本日は、鉄骨造の見積もりを3件。
以前から、頼まれていましたが、なんせ・・・・時間がとれずに本日3件まとめて
鉄骨見積もり。
一つは、アーチ状になっている倉庫。
鉄骨の構造は、パイプにての構造となっている。
パイプとは、非常に合理的な材料ではあるが、鉄骨の材料単価が高い。
通常の型鋼の倍ちかくまで値段が跳ね上がる。
鉄骨造の場合は、重量単価ということにいまだになっているが、あまり鉄骨造に詳しく
ない人は、ひたすらに重量を下げることに専念する。
しかし、パイプ構造は鉄骨重量は軽くなるが、加工手間が3倍くらいはかかる。
しかも、溶接の入熱で歪みやすくその矯正にも時間がかかるため
当然、単価が高くなる。
以前、金額を下げる為に工務店さんが、わざわざラチス構造にしてとんでもない単価に
なった。
大手のハウスメーカーさんあたりになると、四隅の柱と中の柱が微妙に大きさが違う
時がある。
多分、構造計算の段階で一生懸命に数値をいじってこんなことになったんだと思う。
しかし、鉄工所としては加工がやりやすいのは、同じ部材、同じ長さというものが
加工がやりやすい。
当然、加工がやりやすい為、お値段も多少はなんとかなるもの。
でも、デザインが好きなわたくしとしてはなんか物足りないと・・・・
わたくし個人的には、ミースのデザインが好きです。
バルセロナ万博のドイツのパビリオンは一日中もていても飽きませんね。
「建築の神々はディテールに宿る」
ミースの作品を見ていると、いつもそう思います。
鉄骨造は(特に露出の場合)細かい部分をしっかり治めてやると
別段、形にこだわらなくてもスマートで綺麗に見えます。
それは、建築金物でも同じですね。
池上鉄工のディテール集でもつくろうかな?(笑い)