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甑島(里町の空間放射線測定局)


甑島に行く前、ネットや観光パンフなどでいろいろ情報を集めた。また観光案内所にも、電話で島のことをいろいろ尋ねた。
案内所曰く、「島にはコンビニはありません。食事処も島内の人が利用するので、事前に予約しておいた方がいいですよ。」と教えてくれた。団体だと、飛び込みでの食事は難しそうだった。それに、詳細情報を集め始めたのは、東京オリンピックの頃。ちょうど、九州でも新型コロナが増えていて、県を超えての移動は自粛が呼びかけられていた頃だ。そのためか、紹介していただいた島在住の方も、電話先でちょっと来て欲しくない感じ・・・。島は高齢者が多く、病院関係も限られているためのようだった。そのことを頭に入れた上で、計画を練った。外国のコロナ感染状況などを見ながら、国内のデルタ株も急速に下火になると判断し、11月初頭の旅行を企画した。それを元に、旅行会社が全面協力。無理かと思われた食事の手配も無事やってくれた。さすが、旅行会社だ。
ということで、2日目は地元食事処で、魚料理中心の夕食ということになっていた。ところが、外は急に風雨が強まったり、雲間から月がのぞいたりの不安定な天気。そのため、車で行くか歩いていくかで議論白昼となった。参加者は日頃から議論が好きな面々だ。結局、歩きたくない人はレンタカーで送ってもらい、あとの人は歩いて向かうことになった。私は、当然歩き。広い道から高いブロック塀に囲まれた狭い道を黙々と歩いた。歩いてみれば何ということはない距離だった。着いたところは、魚料理中心の食事処。そこの自慢は、その日漁れたキビナゴ。うん、うまかった。他の刺身もうまかった。話も弾んだ。だが、そのせいか、あとの料理を覚えていない。写真も撮っていない。何たる不覚!
ホテルへの帰りも歩いた。行きより帰りの方がずいぶん早い感じがした。ところで、「犬も歩けば棒に当たる」だ。広い道を歩いていると、歩道脇の丸い円筒状のものが目に入った。目をこらしてみると、空間放射線測定局の文字が目に入った。
ここは川内原発から30km圏内だったのだ。歩いたからこその発見だった・・・。
(写真は、翌日撮影した空間放射線測定局)
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