韓国と朝鮮（北）の不信の関係は深刻

双方朝鮮半島統一という考えを持っており、民主政治と専制政治と政治体制が異なりますから、話し合いで統一が実現することはありません。現状唯一の平和維持策は休戦協定を双方守ることです。しかし、休戦協定を守ることと、双方、軍事力を上げることが矛盾にしているため不信の関係が深刻です。朝鮮の人々の生活が非常に苦しければ人道的視点から韓国としては朝鮮を助けざるをえず、これがまた矛盾になります。

複雑な関係がいつまで続くのでしょうか。朝鮮の人々が自由を重視し、軍・警察が、専制政治を問題視し、人々のために動き、専制政治が終わると、南北統一が話し合いで実現します。専制政治が永遠ということはありませんが、どのような形でいつ終わるか予測ができません。朝鮮半島が分裂したのは1945年のことです。すでに75年が過ぎました。韓国は生活水準が上がり、朝鮮は今も最貧国の一つです。歴史は民主主義の方がいいことを証明していますが、朝鮮は専制政治で生活水準が上がるといまだに信じています。どうして朝鮮では経験知識が有効に作動しないのか不思議です。自由の価値観を欠く閉鎖社会は進歩発展しません。

なお、日本は朝鮮と絶交状態を続けていますが、この外交が朝鮮の閉鎖性を長引かせています。そして日本は気付いていませんが、日本自身も閉鎖的になってきました。その結果、日本では貧困層の拡大がおこっており、世界の先進国群からかなり遅れ、かつ衰退が止まっていません。日本の閉鎖性もかなり危険な状態になっています。

アメリカからうるさいことを言われるのかもしれませんが、大使館に相当する連絡事務所を双方ピョンヤンと東京に設け、まずは平和的経済交流を再開することがだいじです。これくらいの外交ができないと日本はますます閉鎖的な国になるでしょう。昔あったような日本における朝鮮人の犯罪については、ほかの外国人による犯罪と同様、用心するしかありません。