我が家の海外旅行としてはかなり短かった今回の旅、あっという間に最後の日がやってくる。
空港までの車の手配もやっておかねば、と前日の朝、出かける前にフロントに聞いてみた。07:30ドブロヴニク空港発の便に乗るのに、「5時45分にはホテルを出ねば」という。空港までは30分だし、最初の便はザグレブまでの国内線だし、どうしてそんなに早く出ろって言うんだろうと解せない。タクシーの予約をすることすら躊躇してしまった。来たときに乗ったタクシーの運転手から「帰るときにはご用命ください」と名刺をもらってたので、それを差し出して「この人を予約したいけど、どう思う?」と聞いてみた。「タクシーの運転手は沢山いるので、評判なんてわからないよ」と苦笑。ってことは悪い評判もないのか、と思っていたら「ホテルの車もある、金額にしてタクシーより10ユーロ高いだけ、チェックアウトのときにカードで支払い可能」と、またあのにこりともしないフロントのスタッフ。「そっか~、考えとくね~」と返事。「考えておいてね~」と返されたので、「そ~だね~、飲んで、食べて、考えとくわ~」みたいな会話で、笑ってその場を立ち去った。
「カードで支払いが可能」っていうのは魅力である。旅が終わりに近づいて、手持ちの現金が少なくなって追加の両替をどうするか考えないではないところだったので、差額が10ユーロくらいしか違わないなら良心的、ここはホテルカーを頼んで現金は使い切ってしまおうと決めた。昼食を終えて一旦ホテルに戻ったときに、ホテルカーを5時45分に予約した。と同時に「朝食は抜きになっちゃうんだよね、、、」とだめ元でプレッシャーかけてみたところ、「お弁当作ってあげるよ」。愛想は悪いかもしれないけど、相手の立場に立ってしっかりサービスを提供してくれる。クロアチア人は、素朴なポルトガル人から愛想を取ったような感じ(?)だなぁ。
ということで、8月10日の朝がやってきた。写真は日の出前の旧市街、ホテルのバルコニーから撮ったドブロヴニク最後の一枚。
チェックアウトを済ませて、お弁当の入った紙袋を2つ渡されて、ひげを剃ってポニーテールにしたウィリー・ネルソンみたいなドライバーの運転で空港に向かった。出だしは順調「最後の旧市街の眺めだよ~」と言われて後ろを振り向いて、ドブロヴニクに別れを惜しんでいた。が、ほどなく行く手に長い車列、そして減速、停車、駐車。「こういう事故は航空会社にも伝わってるだろうから、出発を10分くらいは遅らせるはず」「フランクフルトでそれだけ待ち時間があれば乗り継ぎに失敗したりしないさ」なんて話しをしていた。あたしたちもまだ余裕があったので、お弁当に入っていたヨーグルトを食べたりして待っていた。が、車の列は動く気配は皆無、後ろの車の列も長くなる一方。
警察車両が後ろから現場に向かって行ったり、時おり対向車があるのを見て、ドライバーは「良い兆候、ほどなく流れ出すのではないか」という。ラジオをつけたままにしたり、電話をかけたり、同じく立ち往生している他の車のドライバーと立ち話しして情報収集につとめていたけど、何の展開もない。帰国予定日の翌日(12日月曜日)の朝から仕事を入れていたので、あたしはどの段階で「帰れません」と連絡を入れようか考え始めていた。そのうち反対方向からスクーターに乗ってやってきたおっさんと話しをするやいなや、ドライバーが車に戻ってきて「この先100メートルくらいのところが事故現場で、死亡事故らしいので時間がかかるらしい。合流地点が事故現場より空港寄りであることに賭けて、迂回路を使ってみる」と、ドブロヴニク方向に戻り始めた。
車1台がやっと通れるような山道を、同じように考えて迂回する車の列に加わり、対向車をかわすためのろのろ運転ながらも一山越えて、別の集落に入った。そこからは舗装路になりスムーズなドライブ。ドライバーは、合流地点が空港寄りだったことを確認した時点で、出発の15分前には空港に到着できる、カウンターに一番近いところに車を止めてあげると言ってくれた。そしてそれらがすべて「現実」となる。クロアチア航空のカウンターに着いたのは7時15分、ゲートが2つしかない小さな空港だったから迷うことすら出来ない(苦笑)。ドブロヴニクからザグレブ経由でフランクフルトまではクロアチア航空で、そこからはルフトハンザで関西国際空港へと乗り継ぐところまでをチェックイン。保安検査を済ませてゲート前で搭乗を待った。なんともスリリングな「脱ドブロヴニク記」である。ったく、なんでこうあたしたちの旅はふつ~じゃないことが起こるんだろう。
シンプルだけど美味しかった。「間に合った」という調味料つき。ザグレブまでは一時間弱、離陸が少々遅れたので、ザグレブでの国際線への乗り継ぎには40分しかなく、同じクロアチア航空だけどどうなるのかなと思っていたけど、国内線と国際線は同じ建物内にターミナルがあり、「国際線はこちら」の看板の下にイミグレーションがあるというシンプルさで拍子抜け。あまり先回りして悩んでも仕方がないらしい。
おまけに搭乗してびっくり、ドブロヴニクからの便と同じキャビンアテンダントが「いらっしゃいませ」(笑)。入れ替わったのはお客さんだけなのであった。作ってもらったお弁当(一人分ヨーグルト、オレンジジュース、果物2種類、クロワッサン2個)は、結局ヨーグルトに手を付けただけで車に残してきてしまったけど、結果的にこの日は朝食を二度も食べた(笑)
フランクフルトでは新聞を読んだりおしゃべりしたり軽食をとったりして過ごし、8月11日朝7時半に関西空港に戻ってきた。入国手続きを済ませ荷物をピックアップし、国内線ターミナルに移動して羽田行きにチェックイン、乗り継ぎの時間にかなり余裕があったので、主人は関空でうどんを食べていた。あたしはタブレットに入れて持参していた月曜日からの資料に目を通して過ごした。そして、搭乗時刻が迫ったころ思い出したように、肉まんとか明石焼といったクロアチアに行ったのに関西土産まで購入という狼藉を働いたのであった。
旅の終わりはいつもちょっと寂しい。でも、楽しい思い出が詰まった遊び疲れた体を全日空の羽田行きのシートに沈めて、「またがんばって働いて、またいい休みを過ごそう」と思ったkebaneco一族でありました。
空港までの車の手配もやっておかねば、と前日の朝、出かける前にフロントに聞いてみた。07:30ドブロヴニク空港発の便に乗るのに、「5時45分にはホテルを出ねば」という。空港までは30分だし、最初の便はザグレブまでの国内線だし、どうしてそんなに早く出ろって言うんだろうと解せない。タクシーの予約をすることすら躊躇してしまった。来たときに乗ったタクシーの運転手から「帰るときにはご用命ください」と名刺をもらってたので、それを差し出して「この人を予約したいけど、どう思う?」と聞いてみた。「タクシーの運転手は沢山いるので、評判なんてわからないよ」と苦笑。ってことは悪い評判もないのか、と思っていたら「ホテルの車もある、金額にしてタクシーより10ユーロ高いだけ、チェックアウトのときにカードで支払い可能」と、またあのにこりともしないフロントのスタッフ。「そっか~、考えとくね~」と返事。「考えておいてね~」と返されたので、「そ~だね~、飲んで、食べて、考えとくわ~」みたいな会話で、笑ってその場を立ち去った。
「カードで支払いが可能」っていうのは魅力である。旅が終わりに近づいて、手持ちの現金が少なくなって追加の両替をどうするか考えないではないところだったので、差額が10ユーロくらいしか違わないなら良心的、ここはホテルカーを頼んで現金は使い切ってしまおうと決めた。昼食を終えて一旦ホテルに戻ったときに、ホテルカーを5時45分に予約した。と同時に「朝食は抜きになっちゃうんだよね、、、」とだめ元でプレッシャーかけてみたところ、「お弁当作ってあげるよ」。愛想は悪いかもしれないけど、相手の立場に立ってしっかりサービスを提供してくれる。クロアチア人は、素朴なポルトガル人から愛想を取ったような感じ(?)だなぁ。
ということで、8月10日の朝がやってきた。写真は日の出前の旧市街、ホテルのバルコニーから撮ったドブロヴニク最後の一枚。
チェックアウトを済ませて、お弁当の入った紙袋を2つ渡されて、ひげを剃ってポニーテールにしたウィリー・ネルソンみたいなドライバーの運転で空港に向かった。出だしは順調「最後の旧市街の眺めだよ~」と言われて後ろを振り向いて、ドブロヴニクに別れを惜しんでいた。が、ほどなく行く手に長い車列、そして減速、停車、駐車。「こういう事故は航空会社にも伝わってるだろうから、出発を10分くらいは遅らせるはず」「フランクフルトでそれだけ待ち時間があれば乗り継ぎに失敗したりしないさ」なんて話しをしていた。あたしたちもまだ余裕があったので、お弁当に入っていたヨーグルトを食べたりして待っていた。が、車の列は動く気配は皆無、後ろの車の列も長くなる一方。
警察車両が後ろから現場に向かって行ったり、時おり対向車があるのを見て、ドライバーは「良い兆候、ほどなく流れ出すのではないか」という。ラジオをつけたままにしたり、電話をかけたり、同じく立ち往生している他の車のドライバーと立ち話しして情報収集につとめていたけど、何の展開もない。帰国予定日の翌日(12日月曜日)の朝から仕事を入れていたので、あたしはどの段階で「帰れません」と連絡を入れようか考え始めていた。そのうち反対方向からスクーターに乗ってやってきたおっさんと話しをするやいなや、ドライバーが車に戻ってきて「この先100メートルくらいのところが事故現場で、死亡事故らしいので時間がかかるらしい。合流地点が事故現場より空港寄りであることに賭けて、迂回路を使ってみる」と、ドブロヴニク方向に戻り始めた。
車1台がやっと通れるような山道を、同じように考えて迂回する車の列に加わり、対向車をかわすためのろのろ運転ながらも一山越えて、別の集落に入った。そこからは舗装路になりスムーズなドライブ。ドライバーは、合流地点が空港寄りだったことを確認した時点で、出発の15分前には空港に到着できる、カウンターに一番近いところに車を止めてあげると言ってくれた。そしてそれらがすべて「現実」となる。クロアチア航空のカウンターに着いたのは7時15分、ゲートが2つしかない小さな空港だったから迷うことすら出来ない(苦笑)。ドブロヴニクからザグレブ経由でフランクフルトまではクロアチア航空で、そこからはルフトハンザで関西国際空港へと乗り継ぐところまでをチェックイン。保安検査を済ませてゲート前で搭乗を待った。なんともスリリングな「脱ドブロヴニク記」である。ったく、なんでこうあたしたちの旅はふつ~じゃないことが起こるんだろう。
ドブロヴニクからザグレブへの便で出た朝食
シンプルだけど美味しかった。「間に合った」という調味料つき。ザグレブまでは一時間弱、離陸が少々遅れたので、ザグレブでの国際線への乗り継ぎには40分しかなく、同じクロアチア航空だけどどうなるのかなと思っていたけど、国内線と国際線は同じ建物内にターミナルがあり、「国際線はこちら」の看板の下にイミグレーションがあるというシンプルさで拍子抜け。あまり先回りして悩んでも仕方がないらしい。
ザグレブ空港の国際線ゲート付近
おまけに搭乗してびっくり、ドブロヴニクからの便と同じキャビンアテンダントが「いらっしゃいませ」(笑)。入れ替わったのはお客さんだけなのであった。作ってもらったお弁当(一人分ヨーグルト、オレンジジュース、果物2種類、クロワッサン2個)は、結局ヨーグルトに手を付けただけで車に残してきてしまったけど、結果的にこの日は朝食を二度も食べた(笑)
ランクフルトへの便で出た朝食、カラフルで元気が出そう
フランクフルトでは新聞を読んだりおしゃべりしたり軽食をとったりして過ごし、8月11日朝7時半に関西空港に戻ってきた。入国手続きを済ませ荷物をピックアップし、国内線ターミナルに移動して羽田行きにチェックイン、乗り継ぎの時間にかなり余裕があったので、主人は関空でうどんを食べていた。あたしはタブレットに入れて持参していた月曜日からの資料に目を通して過ごした。そして、搭乗時刻が迫ったころ思い出したように、肉まんとか明石焼といったクロアチアに行ったのに関西土産まで購入という狼藉を働いたのであった。
旅の終わりはいつもちょっと寂しい。でも、楽しい思い出が詰まった遊び疲れた体を全日空の羽田行きのシートに沈めて、「またがんばって働いて、またいい休みを過ごそう」と思ったkebaneco一族でありました。
それにしても機敏な対応の運転手氏、よかったですね。
普通の景色も、なんでもないことも
みんな特別なものに変化してました。
いいなあと思っていたら、最後には関西土産の念押しをしていただきました(笑)
明石焼き大好き。肉まんは551ですか(笑)
我が家は絶対また行きますっ!
肉まんは蓬莱でしたよ、551って書いてなかったけど
違うものなんでしょうか・・・?
一緒と思っていましたが、別会社のようですね。詳しくわかりませんが。
551蓬莱が「スーパーで販売してません」「冷凍販売はしてません」って(笑)
混同してしまった「お上りさん」でした、えへへ。
でも、美味しかったですよ