ウクライナ南部にあるザポリージャ原発はロシア占領地内にあり、ロシア軍が管理しています。運転は従来のウクライナの従業員がやっていますが、敷地内にはウクライナ従業員立ち入り禁止区域が設けられており、そこにはロシア軍の重火器が置かれていると言われています。従業員の数が減っており、安全管理に問題が生じており、すでに稼働を止めた原子炉があるようです。
ロシアはこの原発を占領地クリミア半島への電力供給に利用しているとの情報があります。
ウクライナは原発敷地内から砲撃を受けていると主張しています。ウクライナ軍はこれまで敷地内ロシア軍を攻撃していなかったのですが、ウクライナ軍の攻撃かわからないのですが、敷地内で爆発が起こるようになりました。まだ原子炉は破壊していないが、爆発場所が狂えば原子炉破壊もありえるということで国連、さらには世界が憂慮しています。
国連は原発敷地内からロシア軍が撤退すること、原発の周囲に非武装地帯を設けることを求めています。恐らく、電力はロシアの支配下にあるクリミア半島にも供給することが条件になっているでしょう。
今後、この原発がどうなるかで戦争において原発がどのように扱われるかかなりの予測ができるようになります。
原発のある地域が戦場になることは地域だけでなく、国、周辺国、さらには世界の恐怖です。
プーチンロシア大統領が、開戦時の興奮状態から、現状を観察できる冷静状態に戻るといいのですが、自分の意地をはるため、ウクライナ、ロシア、さらには世界を犠牲にするでしょうか。