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七ツ岳トレッキング1 ~登山編~

2007年03月19日 | 五島のお話

                    ジグザグの七ツ岳

福江島で初めてのトレッキングを体験してきました

実はここ福江島にはあまり高い山がありません。最も高い山が標高461m父ヶ岳(ててがたけ)で、二番目に高い山が今回私が登った標高432mの七ツ岳(ななつだけ)。ちなみに福江島のシンボル鬼岳は標高317mで、鬼岳と七ツ岳は九州百名山にも名を連ねています。

                   

以前から登りたかった七ツ岳に、念願かなって初めて登ることができました!このブログにも時々コメントを入れて下さる生物博士の川漁師さんファミリーのトレッキングに、私も同行させていただいたのです。七ツ岳の登山口はいくつかあるのですが、今回は玉之浦の七嶽神社の方から登ることになりました。福江島の中央を横断する県道27号線を荒川温泉の手前から右折し、七嶽神社の看板のところから山の方へ細い道をどんどん入っていくと、七ツ岳登山道の入り口に辿り着きます。

       

登山道の入り口には七嶽神社の鳥居が立っています。その鳥居をくぐっていよいよ入山です。一体どんな世界が待っているのやら

 

ここは七嶽神社の奥殿が在った場所。解説板によると、源平の乱に能登守教経(のとのかみののりつね:平清盛の甥にあたり、平家の猛将と言われている人物)以下七名がここに逃れてきて山麓に自刃したので、七基の石碑を建立して祀るようになったのが初めであるといわれています。神殿は昭和55年になんと煙草の火の不注意でここにあった杉の大木から燃えうつり消失したとのこと。もったいない…。写真は2本の杉の大木があった場所です。かなり大きな杉の木だったんだろうなぁ

               

今では階段の奥に小さな社が立っているだけ。

 

この瓦は消失した神殿の一部かな?しかし歴史ある建造物が人の不注意で跡形もなく失われてしまうとは…。森の中で火を扱う時は十分に注意しなければ!奥殿の跡地を目の当たりにして、改めてそう実感しました。

                   
                 

奥殿のあった場所から右のコースたどり、しばらく行くと、カクレミノやスダジイの巨木が現れました。幹の直径はmidoriちゃんの身長より長いようです 樹齢は一体どのくらいなんでしょうね

                   

ジグザグの尾根にさしかかったところで、父ヶ岳の山頂が現れました!

                   

遠くは荒川の漁港や島山島も望むことができます。結構歩いてきたんだなぁ~

                   

福江島の山々に向かって大きな声で呼んでみたけど、山彦さんはこたえてくれなかったね。風が強かったから、midoriちゃんの声も届かなかったのかな?

         

時には手を使いながらこんな大きな岩を越えることもあります。ジグザグの尾根を上ったり下ったりしていると…

                   

七ツ岳山頂の看板が現れました。ゴールまであと少し!

                   

登山口から約1時間半。見晴らしの良い尾根の頂上にたどり着きました!

                   

厳密にはここは山頂ではないということでしたが、この日はこの下のくぼみで風をよけながら昼食をとり、来た道を戻ることにしました。ここからは山内盆地を見渡すことができます。川漁師さんの話によると、山内盆地は以前は大きな湖だったのだとか。そう言われてみると、湖があったことを想像できるような形をしていますよね。

                   

midoriちゃんはヒトツバの生えたくぼみでひと休み。彼女の健脚ぶりもさることながら、その観察力には本当に感心させられます。一緒にいると私たちが見つけることのできないものに気付くことがすごく多い。子どもって好奇心の塊なんだなぁ~

                    

さぁ、ここからまたジグザグの尾根を越えて下山するぞ!

        

midoriちゃんもsakuraちゃんも山登りはお手の物。高い岩場も簡単に乗り越えてしまいます

        

ふかふかの腐葉土で覆われたなだらかな下り坂を滑り台のように滑っていくmidoriちゃん。子どもたちは簡単に下っていくけど、行きに上ってきた岩場は、下る時の方がスリリング!足を滑らせないように用心しながらゆっくり下ります。

山をほぼ下りきったあとは、直接奥殿の方に下らずに巨木の森へ。

七ツ岳トレッキングのお話は『巨木の森編』へ続きます