やっと、とりあえず一区切り。
周りでは、建築確認申請での影響で、随分と工事が遅れたりして大変です。
NHKのニュースでも、建築確認申請の影響を報道されていました。
多分、しばらくは混乱が続くかと思います。
予想以上に、いろんなところで影響があるみたいで、建設会社さんをはじめ
多種多様なメーカーさん、別の業界にも影響があるみたいです。
住宅購入をする
↓
家電品などの購入を考える
↓
新築に備えて、車の購入も考える
↓
つまり、新築するにあたりいろんな構想をねるわけですが、これが今すべて止まって
いるわけですね。
わたくし思うに、建築申請が遅れるということは、それだけ工期が短くなるということにも
なりかねない。(一般常識的に、建築確認申請が時間がかかるということが認識されるまで)
もし、この一般常識が浸透するまでに時間がかかり建設業者と建主さんとの意識が
乖離したらどうだろうか?
建主さんは、「今までこれくらいの工期で出来てたんだから、今回も出来るはず・・」
ですが、建設会社さんは「今は、建築申請が時間がかかるので・・・」
建主さん「じゃーーー今回の話はなかったことに・・・」
建設会社さん「わかりました、なんとか間に合わせます」
ここで、事前着工や工期短縮による手抜き工事がまた発生する。
設計事務所さん側でも、いろんな問題が出てきてます。
田舎の方の年配の設計事務所さんあたりは、申請の複雑さに対応できず、廃業される
方も多いそうです。
多分、国の方針としては、この改正についていけない人は、どうぞ、やめてください。
ということだろう。(やめてくれとは、言えませんからね)
昨今、:偽装:・・・・という言葉が、新聞紙面に頻繁に出てきます。
先日の、耐火材料の偽装という問題が出てきました。
大臣は、全ての防火材料の再審査みたいなことを言ってました。
どうでしょうか?多分半分くらいは偽装かも知れません。
安全、安心という言葉も最近よく聞きます。
学校の通学路にボランテイアの方々が立っておられますが、大きな道路の日当たりがよく
目立つ格好で、到底ここで犯罪は起きないだろうという場所です。(いい感じで、井戸端会議に花が咲きます)
犯罪が起きる場所は、人気がない、見通しが悪く、ある時間帯は誰も人は通らない・・・
そんな場所です。
つまり、これが今の安心、安全・・・ということになってます。
安心、安全を守る側の方々も、それ以上に自分達の安心、安全を願っているわけです。
これは、建築確認申請にも同じ事。
お役所としては、建主さんの安心、安全よりも、それ以上に、自分達の立場の安心、安全と
既成事実があればいいかと思います。
全業種に通じることですが、おそらく本来の仕事以外の仕事が極端に、増えていると思います
偽装問題を発端に、ますます仕事以外の仕事が増えてきていることでしょう。
極論をいうと、問題を発生させることにより、自分達の首を締めている事になります。
そーーして、検査項目が、今の数倍に増えて、検査機関にお願いするとか
新たな、部署を増やすとか、そんな余裕がある企業ならば良いが、一般的に
そんな余裕のある会社はない。
よって、自分達がなんとかしなければならない。
つまり、仕事以外の仕事がまたまた増えます。
まーーー検査する側に立てば、それだけ市場が増えるわけだから良い事かも知れませんが
でも、値段は据え置き、工期はその分短くなる。
またもや、偽装問題の偽装検査ということになる。
偽装してないという証明さえも、難しくなるかも知れない。
これでは、いつまでたっても説明書の厚みが減る事はないだろう。