◇今回は、エコ検定試験における、昨今話題の国連「SDGs」を整理していこうと思います。
◇講義中に学生から「エコ検定合格でSDGsバッジがもらえるの?」という素朴な疑問がありました。
◇勿論、エコ検定とSDGsは深い関係性を持ちますが、SDGsの知識を問う試験ではありません。
◇SDGsは、持続可能な社会構築の設定目標であり、エコ検定は具体行動を促す基礎知識を問います。
◇そんな学生の素朴な疑問を踏まえて、エコ検定試験で問われるSDGsを整理していきます。
◇SDGsは「持続可能な開発目標」と訳され、17の目標、169のターゲット、232の指標があります。
◇17の目標については、よく見かける図があります。
◇そもそも2015年までの国際社会の共通目標としてあった、MDGsの後継として議論されてきました。
◇この戯言③で記述しましたが、環境問題での重要なキーワード「持続可能な開発」という概念。
◇1987年「環境と開発に関する世界委員会(WECD)」の報告書「我ら共有の未来」で提唱されました。
◇この報告書「我ら共有の未来(Our Common Future)」で定義されたのは、
「将来世代のニーズを損なうことなく、現代の世代のニーズを満たすこと」ということです。
◇言い換えれば、消費型社会で繁栄を築いた先進国は、その経済社会システムへの決別を・・・?
◇開発途上国は、人口問題、自然資源の劣化を伴わない環境と調和した開発の実現を・・・?
◇この考え方が、環境問題への取り組みの「理念」として、共有されるようになったのです。
◇また、MDGsは開発途上国を対象としましたが、SDGsは、先進国をも含めて対象としています。
◇SDGsに掲げる、17目標のゴールについては、「5つのP」で分類しています。
①People(人間)のゴール:目標1~目標6
②Prosperity(繁栄、豊かさ)のゴール:目標7~目標11
③Planet(地球)のゴール:目標12~目標15
④Peace(平和)のゴール:目標16
⑤Partnership(パートナーシップ):目標17
◇そして、持続可能な開発(Sustainable Development)の達成には、3つの要素の調和が欠かせません。
◇その3つの要素「経済成長、社会的包摂、環境保護」についてSDGsの17目標を整理すると・・・
①経済成長:目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
②社会的包摂:目標1「貧困をなくそう」、~目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、
そして目標11「住み続けられる街づくりを」
③環境保護:目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、
目標12「つくる責任つかう責任」~目標15「陸の豊かさも守ろう」
それにガバナンスを加えて:目標10、目標16、目標17・・・ということになります。
◇環境省の平成29年版環境白書において、この3つの要素をツリー構造にして整理しています。
◇SDGsの特色はどこにあるのか、エコ検定試験では知っておく必要があるので、整理すると・・・
①普遍性:先進国にも、途上国にも適用される目標です。
②包摂性:「だれ一人残さない」という基本理念に表されている。
③参画型:パートナーシップの重要性を掲げている。
④統合性:シナジー効果(相乗効果)やトレードオフ(相容れない関係の調整)に留意する。
⑤透明性・説明責任:モニタリング指標を定め、フォローアップを図ることとしている。
◇具体例として平成29年版環境白書に、食品ロスの削減に関するSDGsの関係性の図があります。
2021年12月25日 by SHRS(シュルズ)専門学校受験講座非常勤講師(建築士受験&エコ検定受験)
◇講義中に学生から「エコ検定合格でSDGsバッジがもらえるの?」という素朴な疑問がありました。
◇勿論、エコ検定とSDGsは深い関係性を持ちますが、SDGsの知識を問う試験ではありません。
◇SDGsは、持続可能な社会構築の設定目標であり、エコ検定は具体行動を促す基礎知識を問います。
◇そんな学生の素朴な疑問を踏まえて、エコ検定試験で問われるSDGsを整理していきます。
◇SDGsは「持続可能な開発目標」と訳され、17の目標、169のターゲット、232の指標があります。
◇17の目標については、よく見かける図があります。
◇そもそも2015年までの国際社会の共通目標としてあった、MDGsの後継として議論されてきました。
◇この戯言③で記述しましたが、環境問題での重要なキーワード「持続可能な開発」という概念。
◇1987年「環境と開発に関する世界委員会(WECD)」の報告書「我ら共有の未来」で提唱されました。
◇この報告書「我ら共有の未来(Our Common Future)」で定義されたのは、
「将来世代のニーズを損なうことなく、現代の世代のニーズを満たすこと」ということです。
◇言い換えれば、消費型社会で繁栄を築いた先進国は、その経済社会システムへの決別を・・・?
◇開発途上国は、人口問題、自然資源の劣化を伴わない環境と調和した開発の実現を・・・?
◇この考え方が、環境問題への取り組みの「理念」として、共有されるようになったのです。
◇また、MDGsは開発途上国を対象としましたが、SDGsは、先進国をも含めて対象としています。
◇SDGsに掲げる、17目標のゴールについては、「5つのP」で分類しています。
①People(人間)のゴール:目標1~目標6
②Prosperity(繁栄、豊かさ)のゴール:目標7~目標11
③Planet(地球)のゴール:目標12~目標15
④Peace(平和)のゴール:目標16
⑤Partnership(パートナーシップ):目標17
◇そして、持続可能な開発(Sustainable Development)の達成には、3つの要素の調和が欠かせません。
◇その3つの要素「経済成長、社会的包摂、環境保護」についてSDGsの17目標を整理すると・・・
①経済成長:目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
②社会的包摂:目標1「貧困をなくそう」、~目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、
そして目標11「住み続けられる街づくりを」
③環境保護:目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、
目標12「つくる責任つかう責任」~目標15「陸の豊かさも守ろう」
それにガバナンスを加えて:目標10、目標16、目標17・・・ということになります。
◇環境省の平成29年版環境白書において、この3つの要素をツリー構造にして整理しています。
◇SDGsの特色はどこにあるのか、エコ検定試験では知っておく必要があるので、整理すると・・・
①普遍性:先進国にも、途上国にも適用される目標です。
②包摂性:「だれ一人残さない」という基本理念に表されている。
③参画型:パートナーシップの重要性を掲げている。
④統合性:シナジー効果(相乗効果)やトレードオフ(相容れない関係の調整)に留意する。
⑤透明性・説明責任:モニタリング指標を定め、フォローアップを図ることとしている。
◇具体例として平成29年版環境白書に、食品ロスの削減に関するSDGsの関係性の図があります。
2021年12月25日 by SHRS(シュルズ)専門学校受験講座非常勤講師(建築士受験&エコ検定受験)