大阪担当です。
7月6日、第170回自助会を開催しました。
今回は初参加4名の方を含む12名の方に集まって頂きました。
うつが酷くて外に出られない、日常生活の色々なことができなくなって困っている。
ちょっとしたことへの怒りが抑えられず困っているなどの話がありました。
自助会の中で怒りというのは、悩み事やうつになってしまった経緯の話の中で出てくることがたまにあります。
過去形の怒りもあれば、現在進行形の場合もあります。怒りだけでなく悲しみや苦しみ、場合によっては恨みを伴っていると感じることもあります。
うつの人は家に閉じこもっていたり、動けなかったりすることも多いので、怒りの感情を溜め込んだり、増幅させやすいとも言えるでしょう。
怒りはネガティブな感情ですし、怒っているだけでも疲れてしまいます。
でも、何に対しても怒らないというのは無理な話ですし、全てを許すことも、全てを忘れるというのも無理です。
そして、怒りを我慢すれば辛いし、苦しくなります、さらに我慢させられているという怒りに繋がります。
では、どうすればよいのか。
怒りの思いを継がないことです。
例えば、奥さんに「家にいるならごろごろしていないで少しくらい家事を手伝って」と言われたとします。
あなたは、手伝いたいけど辛くて動けないのになぜそんなことを言うのか→妻はうつを理解しようとしていない→私のことを大事に思っていない→自分のことはどうでもいいと思っている→なんてひどい奴だ、絶対家事なんかしない→・・・
ちょと極端かも知れませんが、調子が悪い時は、こんな感じで悪い方に考えが膨らんでしまうこともあるのではないでしょうか。
最初の手伝いたいのに・・・言うのか、という思いは奥さんの言葉に対して自然に湧きあがった感情です。
でも次からの、妻はうつを理解しようとしていない、以降は自分で思いを継いで、勝手に解釈して怒りを膨らませています。
そこで、怒りを膨らませるのではなく、手伝いたいけど辛くて動けないのに妻はなぜそんなことを言うのかと思った時点で、そう思っている自分がいると自覚してみてください。
そういう自分がいるなと考えるだけ、つまり、その事実認識だけをして、それ以上考えないようにしてみてください。
ちなみに、怒りが相手ではなく、自分に向かってしまって自己嫌悪、自己否定になる場合もあると思いますが、同じように思いを継がないことです。
自分はダメだと思った自分がいるという事実認識をして、それ以上は考えないようにしてください。
怒りの思いを継ぐというのは、怒りにこころを乗っ取られるということです。
怒りから生まれるものは怒りと悲しみ、そして恨みです。
そんなものを生み出しても、抱えても、誰かにぶつけてもうつは決して良くなりません。
慣れないと難しいですが、少しずつでもやってみてください。
そして、それがある程度できるようになったら、相手はなぜそんなことを言うのだろうか、するのだろうか、相手の立場になって考えてみてください。
先の奥さんの例なら、昼間に職場で嫌なことがあったかも知れない、日頃の疲れが溜まっているのかも知れない、親類に自分のことで嫌味を言われたのかもしれない、でも我慢して頑張っている。
だけどつい、言ってしまった、言い過ぎたと後悔しているかも知れない。
そう思えれば、攻撃的な言葉やかたくなな態度で怒りをぶつけるのではなく、感謝の言葉まではいかなくても、やわらかい言葉やおだやかな態度で対応できるかも知れませんね。
考えることに手遅れはありません。
一緒に考えましょう。
次回8月のご案内
日時:2019年8月3日(土)、13時30分~16時30分
場所:大阪市北区民センター
最寄駅:JR線「天満駅」、堺筋線「扇町駅」
関西テレビの北隣になります。
参加費:500円
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