日頃感じたこと、思ったこと事などを書きとめておきます。
野のアザミ
アカウミガメの産卵/2017
2017-05-29 / 自然
もうすぐ梅雨。ちょうどこの時期はアカウミガメの産卵のピークと重なる。5月の半ばになると、県内各地でアカウミガメの産卵が始まる。先日は、日南市の友人が上陸の報告をしてくれた。
ここ10年ほど、地元の海岸で産卵観察会を主催してきたが、昨年から開催をやめた。理由は、海岸の侵食とガイドの体調不良。かつては、学校の遠足や地域のレクリエーションなどが行われた自慢の砂浜海岸だった。幅が100mほどもある砂浜がまっすぐに延びていたが、侵食が進み、養浜(ようひん)や巨大なサンドパック(砂袋)対策がとられてきた。しかし、それは対症療法、抜本対策ではない。侵食は止まるはずもなく、養浜や巨大なサンドパックさえ自然の前では微々たる力。養浜の砂浜は、雨や台風で大きな凸凹をつくり、またサンドパックの一部はむき出しになり2、3mほどの崖さえつくった。そのため、観察には危険さえ伴うようになった。観察会をやめたのは、そのような痛々しい海岸を見るのが嫌になったのも理由のひとつだ。一昨年は、どうしようか本当に迷った。何回も下見に出かけ、観察場所を河口の砂浜に移すことでどうにか実現させた。ガイドも急遽別の方に頼みこんだ末の実施だった。幸運にも、観察会は大成功。河口の砂浜は、産卵適地へと変貌していた。何カ所も産卵の跡があり、この日は参加者を連れて砂浜に出るとすぐに、アカウミガメに出会えた。上陸したばかりだった。参加者は超ラッキー、幸運この上なかった。もちろんこれは夜中の話。
観察会を再開するつもりは今のところは無い。各地の産卵報告を聞き始め、昨日海岸へ出かけた。昼間の干潮時だ。河口の砂は、産卵にはもってこいに見えた。海にはサーファー10人ほど。アサリ籠を引く姿や釣り人の姿も少し。それに親子連れの姿も。潮の引いた海岸を歩いてみた。空は青空、水を含んだ部分はフワフワしてとても気持ちよかった。数百メートル歩いたところで見慣れた大きな足跡。たどると護岸のすぐそばに産卵していた。数年前までは、垂直に切り立った護岸に大波が直接ぶつかっていた所だ。その前には、大きなテットラポットがむき出しになっていた。今年は護岸の一番上まで砂が付き、テトラポットはほとんど見えず、産卵に適地となっていた。これがサンドパック側にまでずっと延びていれば・・・。
今年もアカウミガメが産卵
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