I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ウバユリ(姥百合)

2007年07月25日 | 植物のお話

                    城岳にて

岐宿にある城岳展望台に上る途中に、一風変わったユリの花が咲いていました

        

太くて長い茎の先端に、淡いグリーンの花を四方八方に向かって咲かせているのは、ユリ科のウバユリ。花が終わるとぷっくりとしたラグビーボール状の実を付けます。名前の由来はいくつかあるようですが、花が咲く頃には葉が枯れてなくなってしまうことから、「葉がないユリ→歯がない姥(うば)のようなユリ→ウバユリ」という説が一般的に知られているようです。

                   

しかし、実際には葉が少し痛み始めてはいるものの、枯れて無くなってしまうほどではありません。そこでもう少し調べてみると、花の時期に葉が痛み始めることから、「花盛りの時期にすでに老女のおもむきであるユリ→ウバユリ」という説がありました。なるほど~!こちらの方が説得力がありますよね

                   

ウバユリは少し暗い林の中に生えていることが多いようです。鬼岳に登る道の途中にもたくさん咲いていました。関東地方以西の山林ならどこでも生えているようなので、皆さんも探してみて下さーい