政治家は、靖国神社だけでなく、ほかの宗教団体にもいい顔をしていることから判断して、信仰心は不純、目的は選挙のとき信者に投票してもらいたいからではないかと思います。特に太平洋戦争では戦死者が多く、大勢いる遺族や、戦死者の鎮魂を重視する人々のことを思うと、戦死者の霊を粗末にしてはいけないと考えるのではないでしょうか。
1975年11月21日の昭和天皇行幸が靖国神社天皇参拝の最後となり、以後、天皇は誰も参拝していません。天皇に戦死者鎮魂の思いがあることは明白ですが、靖国神社の方針が天皇の思いと一致せず、苦慮した上、参拝は中止し、8月15日の政府主催の終戦記念式典で、戦死者も含め、戦没者鎮魂の思いを述べることにしたのでしょう。
私は何度か靖国神社にある遊就館を見学したことがありますが、日本の戦争や、武器や、軍人を誇る雰囲気が漂う博物館で複雑な気持ちになりました。戦争放棄、平和希求の憲法と調和していません。戦争に関する深い考察が欠け、幼稚っぽい戦争礼賛の考えで運営されている博物館という感じでした。
50年ぐらい前は、平和だったので靖国神社本殿に自由に入ることができましたが、今は敷居が高くて自由に入れません。今は誰かに本殿を破壊される恐れがあり、警備を厳重にしています。平和重視の宗教団体らしくありません。平和ではないからでしょう。
特に韓国、中国、朝鮮(北)は靖国神社嫌いです。岸田文雄新内閣の閣僚や自民党で今回は靖国神社参拝者が続出していますが、彼らはこれらの国とは今後外交をやりませんと宣言したようなもので、政治家としての活動範囲を自分で小さくしたと思います。政治家としては単純すぎ(子供っぽすぎ)と思います。
彼らはこれらの国に自分達が参拝することに慣れろと言いますが、これは無理な要求と思います。