(五島名物かんころ)
三井楽カトリック教会(岳教会)を訪れた後は、三井楽の最西端にある夕映えの路へ向かいました
ここは私が以前福江島にちょっとだけ住んでいたときに、時々夕陽を眺めに来ていた場所です。島の西端に位置し、水平線を紅く染めながら太陽が沈んでいくので、ここから見る夕景はとってもきれいなんですよ~ 看板は若干傷んでますけどね
夕映えの路を辿っていると、何かが干されてある大きな棚を発見 一緒にいた島友達のkaoriちゃんにはその正体がわかっていたようですが、見たことのない珍しいものがあると素通りできない私は、車を降りて近づいてみることに。海沿いだし、一見魚が干されているように見えますが、そこに並べられていたのは魚ではなく、なんと大量のさつま芋でした
「すご~い!」と言いながらこの棚をまじまじと観察していると、そこにタイミングよく軽トラに乗ったおじちゃんが登場 どうやらこの棚の持ち主のようです。こちらから「こんにちは!」と挨拶をすると、そのおじちゃんはニコニコしながらこの棚についていろいろと教えてくださいました。
おじちゃんの話によると、五島ではスライスして湯がいたさつま芋を天日で干してある程度乾燥させた後(この乾燥させたさつま芋のことをかんころという)、もち米や水あめなどと混ぜて、かんころ餅という味のついた餅を作る習慣があり、空気が乾燥し始める11月頃から島内の各地でこのような作業が行われるのだそうです。この時期のさつま芋は果実でいうと完熟の状態で、少し時期はずれではあるけど、甘みはより一層増しているのだとか。一枚試食させてもらったのですが、確かに甘くておいしかったです
おじちゃん自慢のこのかんころ棚は、地元のニュースにもよく登場する名物的存在なのだそうです。今年の年末辺りにテレビでかんころ餅の話題が出てきたら、このかんころ棚が出てくるかも知れませんよ~。特に11月頃は夕陽が最も美しく、写真を撮りに来る人も多いのだとか。私もその時期に来るんだったなぁ
海風が吹き付ける中、かんころ棚の説明からご自身の人生観までいろんな話をしてくれた黄色いニット帽をかぶったおじちゃん。「今もこうして元気に仕事ができることが何よりも幸せだ」という言葉がとても印象的でした。どうかこれからもずっとお元気で、おいしいかんころ餅をたくさん作ってくださいね!
おじちゃんに別れを告げ、カトリック墓地を通り過ぎ、夕映えの路の最後にたどり着いたのは長崎鼻灯台。この灯台は昭和52年に建てられたもので(なんと私と同い年!)、今も周辺を通る船舶の安全のため、西南西520メートルにある岩礁を照らし、その存在を知らせているのだそうです。灯台の光ってかなり遠くまで照らすことができるものなんですね~。
ここは外海に面していて、普段から波が荒く風も強いため、特に冬の間は訪れる人も少ないようですが、ここから眺める夕陽は一見の価値ありです。おススメですよ~ ただしこの時期はとっても寒いので防寒対策を忘れずに!
次は三井楽の天満神社と大浜のカフェを紹介します
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