秋仕様

土曜日に寝具を秋仕様に切り替えた。昼間はそこそこ気温が上がるけど、肌掛けと綿毛布で寒くて目が覚めちゃう。普通の掛け布団と綿毛布の組み合わせに変更。偵察にやってきたケバさん、最初は「あんた、あたいの匂いのついた布団をどうするつもりよ」って怒ってたけど、、、

布団の厚みが増してふかふかになったのを実感したら

あら、これ、気持ちいいじゃない、さっきの発言撤回してあげてもいいわよ

と、ペロリと舌を出しておられました。ケバさんに苦手な冬（っていうかこのお方は夏もとても苦手でいらっしゃるのだが）をどうやって乗り切ってもらうか、シモベはいろいろと知恵をしぼるつもりですよ～。


ところで、ノーベル賞の話が盛り上がってるけど、そういう最先端を突っ走る人たちじゃなくていわゆる、「技術者」が日本には圧倒的に不足しているという話を聞いて恐ろしくなった。そういえば最近停電が起こったり通信障害が起こったりする頻度が高くなっている気がする。どこぞの国がサイバー攻撃を仕掛けてるんじゃないといいなぁと思ってたけど、技術者不足＆基本技術不足だとすると、それよりもっと怖い。

以前は地方の国立大学は研究機関としてのみならず、日本の産業を支える技術者を多数育成する機能を果たしてきたけれど、政府がグローバルなんとやらという国際的なランキングの上位を目指す大学に多く助成金を配分するようなシステムを導入したり、そもそも教育に対する予算配分を減らし続けていることから、地方の国立大学の校舎もボロボロ、施設も時代遅れ、というこれでも世界代3位の経済大国か？な状態だという。

さらには学校の先生ってどうやら全知全能であることをベースにプログラムが組まれているらしく、コンピューターとかスポーツとか、極めて専門性の高いことを教えるべき授業や安全配慮を専門に学ばなければ危険でさえもある授業も、付け焼き刃でどっかから教わってきた教師が教えているという。全くもって本末転倒である。これじゃあアホくさくて生徒もやってられないし、興味を持てたかもしれない分野に対する興味も冷めてしまう。割り切ればいいだけだ、教科は教えられるけどコンピューターは無理だ、みたいに。それに最初から本物に触れさせないってど～ゆ～こと、そんなところでケチるなよ、あたし税金払ってんですけど。

一億総活躍社会などというわけのわからんキャッチコピーを作って、前の３本の矢のうち２本を使わないうちに新３本の矢とか言ったりしないで、国民一人一人が持つ潜在能力を最大限に活かせるような社会づくりには、まずは教育そして教育、次に教育、ではないかと危機感を持ってそう感じる。世界ランキングとかノーベル賞とかいう前に、親の所得が子供の将来を決める社会から、努力して実力を発揮して一人一人が輝ける社会にしないことには、日本は１億人の人口を確保できたとしても凋落の一歩をたどるだけだ。

日本に存在する底なしの資源は、太陽光や地熱などの再生可能エネルギーと日本人の脳力だと思う私は、勉強ができなかったなんてレベルじゃなくて勉強をしなかった人が首相をやり、類は友を呼ぶ状態の人たちが大臣をやってるこの国の将来が不安で仕方ない。ノーベル賞受賞者にお祝いの電話をかけくらいなら、その会話の中で親の収入のために学業を諦める子供が日本からいなくなり、体が不自由だったとしても社会の一員として輝ける社会にしますと、約束くらいしてみたらどうだ。ま、それには努力して学ぶことの価値がわかる人が政治をやってなきゃ無理だろうな、と思う暗ぁ～い気分のあたし。