台北の花博

原発事故は今まで大事故と言われていたスリーマイル島やチェルノブイリでも10日以内に落ち着いたのに比べると「現在進行形」の状態だったため、支援を申し出てくれたのが一番早くなおかつ一番額が大きい台湾ですら、日本からの便の乗客は放射線探知機を通って入国させられた。ちなみに、ひっかかった人には、ガムテープのようなもので体をぺたぺた叩くだけで入国が許されるそうで、それって一体なんなんざんしょ？とも思ったけど。

会議の出席者からは様々なお見舞いの言葉を頂いた。スリランカのじいさまから「ヒロシマ・ナガサキの国が今度は原発で、お気の毒に」と同情され、日本は原発事故で全国民が被ばくしたかのような状態であると固く信じている様子に、いくら間違っているとはいえ訂正するのも難しそうで返答に困った。大阪に逃げてレポートを続けていたり、Twitterを情報源にしている海外メディアもあるようなので、海外の人が受け取っている情報が本当に正確なのか疑問が大きく、またニュースとしての扱いが小さくなると使われる言葉もコンパクトになり、それがさらに不正確さに拍車をかける可能性がある気がして、風評被害には果てしないものがあると感じた出張でもあった。

会議が終了した翌日、わざわざ台北に来てもらったのになにも見ないで帰るのは、ってことで出席者のためのエクスカーションが用意されていた。その一環で訪問したのが、4月25日まで開催されている花博。市内中心部から少し北のほう、キールン川の河川敷付近の広大な敷地で開かれている。

サッカースタジアムを会場にリフォームして、内部では蘭を展示している展示館
　

会場内を案内してくださった方によると、台湾は切り花輸出量世界第3位だそうだ。それにしても人が多くて、我々は特別待遇で並ばなくても入れたのだけど、好天に恵まれ気温も上がった木曜日、行列しているだけでも体力を奪われそうだった。花博のテーマの一つがエコ。

エコのコンセプトを具現化したというパビリオンがこれ
　　

ペットボトルをリサイクルしてブロックのように作り直したものからできている
こんなかんじに

ガーデニングコンテストも開かれており、一位が台湾風、タイ風と日本風が二位を争っているらしい
　

写真は２位のタイのお庭と、よ～わからんコンセプトのカナダの庭。ピンクの巨大物体はサーモンをかたどっていて（カナダエスキモーのアート風？）中に入れる仕組みになっていた。

コンテストとは別にいろんなお庭があり、最初から有った植物を活用していたり
　

仕事とはいえ、それなりに楽しかった。唯一かなり日焼けしてしまったのが残念、もうちょっと真剣に日焼け対策しておけばよかったぁ～。