kebaneco日記

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青紅葉の都旅 相国寺編

2023年06月11日 | 旅行記&その他

次にバスを乗り継いで向かったのは相国寺。

 

ここには12年前に一度、コロナになってから2年前に一度、合計2回訪れている。初めてきた時は日帰り出張の途中で何の知識もなく、ここが若冲とゆかりの深いお寺だとはつゆ知らず、しかも特別公開のタイミングだったことも認識がなく、単に仕事前の時間調整として拝観した。それから10年経って、若冲の絵を見るために主人と訪れた。その時は、残念ながら方丈や法堂は公開されていなかった。でもおかげで今回の再訪となったわけで、こういう巡り合わせも悪くない。

 

 

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最初の写真は総門。創建当時のものではなく、焼失と再建を繰り返した後現在のものは1797年復興。写真には写っていないけど向かって左に勅使門がある。

 

洪音楼という名前の鐘楼、奥に見えるのは総門

 

袴腰付鐘楼とも言われ、これだけ大きなものは数少ないらしい。洪水のように大きな音のする鐘なのかな。手前は弁天社、弁財天が祀られている。神仏分離でも残ったのね。さて、今回特別公開されているのは、方丈と法堂と浴室。案内されてまずは方丈へ。

 

表方丈庭園、禅の境地の「無」を表現しているといわれる

 

突き当たりには原在中筆の白象図

 

 

裏方丈庭園にまわって目に入るのは、表庭園とは対照的な深山幽谷の雰囲気の庭

 
 
次に向かったのは、無畏堂と称され仏殿も兼ねている法堂。本尊は運慶作と伝わる釈迦三尊像、天井には狩野光信によって書かれた蟠龍図、法堂の中のどこから見上げてもこちらを見ているように見える。そして本尊の左横で拍手すると反響する、鳴き龍としても有名。
 

内部は撮影禁止なので、建物だけパチリ

 

この後、宣明と呼ばれる浴室の内部を拝見した。裏で火を焚いて大きなお釜に入った水を熱し、建物の中に建てられた小さな浴室を蒸気で満たし、そのサウナのようになったところでひしゃくでお湯を体にかけ注ぐ、掛け湯式の入浴法だったことがわかる説明図などが展示されていた。撮影禁止とは知らずうっかり内部の写真をいくつか撮ってしまい、出る時に禁止だと気づいた。お寺の方に「すみません、撮影しちゃいました」と自己申告したら、「公開しないでくださいね」と言われただけだった。なので、約束通り公開はできない。1400年ごろに作られた(今のものは1596年に再建されたらしい)お風呂がそういう形式だったとは、と興味深い。

 

お寺によっては、ここがお風呂でした〜みたいな石造りだけが残されているところもあり、これって水風呂浴びてたの?というところもあるけど、相国寺の浴室は別格。それもそのはず、お風呂を「宣明(せんみょう)」と称していいのは、皇室と将軍家のものに限られ、相国寺も三代将軍足利義満が創建したためそのように呼ばれるのだ、というありがたい浴室でありました。

 

塔頭の一つ瑞春院の門

 

公開していないので拝見できなかったが、その門を右手に見ながら烏丸通にある今出川駅へ向かった一族であった。次なる目的地は東福寺。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい~~ (よう)
2023-06-11 19:21:30
相国寺って すばらしいお寺ですね。
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Unknown (keba)
2023-06-11 20:58:27
ようちゃんさま

はい、素晴らしいお寺です。
あたしは気持ちの上でもちょっとした繋がりがあって、思い入れのあるお寺です。
明日は、ようやく(!)
ようちゃんさま地方とゆかりのある東福寺に行き着ける予定です〜
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