怖れていたことが現実になってしまいました。
湯川遥菜さん、後藤健二さんのご冥福をお祈りいたします。
若いお二人がこれから生きたであろう日々を思うと、胸が痛みます。
今回の残虐な事件は、決して赦すことができません。
安倍首相は
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携していく」
と語っています。
菅官房長官は、「イスラム国」に対して「罪を償わせる」とした首相発言について
次のように語っています。
「(米軍主導の有志連合による空爆に協力することは)全くない。
今回の事案への対応は別問題だ」
テロに対して、私たちは恐怖や怒りを覚えます。
だが今回のことで、集団的自衛権の行使へと一気に加速することを、私は危惧します。
今回初めてイスラム国は、「日本政府が有志連合の戦争に参加するという無謀な決断をした」
とのメッセージを流しました。
2015年1月21日の追記3に書きましたが、
カイロでの安倍首相の演説を、「イスラム国」は誤った解釈をしたと捉え、
また今回のメッセージを全く根拠のないことと捉えるだけでよいのでしょうか
日本とイスラエルの国旗を背にしての、ネタニヤフ・イスラエル首相と安倍首相の
共同会見に、多くの人は違和感を覚えたのではないでしょうか。
中東問題は永年にわたり、民族や宗教、大国のそれまでの思惑などが絡み合い、
とても複雑です。
歴史的にシオニズムや、旧約聖書にまで遡っても、理解しがたいことが多いです。
こうした国々との外交は、デリケートな問題が起こりやすく、誤解されないよう
慎重に慎重に行われるべきだと、私は思います。
もちろん、今回の「イスラム国」とアラブ諸国とは別のものではありますが、
イスラエルとアラブ諸国のどちらにも、充分配慮すべきだと思います。
今回の安倍首相の中東訪問は、こうしたことを意識したものだったでしょうか。
また昨年から武器をめぐり、日本とイスラエルの関係が密になったことを、
アラブ諸国はどう捉えているでしょうか。
2014年10月8日の私のブログ「ドキュメント"武器輸出" 防衛装備移転の現場から」
にも書きましたが、再度、一部を載せます。
「武器輸出三原則」により、日本は40年にわたり武器の輸出を実質的に禁止してきた。
それが今年(2014年)4月、「防衛装備移転三原則」が閣議決定された。
この新三原則の決定で、これまで例外とされてきた防衛装備品の輸出や、
各国との共同開発が一定の条件のもとで認められることになる。
6月、パリ近郊で、武器や警察向けの装備を集めた世界最大規模の国際武器見本市
(ユーロサトリ2014)が開催され、日本は戦後初めて専用展示ブースを設ける。
防衛省装備政策課・堀地徹課長が、ブースや人の間を笑顔を振りまきながら回り、
日本の防衛装備を世界にアピールしてゆく。
イスラエルの無人機「ヘロン」に関心を持ち、フランスとは長時間にわたって交渉する。
次の言葉から、堀地課長の高揚感が伝わってくる。
「国でやっぱりPRしているということは、フラッグのもとで士気も上がるし、
団結もあると思う。これをチャンスと捉えて・・・」(引用ここまで)
これもブックマークに入っていますので、ご覧ください。
●この動画は削除されてしまいました。
(2015年4月24日 記)
You Tubeで、佐藤優氏のお話を聞くことができます。
「佐藤優 集団的自衛権より重大な日本・イスラエル共同声明」をブックマークに
入れましたので是非、ご覧ください。
●この動画も削除されていました。
(2015年4月24日 記)
内容の一部は
2014年5月12日、安倍首相とイスラエルのネタニヤフ首相が「
日本・イスラエル共同声明」に署名したことにより、日本とイスラエルとの技術協力が
可能になった。
そして次期主力戦闘機F-35の共同開発では、部品の42~43%に日本の部品が
使われるという。また日本は、イスラエルの無人戦闘機の購入を検討している。
これまでアラブの国々と友好関係を築いてきた日本。
それが日本の部品を使ったイスラエルの武器で、アラブの多くの人々が殺されるような
ことになると、日本はどうなるのだろう。
私たちの知らないところで、日本は今までと全く違う国になろうとしている
のではないだろうか。
テロの恐怖を煽り、日本を戦争に近づけていくようなことは、絶対にあってはならない。
後藤さんは戦争の悲惨さを、私たちに身をもって教えてくださった。
「暴力には暴力を」ではなく、これ以上、日本人が犠牲にならないためには
どうしたらよいのか、そのために日本は中東で何をすべきで、何をすべきではないのか、
政府はこのことを慎重に考えて欲しい。
中東と日本との関係や、「イスラム国」の問題、日本の支援のあり方や集団的自衛権の問題、
後藤さんはたくさんの課題を、私たちに遺してくださいました。
歴史を見ると、絶対的な正義も、絶対的な悪もありません。
怒りに駆られて政権が強硬な政策を取り、知らない間に日本が戦争に巻き込まれるという
ようなことのないよう、外国に暮らす日本人が危険に曝されることのないよう、
日本でテロが起きることのないよう、しっかり安倍政権を監視していくつもりです。
「まさか!」「知らない間に!」では、取り返しがつかないのです。
湯川遥菜さん、後藤健二さんのご冥福をお祈りいたします。
若いお二人がこれから生きたであろう日々を思うと、胸が痛みます。
今回の残虐な事件は、決して赦すことができません。
安倍首相は
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携していく」
と語っています。
菅官房長官は、「イスラム国」に対して「罪を償わせる」とした首相発言について
次のように語っています。
「(米軍主導の有志連合による空爆に協力することは)全くない。
今回の事案への対応は別問題だ」
テロに対して、私たちは恐怖や怒りを覚えます。
だが今回のことで、集団的自衛権の行使へと一気に加速することを、私は危惧します。
今回初めてイスラム国は、「日本政府が有志連合の戦争に参加するという無謀な決断をした」
とのメッセージを流しました。
2015年1月21日の追記3に書きましたが、
カイロでの安倍首相の演説を、「イスラム国」は誤った解釈をしたと捉え、
また今回のメッセージを全く根拠のないことと捉えるだけでよいのでしょうか
日本とイスラエルの国旗を背にしての、ネタニヤフ・イスラエル首相と安倍首相の
共同会見に、多くの人は違和感を覚えたのではないでしょうか。
中東問題は永年にわたり、民族や宗教、大国のそれまでの思惑などが絡み合い、
とても複雑です。
歴史的にシオニズムや、旧約聖書にまで遡っても、理解しがたいことが多いです。
こうした国々との外交は、デリケートな問題が起こりやすく、誤解されないよう
慎重に慎重に行われるべきだと、私は思います。
もちろん、今回の「イスラム国」とアラブ諸国とは別のものではありますが、
イスラエルとアラブ諸国のどちらにも、充分配慮すべきだと思います。
今回の安倍首相の中東訪問は、こうしたことを意識したものだったでしょうか。
また昨年から武器をめぐり、日本とイスラエルの関係が密になったことを、
アラブ諸国はどう捉えているでしょうか。
2014年10月8日の私のブログ「ドキュメント"武器輸出" 防衛装備移転の現場から」
にも書きましたが、再度、一部を載せます。
「武器輸出三原則」により、日本は40年にわたり武器の輸出を実質的に禁止してきた。
それが今年(2014年)4月、「防衛装備移転三原則」が閣議決定された。
この新三原則の決定で、これまで例外とされてきた防衛装備品の輸出や、
各国との共同開発が一定の条件のもとで認められることになる。
6月、パリ近郊で、武器や警察向けの装備を集めた世界最大規模の国際武器見本市
(ユーロサトリ2014)が開催され、日本は戦後初めて専用展示ブースを設ける。
防衛省装備政策課・堀地徹課長が、ブースや人の間を笑顔を振りまきながら回り、
日本の防衛装備を世界にアピールしてゆく。
イスラエルの無人機「ヘロン」に関心を持ち、フランスとは長時間にわたって交渉する。
次の言葉から、堀地課長の高揚感が伝わってくる。
「国でやっぱりPRしているということは、フラッグのもとで士気も上がるし、
団結もあると思う。これをチャンスと捉えて・・・」(引用ここまで)
これもブックマークに入っていますので、ご覧ください。
●この動画は削除されてしまいました。
(2015年4月24日 記)
You Tubeで、佐藤優氏のお話を聞くことができます。
「佐藤優 集団的自衛権より重大な日本・イスラエル共同声明」をブックマークに
入れましたので是非、ご覧ください。
●この動画も削除されていました。
(2015年4月24日 記)
内容の一部は
2014年5月12日、安倍首相とイスラエルのネタニヤフ首相が「
日本・イスラエル共同声明」に署名したことにより、日本とイスラエルとの技術協力が
可能になった。
そして次期主力戦闘機F-35の共同開発では、部品の42~43%に日本の部品が
使われるという。また日本は、イスラエルの無人戦闘機の購入を検討している。
これまでアラブの国々と友好関係を築いてきた日本。
それが日本の部品を使ったイスラエルの武器で、アラブの多くの人々が殺されるような
ことになると、日本はどうなるのだろう。
私たちの知らないところで、日本は今までと全く違う国になろうとしている
のではないだろうか。
テロの恐怖を煽り、日本を戦争に近づけていくようなことは、絶対にあってはならない。
後藤さんは戦争の悲惨さを、私たちに身をもって教えてくださった。
「暴力には暴力を」ではなく、これ以上、日本人が犠牲にならないためには
どうしたらよいのか、そのために日本は中東で何をすべきで、何をすべきではないのか、
政府はこのことを慎重に考えて欲しい。
中東と日本との関係や、「イスラム国」の問題、日本の支援のあり方や集団的自衛権の問題、
後藤さんはたくさんの課題を、私たちに遺してくださいました。
歴史を見ると、絶対的な正義も、絶対的な悪もありません。
怒りに駆られて政権が強硬な政策を取り、知らない間に日本が戦争に巻き込まれるという
ようなことのないよう、外国に暮らす日本人が危険に曝されることのないよう、
日本でテロが起きることのないよう、しっかり安倍政権を監視していくつもりです。
「まさか!」「知らない間に!」では、取り返しがつかないのです。