昼食を済ませて、お店の人に「ここを真っ直ぐいらしたら法起寺は右手ですよ」と送り出され歩き始めた。その前に中宮寺跡があった。その史跡の周囲はコスモスが広がっている。盛りの頃に来たら、さぞかし美しかっただろうなぁと思う。
法起寺の世界最古の三重塔、国宝
実は境内は撮影禁止。でも、誰もチェックしてないし、だからみんな写真撮っちゃうし、で、あたしも(苦笑)。706年ごろの造立とされている、24mの塔。斑鳩には法隆寺・法起寺・法輪寺の塔が「斑鳩三塔」のユニットを形成してる感じで、散策も法隆寺から北上して法輪寺・法起寺のコースにするか、あたしたちのように法隆寺・中宮寺のあと法起寺・法輪寺に回るか、というルートがある。
ここから法輪寺までのんびりした風景の中を散歩。斑鳩が奈良から遠いと思ったのも、こういうのどかな里山の風景のイメージがあるからだろう。途中柿を産直で販売する柿の果樹園がちらほら。車で買いに来ている人たちもそこここに。
柿の木がこんなに並んでる様子、初めて見た気がする
法輪寺は、聖徳太子の病気の回復を願って息子の山背大兄王が建立したと伝わっている。講堂には、飛鳥時代の薬師如来坐像と虚空蔵菩薩立像、平安時代の十一面観音菩薩立像などを所蔵している。法隆寺式伽藍配置でサイズも法隆寺の西伽藍の2/3であったなど、発掘調査でわかった規模は今よりもかなり広かったらしい。
法輪寺の三重塔 落雷で焼失し1975年に再建された
法輪寺三重塔は7世紀末に創建、飛鳥時代の建築様式を示しているとして、明治時代には国宝指定されていた。が、1944年に落雷によって焼失。国宝指定が解除となったため独力での再建となり、住職が2代にわたって全国の勧進行脚したものの戦後の混乱期で思うに任せなかった。その後、地元・全国の方々や幸田文などの尽力で当初の飛鳥様式で再建された。焼失時に収得された仏舎利が基礎部分に納められ、消失を逃れた平安時代の釈迦如来像と四天王像も安置されているとのこと。再建を任されたのは、法隆寺の宮大工の西岡常一棟梁。
金堂、こちらは江戸時代に再建された
多くの仏像が安置されている講堂
ここからは斑鳩神社脇を通って法隆寺の裏手に出る道をひたすら歩いた。法隆寺の壁の脇を通って境内へ。中門を背にして南大門をくぐり立派な松並木の参道に出たところで、お土産屋さんの前にタクシーが止まっているのを発見。法隆寺駅までタクシーで。そのあとはJRで奈良駅まで乗り、駅ビルでお土産を買いホテルに荷物を取りに帰り、JRで京都へ向かった。途中京都駅で夕食を取ろうと、伊勢丹のレストランに予約をいれた。
予約より少し早めに着いたので、地下で京都土産を買い、食事をとって、新幹線で帰京。いや〜、楽しかった。また行きたいな〜、いやいや、また行くじょ〜
やっぱり奈良はいいなあ。歴史に裏付けられているのにこの主張し過ぎないたたずまい…
以前吉野まで足を伸ばして美吉野醸造まで行ったんですね。花巴って日本酒が秀逸な酒蔵。ちょうど新酒の予約パンフレットが届いたので思わず注文してしまったー
吉野も行きたいのであります。
お楽しみいただけて何より。我が家は過去最大の奈良ブームです(笑)。次回は奈良市内唐招提寺&薬師寺、そして奈良博の仏像館で一泊二日かなぁと。
吉野かぁ、確かに行きたいぞ(笑)
私も行きたくなりました。
建築物のお写真も良かったです。
吉野へは桜の咲くのを見計らってお出掛けしたら良さそう。
また旅の記事、upして下さい。
写真は、構えて撮ったものはほとんどなく、被写体のおかげでいい写真と言ってもらえるんだと思う。
吉野、桜の季節、やっぱりね〜
年末に山陰に行く予定なので、またご報告いたしまする。