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藍絞り


宮崎はもうすぐ田植え、早期水稲だ。県南部ではもう始まっているところもあるようだ。しかし、私が住む宮崎平野中心部は3月下旬がピーク。私も準備で忙しい。その合間をぬって藍染め。天気のいい日をにらみながらだ。藍染めを仕事としていた知り合いが、「人間が気持ちがいいと思う日が、染めにとってもいい。」旨の話をしてくれたことがあった。その知り合いは、道半ばで亡くなったが、多方面でも活躍していて、佐土原を舞台にした戯曲も書いて欲しいと思っていた人だった。惜しい人を亡くした。
さて、染めようと決めたその日は天気抜群。朝から気持ちよく、雲ひとつない快晴。良く染まるはずだ。私の藍染めは、知り合いのようにはいかぬ。本当のところは本藍を建てたいのだが、儲かりもしない仕事や各種ボランティア的活動で、藍に毎日つきあう暇はない。そのため、染料メーカーが開発した藍染料を使って染めている。これはこれで藍の色にも特徴があり、忙しい身にはうれしい。だが最近困っているのが布。麻布に染めたいのだが、ほとんど手に入らなくなった。お金を積めば買えるのだが、値段がこの数年で倍近くにもなってしまった。麻布は元々がそれなりの価格だったのでちょっと手が出せない。写真の布も綿に麻が混じったもので、厚さも“絞り”にちょうどよく、気に入った染め布だったが、今はメーカーカタログにも掲載なし。ということで、今回の染め布は、ずっと以前に下書きの途中で気に入らなくなり、放り出していた布。それを探し出して下書きからやり直して染めた。
違う図柄で3枚ほど染めたが、これはダメだろうと思っていたものの方がうまくいったように思う。現在パネル仕上げにしようか、それとも・・・。迷っている最中だ。いずれにしても、90×90cm・藍絞りに変わりはない。
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