11月18日(金)
前立腺検査の続き
13時40分 妻と自宅を出る。
一人なら、4キロの道程を歩いて行くのだが
電車で3駅乗る。
検査は14時半だが、14時に着いた。
直接、MRI室に向かう。
MRI室前の長椅子に男性がパジャヤマ姿で座っている。
会話をする。
前立腺癌ではなく、前立腺肥大で
大きくなり過ぎて排尿が困難になり
小さく削ることになった。
年齢は74歳。
「残念ながらオシッコ以外に使うことがなくなりました」
豪快に笑った。
私より先にMRI室に入った。
20分後 出てきた。
15時
さあ!次は俺だ。
MRI検査は」初めてだ。
「暗所恐怖症の方は申し出てください」
暗いカプセルに閉じ込められ
両足は動かないように縛られた。
右手に緊急ブザーを持ち
仰向け万歳の恰好。
内心の恐怖を閉じ込め
目をつぶった。
カプセル天井から、カタカタ、ゴトゴト響いてくる。
両耳にイヤホーンをつけ、ビートミュージックが
脳内を攪乱させる。
恐怖、沈黙を和らげ、時間経過を耐えるには
良いのだろう。
25分経過後、音は止まった。
カプセルから出された。
「俺 絶対に宇宙飛行士には、なれないのが実感した」
泌尿器科診察室前に移動。
暫くして、診察室に呼ばれる。
医師は、ディスプレイを見詰める。
「前立腺癌は、見えないが、小さな黒い跡が見える」
医師は、野太い声でこのままで経過を見守るか?
入院して生検するか?
選択を迫られた。
2010年12月にも、同病院で前立腺癌生検検査した。
判定は、グレーゾーンだが癌発症していなかった。
それから、三か月毎に採尿採血検査を続けている。
迷わず
「入院検査お願いします」
即決した。
了承して、書類に書き込みサインした。
早速、心電図、レントゲン、採血4本をする。
再び、診察室に戻り、データを調べる。
「素晴らしい、強い心臓ですね」
前立腺肥大の薬の副作用で不整脈になったが
毎日の10キロ以上の歩きと山登り。
外見は肥満だが、体脂肪は少ない。
医師が、ディスプレイ画像と膀胱周辺の立体模型を
交互に示しながら説明する。
全身麻酔で組織の一部を切り取り癌化を調べる。
入院は12月11日(日)13時半。
12日(月)午前 生検
13日(火)午後 退院
入院するまでの。前立腺の薬を処方。
以前飲んでいた薬は、合わないので
刑務所帰りの売人が、教えてくれた
前立腺の薬を要望した。
医師が言った。
「問題があります」。
「1日 1錠服用です」
「2錠飲んではいけません」
「飲むと 勃起します」
え バイアグラ?
通常 前立腺の薬は、射精を止める作用により
前立腺肥大を制御しているのだが
真逆の作用が生じるのだ。
ムショ帰りの男は、3回結婚した。
今は フィリピン人女と結婚している。
もう一つの作用が必要だった。
確かに 団塊世代の半分は前立腺肥大を発症する。
機能劣化避けたいので、そのような薬は必要」。
早期検査 早期治療
これしかないね!
17時半 病院出て向かいの調剤薬局で
処方薬を購入。
既に街明かりが点いていた。
娘は心配して、仕事を切り上げ
戻って来た。
自宅近くの回転鮨で食事。
ビール、燗酒を刺身で気持ち良く飲み食べた。
小金持ち娘が支払った。