昨日、ポストに見慣れないタブロイド版8ページの新聞あるいは雑誌令和4年1月21日号(第1984号)が入っていました。どこかの政党新聞かと思って、内容を読んでみると日本の伝統文化を重んじる、宗教的、道徳的臭さを感じる政論新聞でした。月2回発行と言いますから1984/24=82.66・・・ということになり、歴史が長そうな新聞です。本社は山口市と書いてありました。
広告を見ると、山口県の会社などのものが多いが、次第に読者が全国に広がっているようです。私が住む神奈川県の会社などの広告はないようでした。新聞社は、神奈川県の読者を増やしたくて古い新聞を見本誌に使って私が住む地域の各戸に配布したのでしょう。
記事を読んでこれはこわいと思ったのは、堂々と核兵器保有論が載っていました。日本は敵基地攻撃能力を保有しても敵国のミサイル発射能力を大きく減退させることは容易ではないことを専門家が指摘していると書いてありました。
核兵器保有が戦争の抑止になるという論は古臭いと思います。ロシアがウクライナに侵攻する前、核兵器保有国のアメリカは、侵攻すればロシアはひどい目に会うと脅したが、脅しは効かず、侵攻は始まりました。アメリカは直接戦争に参加しませんでした。核兵器保有は戦争抑止効果はなく、核兵器使用が脅しの効果があることがわかりました。人類滅亡の確率が上がりました。
ロシアのウクライナ戦争は局地化し、第三次世界大戦の恐れは消えたかと思いましたが、アメリカが武器弾薬をウクライナに支援し続けるので、我慢がならなくなったロシアはまた核兵器使用の脅しを使う動きを示しています。
ロシアのウクライナ戦争は核兵器武装論に歴史的評価を下すことになりそうです。こわいことは人類滅亡の確率が上がったことです。
核兵器武装論は、人類破滅が目的でしょうか。人類は、滅亡するときは滅亡すると思いますが、人為的に滅亡することは愚です。人類は、生きること、生かすことだけ考えれば十分と思います。殺人、戦争は生の否定であり、自滅の原因になります。