kebaneco日記

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ここまできたか・・・

2013年05月13日 | 折々の話題
3日前の時事通信の記事:中国の習近平国家主席は9日、北京を訪問中のイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。中国外務省によると、習主席は中東和平交渉の早期再開に期待を示した上で、「中国は継続して客観的で公正な立場で積極的に対話を仲介していく」と述べ、中東地域の平和と安定に向けた貢献を約束した。習主席はパレスチナ自治政府のアッバス議長との6日の会談にも言及し、中国の仲介への意欲をパレスチナ側にも伝えたと強調。ネタニヤフ首相は対話を通じた和平実現を進める考えを改めて確認し、中国の仲介努力をたたえた。

今まで「中東でみんなに受け入れられているのは日本だけ」とか言っていたけど、この記事によると、日本がその主張にそった結果を出せないうちに、そのお株すら奪われかねない状況じゃないか。ケバさんじゃなくても驚きますよ。

中東和平に向けた調整役を買って出るという中国に、国内問題山積の中国がそんなことを、ちゃんちゃらおかしい、と切って捨てるのは簡単だ。が、ほぼ同じ時期にアッバス議長とネタニヤフ首相を中国に招き、和平実現に向けた仲介を積極的に行う、中国でその和平のための対話を行うことも考えられる、などとかなり踏み込んだやり取りをしたと伝えられると、さらにはそれを後追いするかのように、アメリカも中東和平へ積極姿勢を示し始めたという記事を読んだりすると、アメリカの顔色をうかがって「両方にパイプを持つ」という強みを発揮してこなかった日本はいったいなんなんだ?という思いに駆られる。

日本が愚かにも「最終的にアメリカは中国より日本を選ぶ」とたかをくくって、対中関係を積極的に改善しようとしなかった間に、中国は経済力を背景に戦略的に国際社会での地位の確立の手を打ち、日中関係のトーンを決めるのは日本ではなく中国だ、という状況を着々と作ってきたんだなぁと感心するしかない。昨日の新聞記事では、学会においてもアメリカの学者が国際共著で論文を発表する際の相手の学者の国籍が、英国人を抜いて中国人が一位になった、とあった。経済や政治にとどまらず、学術分野での関係強化を図ってきたということだ。日本の学生が内向きになるなか、中国は戦略的に留学生を送り込んでいった。「同窓生」という関係が持つバリューを活用しようというかなりの長期的投資。それを実現しさらに頭脳流出を防ぐために、中国は海外留学した中国人が卒業後帰国することを促進している。この戦略的思考は、部分的には一党独裁の中国だからできることもあろうけれども、その大部分を日本が見習うべきだと思える。

こうして見てくると、米中の距離と関係の裾野の広がりは、もはや日米のそれを凌駕したのでは、と思える。そして、そのうち日本がいくら中国との関係改善をしようと試みても、「仲良くするかどうかはこっちが決める」と言われかねないという脅威を感じさえする。手遅れにならないうちに、アメリカにとって「中国と対立する」というオプションは存在しないくらい米中関係は緊密かつ相互にとって戦略的重要性を持つのだと肝に銘じるべきだ。しかも過去の談話を見直すとか、侵略の定義は定まってないとか、わけわかんないことを首相が言っているようでは、アメリカにとっての「日本と仲良くする」オプションに甚だしい傷をつけるだけ。

誰かと誰かを敵対させてその中で自分を高く売ろうなどという安い「冷戦思考」は捨て去って、善隣外交という基本に立ち戻ってほしいと思う。そして、「技術立国日本」とかいうキャッチフレーズに安住せず、彼らの戦略的外交・政略的国家政策のいいところは盗まないと、本当に日本は抜き去られて差が開くばかり、になってしまうと危惧する。

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2 コメント

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マタイ24さま (keba)
2013-05-13 15:19:34
どの単語に引っかかって起こし頂いたのかわかりませんが
ようこそ、そして、さようなら
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Unknown (マタイ24)
2013-05-13 14:36:11
ファティマ第三の預言とノアの大洪水について。

第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
また、ダニエル書の合算により、
御国の福音が宣べ伝えられるのは、5月15日だと理解できます。
エルサレムを基準にしています。


2018年 5月14日(月) 新世界           +1335日 
            ダニエル9:2         イスラエル建国70年

2018年 3月30日(金) ノアの大洪水         +1290日 過越14日-15日 
2014年 9月17日(水) ダニエル12:11            +0日
2013年 5月15日(水) ダニエル9:24  マタイ24:14    -490日  第一次中東戦争から65年


天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
これを、福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。

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