21,2,19
雨水溜め用の大きなカメに昨年猛暑でボーフラがわいたので、和金を十匹買って入れておいたのだが、雨水に耐えられなかつたのか、次々と死に二匹だけが残った。中には外に跳び出し自殺したのもいた。
秋になり、生き残った二匹を、35センチの水槽に入れ飼うことにした。流金と蘭ちゅうも一つずつ買ってきて入れた。だがどういうわけか、和金が流金を追いかけまわす。昭南さんは「もともと金魚というのはおとなしい性質なのに、このままではストレスが溜まり死んでしまうかも・・・・」と水槽を二つに仕切り、和金を隔離した。
今では伸び伸びと当時の三倍位に育ち、流金も蘭ちゅうもそれなりに美しい姿を現した。当時は小さくて和金にも相手にされず追いかけられなかった蘭ちゅうも、本来の優美な姿で時には一人前に、流金とのんびり追いかけっこをして遊んでいる。
「和金は性質が凶暴だということを初めて知った」と昭南さんはぼやいている。私は「原種は何でも強いのよ」と言い返している。
ちなみに和金の先祖はフナで数百年かけて金魚になったと、魚博士の昭南氏は語った。ドントハレ