伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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戦地へ行く馬 家族の涙

2023-06-07 22:16:26 | ユルリ島の馬・馬の話題

馬の話は胸が詰まる

特に戦地へ行く馬の話は。

昨日の道新読者の声より

札幌市の松本愛子さん91歳

   戦地へ行く馬 家族の涙・・・より

紹介させていただきます。

 私が5歳だったころの記憶です。

伯母が泣きながら馬の青の体を拭いていました。聞くと戦争に行くのだ

そうです。

「ああ、肉になるの?」と尋ねると、伯母は「そんなこと言ったらジンサ(巡査)に

連れていかれるよ」と。私は「伯母ちゃん、馬は鉄砲撃てないよ」。しかし馬にも

運搬など戦地での役割があったのでした。

 やがてリボンを付けた人が馬を迎えに来ました。伯母は馬の首に日の丸の旗を巻いて

「青よ、元気でな」と涙ぐみました。青も大粒の涙を流していました。

 私は馬が泣くのを初めて見ました。かわいそうに、青は2度ほどいなないた後引かれて

生きました。いつも青と作業をしていた伯父は見送りには出ず、馬小屋で男泣きしていました。

 戦争で馬たちもたくさん犠牲になりました。青はどこで「国のために」死んだのでしょう。

敗戦後、戦地から帰ってきた馬はほとんどいなかったそうです。青の魂よ、安らかに・・・・

と祈るばかりです。

 

このエッセイを書き写しながら涙ボロボロ・・・

戦争の語り部が少なくなりました。

どうど愛子さま長生きしてください

貴重なお話ありがとうございました。

 

コメント
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