伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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旅立ちの日

2015-03-08 12:37:22 | 青春
 弥生三月は旅立ちの日だ・・・・

   私も昭南さんもこの伊達駅が


   出発点だった。



   私は一年先に札幌へ


   昭南さんは東京での生活費を蓄えるべく


   また一年働き


   上京した・・・・。




地図帳を見て

  自分の受験する明治大学に近い


  お茶の水の近くの新小岩駅にチッキで


  荷物を送り

  アパートは着いてから捜すという


  ぶっつけ本番ぶり



  その日のうちにアパートを決め

  荷物を取りに行った・・・・。



  私の記憶では


     東京に着いてすぐ

     住所のない手紙を貰ったけど・・・・


     と今日新たに訊くと



     あぁあれは着いてすぐ手紙を出したんだょ・・・・


     だって


     フウーン私たちはあの時からつながっていたんだ。


         37年もの空白があったけど・・・・サ。





  


 小説「雪のふる街」には


    昭南さんの青春が描かれている



   最後の場面


     伊達駅から旅立ちの日



   「ガランとした車内の席に戻った彼は、目蓋を閉じ、背もたれに

    頭をのけぞらせて深く長い息を吐き、やがてつぶやいた。


    「俺は荷物になった。俺は荷物になった」


    鋭い汽笛を鳴らして、汽車は早くも残雪の枯野をひた走っていた。」




  









     それから昭南さんの辛くても希望に満ちた青春

       

       そして長いながい40年もの東京での生活が始まった。



    






 







    昨日姪の次男T君の北大合格で


    自分たちの青春を偲んだ



    T君いよいよ船出だネ

      悔いのない学生時代を過ごしてネ


      親に感謝だネ


      そして今まで見守ってくれた全ての人にも・・・


        それにしても北大とはうらやましい限りデス。



 最後に

 昭南さんの著書「雪のふる街」のあとがきより

 

 「青春時代は誰にとっても長く、そして一生の

  内で最も鮮やかな記憶の中に在る。

  苦しみに満たされていても、楽しさに光輝いて

  いても、共にその時代の記憶だけは消し去る

  ことはできない・・・」



 

 

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