだ1回目接種すらしていない人が多いという。

 

そんななか、ファイザーのブーラCEOは、当時訪米中だった菅首相に対して、東京オリンピックの選手団にワクチンを提供しますよと打診し、日本政府とIOCが協議して、5月末にワクチンの供与が開始され、選手の日本への渡航前に接種を完了すべく7月下旬の開催までに2回の接種完了を目指すこととなった、とインタビューで語っている。

 

そしてIOC会長がぼったくり男爵と揶揄された直後に、この発表だ。

 

各国に対して、オリンピックに参加すればワクチン接種ができる（選手と関係者＝多分その国の有力者）というニンジンでボイコット阻止。途上国では一回で済む上に冷蔵保存が可能だけど脳血栓が報告されている、ジョンソンアンドジョンソン製のワクチン、または大量に接種したのに結果が出ないチリのような国の例もある、中国のシノバック製のワクチンが中心だろうから、そりゃファイザーのワクチンだって言われれば、各国の上級国民はさぞやお喜びだろう。いや〜、IOCの抜け目ないこと（苦笑）。

 

日本政府は、この優先接種の対象者を選手とコーチとしているらしい。打ち手不足問題批判を回避するためだろうか？でも聖火リレーで関係者が8人も、マスクしてても感染したっていう事実はお忘れか？オリンピックを本当に開催するなら、少なくともボランティアまでを含む「ワークフォース」と呼ばれる、バブルに入る全ての人たちの接種を完了してからじゃないと、そこからコロナが「染み出す」。全国から参加したボランティアを介して東京から日本全国へ、得体の知れない由来の新型コロナが広がるかも知れない。安心安全で人類がコロナに打ち勝った証、なんて机上の空論どころか飛んだお笑い草、のオリンピックになっちゃう。

 

これ以上ぼったくられた上に笑い物にされるのは嫌だ〜

 

おまけ:

国際陸連会長のセバスチャン・コー(一代限りの爵位だけど、男爵なのよね、バッハ会長のように単なるあだ名じゃなく、ってそれがなに？って感じだけど)、現役時代はエキゾチックな容姿がめちゃかっこよくてファンだったのに、ぼったくり一味(小池百合子を含む)になっちゃうなんてね。スポーツ選手から政治家に転身する人って、大抵信用できないってのは国を問わないのかなぁ。