水木の2日間、環境問題をイノベーションで解決して、気候変動問題の解決と経済成長を達成するじょ〜っていう国際会議があった。
暗殺された元首相の肝入りで始まった会議はいくつもあるけど、数年で打ち止めになったものも多く、これは数少ない生き残りのひとつだ。
が、会議のプログラムを見て、嫌な予感と違和感を感じていた。なんと「持続可能な原子力発電」なる、摩訶不思議なセッションが含まれていたのだ。この国をゴミ屋敷にする原子力発電を、運転期間を無理やり延長して再稼働させるだけじゃなく、小型モジュール炉と言われる原発を新設しようという話まで飛び出した。中間処理施設はおろか最終処分場問題が解決しないのに、どの口でそんなことを言うのか、と思うようなことが冒頭発言で複数のパネリストから提起された。
それだけでも十分衝撃的だったのだけど、質疑応答では卒倒しそうなやりとりがあった。「核を責任ある管理下に置く体制がない国にまで、原発を輸出しようとしている国があるのは問題だ」との指摘は完全スルー。「ウクライナ戦争で明らかになったように、原発は空から攻撃されたら通常兵器を核兵器化する。対策はあるのか?」との質問には、パネリストのアメリカ人は「9.11のあと航空機が衝突しても、原子炉が耐えられるような安全基準に変えたので大丈夫だ」と、完全に議論のすり替えで回答。落ちることは基本想定しておらず、軽量化のかぎりを尽くして作られた航空機が落ちてくるのと、標的の破壊を目的として作られた爆弾を同列に語るってどうよ。じゃあ日本上空は爆弾が飛び交ってるって思わなきゃいけないのか?聞いてて、手がプルプルしてきた。
が、そんなのは序の口だった。その後答えた日本人のパネリストが、「そうされないために反撃能力を持つ、それが最大の抑止だ」と言い放った。「日本は核兵器には興味はないが、原子力潜水艦を日本海や東シナ海に展開して、攻撃されたらその潜水艦から基地を攻撃する体制ができれば、原子力発電所への攻撃は抑止できる」と。
えぇぇぇぇぇ〜!?!?
原発再稼働のために、敵基地能力が必要?一体どう言う発電なんだよ、太陽光でも風力でも安全に発電できるってぇのに。脳味噌が沸騰しそうになった。そしてその日本人はこう続けたのである「そうやって日本が原発で発電すれば、余ったLNGをヨーロッパに融通できる」って。
えええぇぇぇ〜!?
原発やめてロシアのガスに依存して、自ら今の状況を引き起こしたヨーロッパのために、どうして日本が原発再稼働してLNGを融通してやらなきゃならないんだよ。ヨーロッパが高いガス代払うか、さもなければ原発再稼働すりゃいいだけの話じゃん。
さすがアベ友、愛国者を装った売国奴である。二度とこの会議には関わるまいと思った。この会議はそのうち公式サイトで全ての音声を公開するらしいので、バラしてもいいかなぁと思い、珍しく仕事の内容を書きましたとさ。
一夜明けて、トホホな気分。
これも安倍の遺産ですか。
言葉がないわ。
でしょ?
コイツらみんな北に拉致されちまえぃっと思ったkebaでした。