伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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東京の仙人

2011-08-31 15:40:40 | 友人
 東京に住んでおられる昭南さんの

 学生時代からの旧友

 Nさんがひょっこり伊達に来た。


 昨年も来たが私はあいにく札幌に行っていて

 お会いすることができず、昨日初めてお会い

 することができた・・・・・・。


 「初めまして・・・・」

 と言うと

 「雪の街のシズ子さん」の本を読んでいたので初めて

 という気がしません。

 とおっしゃり、気さくで嬉しかった。


 素足にサンダル履きで

 財布と手帳を無造作に輪ゴムで止め・・・・・

 所持品はそれだけ・・・いたってシンプルな

 スタイルだった。

 余計なものは一切身に付けませんという

 頑固さというか

 ムダなものをそぎ落とした仙人のような風格

 だった・・・・。

 そのスタイルで函館のホテルから特急に乗り伊達に

 来たのである・・・・・。


 ひょっとしたら東京から函館までの電車も又何も

 持たず、同じスタイルだったかも知れない・・・・・

 と

 私が言うと、昭南さんは

 「まさか・・・・・」

 と言ったが・・・・・・・・・。

 私は何も持たないシンプルな生き方が彼の

 人生哲学のような気がしてならない。

 昨年も函館で三泊

 今年も函館で三泊して帰るそうである。

 12時の電車で伊達に着き、

 チロルで2人でランチをして

 伊達の街をグルート周って家に来た。

 帰りの電車は4時過ぎなのでゆっくりとして

 行けなかったが

 野鳥の声を聞き、山を見て、空き地の草に

 「私は草が好きなんです・・・・」

 「ここは避暑地だね・・・・・・・」

 と満足されていた・・・・・。


 せっかく伊達に来たのだから今度は洞爺にでも

 行きましょう・・・・・と言うと

 観光はあまり好まないそうである。


 何だか人間の原点を見ているようだった。

 こんな欲の無い人も珍しい・・・・・。

 まるで人生を見極めた仙人の世界というか

 神に近い・・・・・・・。


 学生時代富士山登山をした

 昭南さんとNさんの若かりし頃






 飄々と帰って行かれる後ろ姿。




 来年もまた元気な姿を見せに来て下さいね。
コメント
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