テレビつけてうんざりするのは、あいかわらず政権無能無策論を繰り返す報道と、協力もせず批判ばかり繰り返す野党と、政治家としてとうの昔に終わってる人達が暗躍して内部崩壊しそうな与党という、誰一人として建設的でなく、他人の運命に影響力を持ちうる人ほど自分の利益確保に走る、とてもじゃないけど「オールジャパン」とは程遠い状況を思い知らされる現実。今の日本は、一生懸命節電して義援金やボランティア活動する国民と、現地で激務に当たっている人達の精神力だけが頼りなのか?日本という国のシステムは一体どうなってるんだ?報道の自由って、安全な場所にいる高給取りのくせに被災者の代表者面して政権を非難するためにあるのか?みたいな。すっごく単純化してますけど、てへ。
内田樹氏のブログ内田樹の研究室に、「「未曾有の災害のときに」と題された3月13日のエントリーがある。ご自身が阪神大震災で被災者として感じたことをもとに、「安全なところにいるもの」の基本的なふるまいかたについて自戒を込めて書かれたとある。部分的に転載してみる。
(1)寛容
こういう状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思う。いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべきときであり、他責的なことばづかいで行政や当局者の責任を問い詰めたり、無能力をなじったりすることは控えるべきだ。「安全なところにいる人間」と「現地で苦しんでいる人間」を差別化して、「苦しんでいる人間」を代表するような言葉づかいで「安全なところにいる人間」をなじる人間がいる。被災者の苦しみを自己利益のために利用していることに他ならない。自制して欲しい。
(2)臨機応変
平時のルールと、非常時のルールは変わって当然である。こういうときこそルールの「弾力的運用」ということに配慮したい。
(3)専門家への委託
オールジャパンでの支援というのは、ここに「政治イデオロギー」も「市場原理」も関与すべきではない、ということである。自然資源、社会的インフラ、あるいは制度資本については、管理運営を専門的知見に基づいて統御できる専門家に「委託」すべきであり、これを政治的理念の実現や市場での取引の具に供してはならないという考え方のことである。
災害への対応は何よりも専門家に委託すべきことがらであり、いかなる「政治的正しさ」とも取引上の利得ともかかわりを持つべきではない。私たちは私たちが委託した専門家の指示に従って、整然とふるまうべきだろう。
以上三点、「寛容」、「臨機応変」、「専門家への委託」を、被災の現場から遠く離れているものとして心がけたいと思っている。
私は内田先生の存在を台北からの帰りの便で読んだ週刊誌で知った。東日本大震災前のこの方の活動は全く知らないし、疎開の勧めなど、この方のご意見に全部賛成というわけではない。でも、この3点に関しては震災以降感じていたことを端的に表すとこういうことなんだぁ~と、自分の考えを纏めていただいたようで納得した。菅首相だから協力できないとか言っている自民党や、内部から菅おろしの声を上げる民主党小沢派にあさましさを感じるのはこういうことなんだと思った。
少なくとも今の内閣は「逃げて」はいない。誰にとっても初めてのことであり、情報提供が後手に回っていたり、こういう状況に対する制度がなかったために不備も生じているが、その職責を全うしようと努力してはいる。逃げているのは協力を呼び掛けられてそれを断った野党各党ではないか。同じ政権与党にありながら逃げていない人達を後ろから斬るような行動をとっている民主党の一部議員ではないか。
原子力村からの献金や利権の見返りで潤っていた自分の立場への逆風を防ぐために、菅首相が国民のためになっていないなどという勝手な理論を持ちだしているのではないか?そういうことが一体国民にどういうメリットがあるのか?ここで菅首相を下ろして、いままで原子力推進をしてきた自民党や元自民党の他党議員に主導権を渡してしまったら、今までの原子力政策の欠点がうやむやにされるだけだ。そしてこの人災から何一つ学ぶことをせず、復興・復旧利権をいいように使われるだけだ。今までの政権運営にあまりかかわっていなかった現内閣が事態収拾に当たるほうが、「臨機応変」においても、「専門家への委託」においても、少なくとも「隠さねばならないものがある人達」に対応させるよりも、国民にとってのメリットが大きいと感じる。この機に乗じて自分の利益を拡大するために動く、その優れた嗅覚を別のものに使ってほしいような輩、被災者の苦しみを自己利益に転じようとする卑劣な輩に対しては、国民は断じて「寛容」であってはならないと思う。
とにかく、大連立はいらないけど、被災者と原発事故を眼の前にして、団結して仕事してよ。監督が嫌いだってぇ~、あのね~、日本代表は監督も戦術も選べないけど与えられた環境でベスト尽くして結果出してんですけど、あ~たたちよりはるかに若いのに。恥ずかしくないの?うちの猫らだってご飯欲しい時は、シモベが根負けするまで結束して闘いますけど。
内田樹氏のブログ内田樹の研究室に、「「未曾有の災害のときに」と題された3月13日のエントリーがある。ご自身が阪神大震災で被災者として感じたことをもとに、「安全なところにいるもの」の基本的なふるまいかたについて自戒を込めて書かれたとある。部分的に転載してみる。
(1)寛容
こういう状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思う。いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべきときであり、他責的なことばづかいで行政や当局者の責任を問い詰めたり、無能力をなじったりすることは控えるべきだ。「安全なところにいる人間」と「現地で苦しんでいる人間」を差別化して、「苦しんでいる人間」を代表するような言葉づかいで「安全なところにいる人間」をなじる人間がいる。被災者の苦しみを自己利益のために利用していることに他ならない。自制して欲しい。
(2)臨機応変
平時のルールと、非常時のルールは変わって当然である。こういうときこそルールの「弾力的運用」ということに配慮したい。
(3)専門家への委託
オールジャパンでの支援というのは、ここに「政治イデオロギー」も「市場原理」も関与すべきではない、ということである。自然資源、社会的インフラ、あるいは制度資本については、管理運営を専門的知見に基づいて統御できる専門家に「委託」すべきであり、これを政治的理念の実現や市場での取引の具に供してはならないという考え方のことである。
災害への対応は何よりも専門家に委託すべきことがらであり、いかなる「政治的正しさ」とも取引上の利得ともかかわりを持つべきではない。私たちは私たちが委託した専門家の指示に従って、整然とふるまうべきだろう。
以上三点、「寛容」、「臨機応変」、「専門家への委託」を、被災の現場から遠く離れているものとして心がけたいと思っている。
私は内田先生の存在を台北からの帰りの便で読んだ週刊誌で知った。東日本大震災前のこの方の活動は全く知らないし、疎開の勧めなど、この方のご意見に全部賛成というわけではない。でも、この3点に関しては震災以降感じていたことを端的に表すとこういうことなんだぁ~と、自分の考えを纏めていただいたようで納得した。菅首相だから協力できないとか言っている自民党や、内部から菅おろしの声を上げる民主党小沢派にあさましさを感じるのはこういうことなんだと思った。
少なくとも今の内閣は「逃げて」はいない。誰にとっても初めてのことであり、情報提供が後手に回っていたり、こういう状況に対する制度がなかったために不備も生じているが、その職責を全うしようと努力してはいる。逃げているのは協力を呼び掛けられてそれを断った野党各党ではないか。同じ政権与党にありながら逃げていない人達を後ろから斬るような行動をとっている民主党の一部議員ではないか。
原子力村からの献金や利権の見返りで潤っていた自分の立場への逆風を防ぐために、菅首相が国民のためになっていないなどという勝手な理論を持ちだしているのではないか?そういうことが一体国民にどういうメリットがあるのか?ここで菅首相を下ろして、いままで原子力推進をしてきた自民党や元自民党の他党議員に主導権を渡してしまったら、今までの原子力政策の欠点がうやむやにされるだけだ。そしてこの人災から何一つ学ぶことをせず、復興・復旧利権をいいように使われるだけだ。今までの政権運営にあまりかかわっていなかった現内閣が事態収拾に当たるほうが、「臨機応変」においても、「専門家への委託」においても、少なくとも「隠さねばならないものがある人達」に対応させるよりも、国民にとってのメリットが大きいと感じる。この機に乗じて自分の利益を拡大するために動く、その優れた嗅覚を別のものに使ってほしいような輩、被災者の苦しみを自己利益に転じようとする卑劣な輩に対しては、国民は断じて「寛容」であってはならないと思う。
とにかく、大連立はいらないけど、被災者と原発事故を眼の前にして、団結して仕事してよ。監督が嫌いだってぇ~、あのね~、日本代表は監督も戦術も選べないけど与えられた環境でベスト尽くして結果出してんですけど、あ~たたちよりはるかに若いのに。恥ずかしくないの?うちの猫らだってご飯欲しい時は、シモベが根負けするまで結束して闘いますけど。
私はkebaさんのように上手く言えませんが、小沢さん本人には政治家として、この難局に立ち向かえる胆と決断を持った人だと私は思っています。
昨日のニコニコ動画で配信された座談会の内容の書き起しをご覧になって戴けますか?
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-979.html
彼がニコ動でしゃべりまくってるのは知っていましたが、スクリプトを見たのは初めてです。
そして、、、
小沢さんは主人の母の実家の町内のご出身なので、
そんなに高く評価していただけているのは嬉しい限りです(笑)
あたしは、、、小沢さん個人をどのように評価してよいのかわかりませんです。
が、昨日の座談会に限って言えば、具体的なのは菅内閣の対応に対する批判部分だけで、
自分だったらどうするか?という話は「決断が必要」以外に、何も出てないと感じました。
何を決断するのか、何をどうしたいのか
それを言わないで決断・決断って(苦笑)。
そういう人について行って大丈夫なんでしょうかね?
それに、彼の「政治家としての決断」というくだりは、
国民のために不人気を承知で何らかの対策を講じるというより、
内閣不信任案に賛成するというふうにしか読み取れませんでした。
うがった見方でしょうか?
いずれにせよ、実行に耐えうる具体策をお持ちなら、
今そこにある危険に手をこまねいてニコ動なんかで話してないで
何十回でも何百回でも何万回でも党内行脚して
「こうすべき、こうしたい」という議論をしてほしいです。
民主党のセンセイもアホばかりじゃないでしょうから、
ご意見がまっとうで実行可能であれば賛同者が出てくると思います、
こんな危機的状況なんですから。
それを飛び越してネットでしゃべるのは
派閥の結束のためにやっているだけにしか思えず、
本物の政治家としては順番が違うと、私は思います。
それゆえ、外に向かって内部批判することで存在感を増す小沢派に期待するものは何もありません。
そんなに菅首相の政策が嫌なら死ぬ気で党内説得して欲しい、
それをどんなにやってもダメだったら外向きに党内批判してくれ、と思います。
今の状況が国際的に不信感を持たれているというなら、
この状況でも一つになって国民のために働けない政治家には、嘲笑の渦が起こると思います。
個人的には「国民が」とか「諸外国が」とかいう、自分以外の主語で誰かを批判する政治家は信じられません。
旦那殿の言うことにはフィルターをかけて聞くのに、kebaさんのおっしゃることはすんなり入るのですよ~(笑)
kebaさんの洞察力・判断力・行動力・表現力には深い敬意を表し、もしkeba党が結成されたら、真っ先に党員になります(笑)
只小沢さんの評価に対しては少し違う気がしています。
主張ははっきりすべきとの欧米流の考え方と、古武士のように考えを腹に持った日本的な考え方との違いかな?とも思えるのですが・・・・
少なくともニコ動の中での「決断」は私は感じ取ることが出来ました。
「することはし、言うべき事は言っているのに、マスコミがある一部分だけを切り取って報道し真実を伝えていない」とは旦那殿の弁ですが、人の悪口を決して言わない彼に歯がゆさを感じもします。が、今回は「動かざるごと山の如し」の山が漸く動いてくれたのかと期待感がいっぱいです。
国会は立法府、国会議員は立法活動で評価されるべき、
未曾有の大災害のときに、後世から「あの時のあの法律のおかげ」っていわれるような法律をタイムリーに作ってほしい、
そのためのビジョンを国会の場でたたかわせてほしい。
と、切に願っています。
それはどの議員がとかどの大臣がっていう問題じゃなく
政治が国民のお荷物じゃないことを示してほしいと思っているっていうか。。。
この国難の時に山が動いて期待に違わぬ仕事をしてくれれば
きっと明るいニュースになるでしょうね。
twitterで知ったのですが原発推進学者が次々と懺悔し始めたらしいですね。
なぜ今更このような懺悔をし始めたのか。当然、政府が福島第1原発事故を国際原子力事故評価尺度(INES)の評価で最悪のレベル7としたことと関連しているはずだ。政府が公式に「大量の放射性物質をばら撒いてしまいました」と認めた後、楽観的な意見を述べるほどバカではなかったってことだけだ。つまりは自分の保身のためだけでしかないのだろう。そういう人だから御用学者になれるのだ(爆)
今日はちょっと多めにおやつをあげることにします。
今頃になって懺悔なんざぁ聞きたくないですね。
でも、電力御用学者の次は御用メディアや御用政治家にも懺悔してもらいたいかも。
今の地域独占制度の電力会社って、
発電のための燃料とか建設資材の購買量が半端じゃないので
電力会社と商売したい人たちにとっては神にも等しい大口顧客、
そうやって発電した電気は特定の地域で競争もなく独占的に販売するわけだから、
電力会社には頭を下げねばならない相手がいないんです。
そうやって稼いだ利益をメディアや研究者や政治家のスポンサーになることで
言論統制・理論武装・制度歪曲を進めてきた。
そういうのを改めない限り、原子力発電を止めようが何をしようが
結局同じような慢心事故は繰り返されると思います。
原子力技術とか放射線学とかいう学問の問題というより
制度がおかしかったってことなんだと思うのです。
今回のことを「地震と津波がダブルできた想定外」とかいう言い訳で片付けさせないようにせねば。