kebaneco日記

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結局コンクリート?

2012年07月03日 | 折々の話題
日経が小沢議員離党に関して緊急アンケートを実施して、結果を公表していた。写真がその結果。面白かったのは、チャートには載ってないけど、野田内閣支持率が危険水域から一挙に54%程度に回復したこと。党内がまとまらなかった原因がいなくなったので、議席は減ったけど前よりは期待できるってことなんだろう。でも、何も決まらない政治が決められる政治になったと言っても、何を決めるのか、その決定事項の質が問題なので、期待だけで支持率が上がるのはど~なんだろうなぁ。

期待だけでうんぬん、といえば、こないだ衆院で可決された消費増税法案。2014年4月に8%に、15年10月に10%に引き上げることになってる。その条件は景気条項の「名目3%、実質2%」の経済成長率。でも、おおかたの調査会社とか証券会社のエコノミスト、さらには日銀の展望リポートですらも、2013年度の実質成長率は1%台前半の予想。なので、増税法案は成立しても実施は不可能な見通し。

衆院での可決直後から、整備新幹線計画が承認されたり、野党の自民党から200兆円にも及ぶ「国土強靭化基本法案」なるものがまとめられたりした。後者は防災体制強化のための道路整備やら建物の耐震化だそうで、東日本大震災を箱モノづくりの理由にするわりには、被災者置き去り(苦笑)。

財政赤字縮小のための増税法案が衆議院を通過しただけで動き出す、新たな財政出動・財政拡大策。3党合意で消費増税するって決めたからには、何が何でも2013年度末の実質成長率をハードルレート以上にして、消費増税を実現せねばならないってことなんだろう。でも、実質成長2%を期待して大盤振る舞いして、それに達しなかったら今以上の借金漬け。結局コンクリートからコンクリートへ、借金の雪だるま、ってかコンクリートのだるまがさらに膨れ上がる。政治家がやってることってすべて本末転倒じゃないんだろうか?

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