kebaneco日記

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感動した〜

2024年07月01日 | 携帯から(旅先からも)

H3ロケット3号機、地球観測衛星のALOS-4(だいち4号)を搭載して、本日12:06:43に種子島宇宙センターから無事打ち上げ成功。

 
 
ほんのちょっとだけ関係したので、リフトオフ直後からしばらく、青い空に向かってぐんぐん高度を上げるH3の、種子島からJAXAの東京事務所に送られてくるその映像を祈るような気持ちで見つめた。打ち上げ約16分半後に衛星分離。よかった〜、感動。衛星を軌道に乗せる役目を無事果たしたロケットは、インド洋に制御落下させる。
 
 
衛星はこれから半年くらいかけて、色々と微調整をして本格稼働となる。地球観測に日光が必要な光学衛星と違って、自らがマイクロ波を発するので昼夜問わず曇っていても観測が可能なレーダー衛星のだいち(全部受け売り、ぷぷぷ)。
 
 
気候変動が著しい地上の様子を、精度も頻度も高く観測できることは、これから今まで以上に求められる。とにかく無事打ち上げられてよかった、JAXAのみなさまお疲れ様。
 
写真は終了後記念にいただいた、H3ロケット3号機がだいち4号を軌道に乗せる、今回のフライトを記念して作られたシール。役得ざます。
 
シールの解説(おまけ):H3F3とはH3ロケットの3号機打ち上げという意味(H3 launch vehicle flight No3)、英語ではロケットとは言わずlaunch vehicleというのが一般的。そのココロは輸送手段(衛星などができるだけ自分が搭載した燃料を使わずに軌道に乗れるようにする、宇宙へのクロネコヤマトみたいなもの。打ち上げの時に使う機体なので、ローンチ・ビークル)だから。シールの絵を説明すると、ロケット本体のほとんどの部分がそのエンジン系統で、液体酸素や水素のメインエンジン(LE-9)と機体の両側に取り付けられている固定燃料のロケットブースター(RSB-3)という、見た目ほぼほぼ推進システムから構成されている。搭載するものによってはブースターをつけない形態でも打ち上げが可能とのこと。
 
先っぽの白いとんがったあたりがフェアリング(payload fairing)と言われる、荷物収納庫。今回は折りたたんだレーダー衛星を搭載して地球軌道上に放出した。ロケット全長が57メートルなのに対して、ショートバージョンのフェアリングは8メートルくらいしかない(ロングバージョンでも16メートルくらい)。考えてみたら、こんな巨大な物体なのに全体の1/7しか荷物が入らない、かなり効率の悪いクロネコである、しかも使い捨て(苦笑)。レーダー衛星だいち4号は英語ではALOS-4、(Advanced Land Observing Satellite-4)の略称で呼ばれる。ひまわり(気象衛星)とかみちびき(通信衛星)とか、日頃お世話になってる衛星には親しみやすい日本語名前がついていて好きだな。
 
打ち上げ後、12時半ごろオーストラリアの地上局でだいち4号からの信号を受信でき、太陽電池パドルがちゃんと開いたことが確認され、そのあと1時前にチリのサンチアゴの地上局に対して、ちゃんと太陽を捕捉できるように制御ができてるよって信号を送ってきたらしい。衛星の軌道上にあるいろんな国との協力で成り立つ衛星の運用、やっぱ世界はみんなが仲良くしたほうがQoLが高いでしょっていういい例だなと思う。

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6 コメント

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よかった! (よう)
2024-07-01 16:16:55
成功してよかったですね。
瞬間を 昼にたまたま テレビで見ましたが ほっとしました。
しかし もともとあまり何も知らなかったので 切り離した後
どこに落ちるのかとか 何を目的にしているのかすら知りませんでした。
そうなんですか~
かかわられると 特別な思いがおありでしょうね。 
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Unknown (kebaneco)
2024-07-01 16:24:19
ようさま

東京にも事務所があり、種子島から送られてくる映像を見てました。
地球の表面にマイクロ波を当てて反射して戻ってくる電波を解析して、
以前より森林が減ってるとか、海岸線が侵食されてるとかいう情報をゲットするらしいです。
いま軌道上でお仕事してるだいち2号よりも、一度に観測できる範囲が広くなったそうで、
今までの何倍もの情報を高頻度でゲットできるらしいです。
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成功した! (みどり)
2024-07-02 15:10:26
ロケットの打ち上げって失敗ばかりのイメージだった。
成功したのにメディアでは取り上げられなかったの?
私が知らなかっただけ。
ともあれ、嬉しい出来事です
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Unknown (tsubone)
2024-07-02 22:52:40
良いニュースでしたよね。
kebaさんもかかわってたのかあ そりゃ嬉しさもひとしおですね。
jaxaはワタシのゴルフスクールのそばです(かんけーないけど)

>やっぱ世界はみんなが仲良くしたほうがQoLが高いでしょっていういい例だなと思う。

ホントそれ! ですよね
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みどりさま (keba)
2024-07-03 06:52:17
う〜ん、打上だけをとれば、H2は97%以上の成功率なので、
失敗してばかりというのは、ホリエモンなどがやってる民間の打ち上げほうかも。
あるいは、H3の切り替え時の失敗や打ち上げ予定日の延期とか悪いニュースばかりが取り上げられるからかもしれません。
気の毒じゃ(苦笑)

今回あまりニュースにならなかったのは、衛星自体が気象衛星とか測位衛星のような
一般市民の日常生活には直接関係がない役目の衛星だったからかもしれませんね。
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tsuboneさま (keba)
2024-07-03 06:56:07
はい、良いニュースでした。
どんどん高度を上げるH33号機を見てる時には、
がんばって〜、って、子供の運動会の応援みたいな感じでした(したことないけど)。

打ち上げは人口密集地の上空を飛ばないような方向にしているし、
ロケットはインド洋に制御して落下させてるし
軌道上にある外国の地上局ともきょうりょくしてやってるし、
外国と仲良くしなければ衛星打ち上げすらできないのかぁ〜と思ったkebaでした。
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